木曜日, 1月 12, 2012
被災した蔵元のお酒を飲んで直接支援を
東日本大震災のすぐあとに「東北のお酒を飲んで被災地を支援しよう」という運動というかムーブメントが沸き上がった。そのおかげで、多くの人が東北のお酒が全国的にかなり売れた。
しかし、本当の支援はこれからである。これまでは東北全般のお酒が飲まれていたが、今後は直接被災された東北太平洋沿岸部のお酒を飲んで支援してもらいたいと思います。
下記にあげる酒造メーカーは、甚大な被害を受けたにもかかわらず、復興再建のために頑張っているところです。web上のニュースやTwitterなど利用して簡単ですがまとめてみました。
■岩手県
『千両男山』(宮古市の菱屋酒造)http://homepage3.nifty.com/hisiya/
津波のために海岸沿いの工場や醸造設備の多くを流失。しかし、会社は同じ場所で工場を再建。1月4日に新酒が出来上がり10日から出荷を開始した。
『浜娘』(大槌町の赤武酒造)http://www.akabu1.com/
津波ですべてを流失。10月下旬から盛岡市の桜顔酒造の蔵を借りて仕込みを開始。震災前の大槌町の人口にちなんで約1万5千本を製造。ラベルには「復活」の力強い文字が記された。1月の大相撲初場所の前日に行われた土俵祭のお神酒として使われた。
『酔仙』(陸前高田市の酔仙酒造)http://suisenshuzo.jp/
津波のために工場も蔵を失ったばかりでなく7名の従業員をも失う。しかし、一関市千厩にある岩手銘醸株式会社の「玉の春・千厩営業所」の醸造施設を借りて9月から酒造りを再開。昨年まず『雪っこ』を販売。そして『酔仙』も完成。
■宮城県
『宮寒梅』(大崎市の寒梅酒造)http://homepage3.nifty.com/miyakanbai/
震度6強の地震で蔵が全壊。その後、急ピッチで再建工事を行い昨年12月4日に新しい蔵が完成。例年より1カ月ほど遅い12月7日に仕込みを開始。1月末から新酒を出荷だそうです。
『伯楽星』(大崎市の新沢醸造)http://www.pref.miyagi.jp/nh-sgsin/tisin/osakepj/o_sake05.htm
1873年の創業時に建造した蔵は東日本大震災で修復不可能なほどに壊れ、瓶貯蔵していた日本酒4万本を損失。その後、県内川崎町の廃業した蔵を買い取り、12月中旬より出荷。『伯楽星』はJALの国際線ファーストクラスで提供されている名酒。
『蒼天伝』(気仙沼市の男山本店)http://www.kesennuma.co.jp/
港近くにあった本社事務所と鹿折地区にある製品・資材倉庫は全壊。ただし、津波は酒蔵のすぐ手前で止まり蔵の被害を免れた。
『宝船 浪の音』(名取市の佐々木酒造)
津波のために本社事務所と倉庫が全壊。仕込みの設備類も大半を失う。現在は市内の内陸部に仮設店舗と工場を建設中で2月中に完成予定。ただし、震災前に搾った新酒が入った損壊は免れていて、震災1年を迎える3月11日までに販売予定。
■福島県
『白冨士』(双葉町の冨沢酒造)http://www.shirafuji-sake.com/
原発から3.6kmの警戒区域にあるために、酒蔵の冷凍庫からこうじ菌と酵母を持ち出し、会津の花春酒造の醸造施設で新酒を完成。ラベルには「日本再盛酒」と「活」の文字が加えられた。
『磐城壽』(浪江町の鈴木酒造)http://www.iw-kotobuki.co.jp/
津波で酒蔵も自宅も全て流失。また原発から7kmという地にあり警戒区域ということで、いったん会津に避難。その後、昨年11月に山形県長井市で再建。そして、以前は豊漁時のふるまい酒だった「磐城壽(いわきことぶき)」の新酒を1月上旬より出荷。
ほかにも大きな被害を受けながら出荷にいたった酒蔵があると思います。情報がありましたら、ご連絡ください。お願いします。
被災した酒造会社(蔵元)を支援しよう
http://k21komatsu.blogspot.com/2011/11/blog-post_28.html
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