プロ野球ファンである。ただし、熱烈なパリーグファンである。そのパリーグファンである私がセリーグのことについて言うのもなんだが、あえて言わせていただく。
今年(2008年)のプロ野球レギュラーシーズンの観客動員数は下記の通りである。
阪神 2,976,754(3,144,180/前年比94.7%)
巨人 2,876,274(2,911,358/前年比98.8%)
中日 2,427,805(2,390,532/前年比101.6%)
広島 1,390,680(1,129,061/前年比123.2%)
東京ヤクルト 1,281,714(1,333,231/前年比96.1%)
横浜 1,129,954(1,231,997/前年比91.7%)
福岡ソフト 2,250,044(2,307,160/前年比97.5%)
北海道日本ハム 1,873,931(1,833,054/前年比102.2%)
千葉ロッテ 1,601,632(1,558,430/前年比102.8%)
埼玉西武 1,413,583(1,093,471/前年比129.3%)
オリックス 1,266,765(1,137,186/前年比111.4%)
東北楽天 1,149,061(1,117,369/前年比102.8%)
セ・リーグの総観客動員数は前年比0.5%減の12,083,181人で、パ・リーグの総観客動員数は5.6%増の9,555,016人であった。
セリーグでは阪神が甲子園球場の改修により客席数が約4,000席も少なくなったり、最後に優勝を逃したこともあり、前年比5.3%減であったが、なんとか4年連続のトップ観客動員数をキープした。そして、土壇場で2連覇を成し遂げた巨人も1.2%減で終わってしまった。セリーグで観客動員を増やしたのは、最後までクライマックス・シリーズを競い合った中日と広島だけで、広島は広島市民球場最後の年ということもあり、23.2%の大幅増となった。
そんなセリーグだが、来年の観客動員数もお先真っ暗ではないだろうか。阪神は岡田監督の辞任に加えて、若手選手がまったく育っていないために、来年はクライマックス・シリーズを戦えるAクラスは難しい戦力になりそうである。強い阪神に慣れてしまった阪神ファンの観客動員は確実に落ちると思われる。このことは、阪神の観客動員数だけにとどまらず東京ヤクルトや横浜のように相手チームの観客動員に頼っているチームの観客動員を下げることになるだろう。
そして、巨人であるが、今年は2連覇したにもかかわらず、観客動員数を伸ばせなかったとはなさけない。昔はプラチナ・チケットと言われた巨人戦のチケットも今では簡単に入手できる。それは日本でプロ野球観戦にもっと行くと言われる、20代30代といった男性に巨人ファンが少ないからである。というよりも、巨人がそういうファンを育てなかったツケが今となって反映しているのである。ということで、巨人は来年も優勝争いをするであろうが、観客動員を伸ばすことができるかは微妙である。
来年、セリーグで観客動員数を大幅に伸ばせそうなのは広島だけではないだろうか。新球場がオープンということもあり、またセリーグ唯一の地元密着球団だから、今年の2〜3割増になり、ひょとして200万人も夢ではないかもしれない。一方、パリーグは優勝を手にした埼玉西武と、若手投手陣が成長したオリックスが大幅増になり、来年の観客動員数もよほど景気が悪くならないかぎり増加が見込めそうである。
ただし、来年3月に開催されるWBCで日本代表が悪い成績だと、観客動員数に大きな影響がでるだろう。そして、そのときの監督がもし星野仙一だと、阪神や中日の観客動員数は大幅に減るであろうから、セリーグのためにも絶対に星野をWBC監督にしてはならない。
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