久しぶりに、江戸小話です。
男が集まって、酒を飲むと、いつの世でも必ず出るのが女の話。
「おいらは振り袖姿のよく似合うおぼこ娘と寝てみたい」
「おいらは新造さんより、年増の方がいい」
「おいらは遊ぶならやっぱり夜鷹か比丘尼(びくに)に限る」
すると、横の席で飲んでいた男が
「いやいや、後家、後家、後家に限る」
と言うと、
「そうそう、後家がいいに決まっている」
「なるほど、男を知った後家が一番かもしれない」
「後家がいい、後家にしよう」
と、みんなが口ぐちに後家、後家と言うものだから、
後ろの席で話を聞いていた馬鹿な男が、
「そんなにいいなら、おいらのカカァも早く後家にしたい」
と言ったそうだ。
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