日曜日, 8月 14, 2011

感触という不思議な記憶装置

記憶というものは不思議なものである。都合の良いことは憶えているのに、都合の悪いことは忘れていたりする。また、楽しかったことを憶えているのに、面白くなかったことを忘れていたりする。もちろん、その逆もある。

そんな記憶とは別に手や足の感触も不思議と憶えていたりする。小学校の音楽会でマリンバを叩いていたときのの手首の感覚。中学時代バスケットボールの試合で試合終了直前に決めかねたシュートしたとき指触り。高校のクラスマッチでバレーボールをやったときに相手のバレー部の男が打ったスパイクをブロックしたときの掌の感触。同じく高校のときに、ソフトボール大会で放ったホームランの手ごたえ。などと変な感触をいまだに憶えている。

これが女性ならば、好きなアイドルと握手をしたときとか、ファーストキッスとか恋や愛に関するものになるのだろうか。それとも、初めて指輪をしたときとか、初めてブーツを履いた瞬間とか、物品的な感触なのかもしれない。

ひょっとすると記憶は五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)によって作られるのかもしれない。その五感のなかでも触覚は視覚や聴覚よりも記憶を作り出す装置なのかもしれない。いずれにしろ、人間の記憶というのは不思議なものである。思い出そうと思ってなかなか思い出せなかったり、なんでこんなことを思い出すのということが甦ってきたりと、コントロールがなかなかできない厄介なものでもある。w

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