水曜日, 7月 18, 2007

天気に身勝手な日本人

今年の梅雨は肌寒い。これが本来の姿なのかもしれないが、ここ数年は梅雨でも30度を越える日が何日もあった。東京では気象庁の梅雨入りフライング宣言後の1週間は暑かったが、それ以降は30度を越える日はほとんどない。各地の平均気温もどうやら軒並み下回っているようだ。

日本人はやたら天気に対してとやくいう人種だと思う。私もその一人であるが、あまりにも都合のいいことを言う人が多い。日本には四季があり、季節に敏感にならざるをえないのは解るが、暑い日が少し続いただけども「猛暑だねえ」「暑過ぎだよなあ」と言い、寒い日が続いたりすると「ちょっと寒過ぎる」などと言う。また、なんでもかんでも異常気象と言って片づけるニュース番組のキャスターもいる。

全国的にはあまり知られていないが、先日の台風4号のおかげで四国の水がめ・早明浦ダム(高知県)の貯水率が100%に回復した。そして、四国4県などで組織する吉野川水系水利用連絡協議会は、香川・徳島両用水の取水制限を52日ぶりに解除し、15日に対策本部を解散した。今後は「予想以上の降雨で渇水は解消したが、今後も相当量の流入が見込まれるため、洪水対応に全力を挙げていく」と話している。水不足から今度は洪水である。

あれだけ「水不足、水不足」と騒いでいたのに、貯水率が100%になるや「お騒がせいたしましたが、台風のおけげ水不足は解消しました」の一言も言わない。なんとも身勝手な話である。これも1億総白痴化ならぬ1億総天気予報士化してしまった結果なのかもしれない。まあ、あまり人のことは言えた義理ではないが、ご都合主義の天気に対する不平不満を言うのだけは止めてもらいたい。日本にはそういう人が多過ぎる。

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