現在の小学校でも行われているのかどうか知らないが、私が小学生の頃、小学校では賞状や表彰状というものが乱発されていた。私も毎年4〜5枚はもらっていたような気がする。図画工作、習字、作文、体育などの賞状がほとんどで、残念ながら音楽でもらった記憶はない。
こうした賞状のなかで、もっともよく憶えているのが小学校2年生のときにもらった火災予防運動での東京都知事賞だ。なぜ憶えているかと言えば、賞状の最後に東龍太郎と当時の都知事の名がはっきり書かれていたからだ。そして、賞状とは別に賞品が豪華で、大学ノート数冊、ボールペンセットなど、子供の手に持ち切れないほどだった。
賞状の対象となったものは、水上消防隊が船火事を消している姿を粘土で作ったジオラマみたいなもので、これは私の人生のなかで図画工作における最大の大作だった。ただ、この賞状のおかげで、それ以降もらう賞状は別に嬉しくもなくなってしまった。そして、中学校以降は賞状や表彰状をもらった経験が一度もない。
今考えると、あの小学校時代の賞状や表彰状とは、いったい何の意味があったのだろうか。子供たちの励みになったのだろうか・・・。
0 件のコメント:
コメントを投稿