仕事柄というか趣味でテレビの紀行番組やグルメ番組をよく見ます。そこでいつも気になるのが、レポーターを務める芸能人たちの箸の使い方です。これがあまりにも酷いです。例えば、NHKの看板番組をもっていている笑福亭鶴瓶、「まいう〜」という流行語まで生み出した石塚英彦、うんちくを言うわりには全く箸の使い方がなっていない中尾彬などなど、あげればキリがありません。
このことはテレビドラマの食事場面でも同じ。子役タレントはちゃんとできているのに、親のタレントはできないなんて滑稽なホームドラマを見たことがある。ドラマなのだから少なくともディレクターは持ち方や使い方をちゃんとさせる演出ぐらいできるはずである。
これらの箸の持ち方、使い方がなっていないのはテレビだけではなく、世間一般でも同様である。ラーメン屋や牛丼屋に行って、周囲の人を観察してみてください。男性も女性も半分以上は正しい箸の持ち方、使い方ができていないと発見すると思います。
それでは、どうしてこうも箸の持ち方、使い方が悪くなったかというと、その最大の理由は、給食の先割れスプーンだと言われている。確かに我々の世代も給食で先割れスプーンを使っていて、嘆かわしいことに私の周囲にも未だに箸を使えない輩がいっぱいいる。しかし、この先割れスプーンは1980年代後半より学校給食で徐々に使われなくなるようになった。それでも、現代の若者のなかには箸をまともに使えない人は多い。これはどうやら親が先割れスプーン世代で、子供にまともに箸の使い方を教えられないらしい。
欧米などの日本食レストランでは、箸袋に箸の使い方がイラスト入りで書かれている。日本でもコンビニ弁当の箸に同じよう表示したらいいのではないだろうか。親や人から教えてもらうことを嫌う人でも、箸袋に書かれていれば自ずから学ぶかもしれない。
ちょっと前の新聞に興味深い記事が載っていました。長崎県の佐世保女子高校では、来春の入試から「箸の持ち方」を検査項目に取り入れることを決めたとか。これは生活習慣や、食べることに対する最低限のマナーが身についているかを見ることが狙いだそうだ。そして、合否判定に一定程度反映させるとのこと。マナーの基本は箸の持ち方からということなのだろう。
未だに箸を使えない方、また小さなお子さんを持つ方、いまからでも遅くはありません。正しい箸の持ち方・使い方を取得しましょう。お子さんが大人になってから「親の顔を見たい」などと言われないためにも、今すぐに箸の使い方を取得しましょう。
正しい箸の持ち方
http://www.tcn.zaq.ne.jp/777/hashi.html
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