その昔、本屋には「立ち読み厳禁」という文字が書かれていた。今でもコンビニの雑誌コーナーには書かれているところが多い。
しかし、最近の大手書店では立ち読みは無論のこと、座り読みができるところ数多くある。池袋東口のジュンク堂は以前より各階に椅子が用意されている。渋谷東急プラザにある紀伊国屋書店でも文芸書コーナーにちょっとしたソファが置いてある。また、銀座のブックファーストでは眼下に銀座通りを眺めながら本を読むことができるらしい。私はまだ行ったことがないが、TSUTAYAブック&カフェではスターバックスのコーヒーを飲みながら本を読むことができるそうである。
そもそも本というものは図書館があるように、一種の共通財産みたいなところがあるので、自分が購入する大事な本へは、誰もが品定めはしっかりしたくなる。そのためには、本屋は立ち読みはだけでなく座り読みもOKするべきであろう。そして、そのことが売り上げに繋がるならば、ある程度のスペースをもつ本屋は椅子やソファをおいて座り読みを奨励してもいいのではないだろうか。
昭和30年代に子供たちが本屋の店先で漫画を立ち読みしていて、それを店主がハタキで追い払うという「三丁目の夕日」的光景は、今となっては遠い過去である。
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