『ふじ田』は三条大橋の近く先斗町歌舞練場前にあり、わかり易いロケーションである。外観はいかにも料亭風の作りで、ちょっと敷居が高そうな感じがする。店内は1階が掘り炬燵式カウンターで12席、2階が和室の個室(席料なし)が3部屋、3階が25人まで入れる宴席用が1部屋となっている。
しかし、ここのお店は板前さんたちの話が楽しい。料理長の田中さん、板前の川村さんは聞き上手にして話し上手。そういう意味では、1階のカウンター席がお勧めと言えよう。もちろん、2階の個室でしっぽりまたはまったりと京料理を味わうのもいい。個室にもかかわらず席料のチャージはないという。
料理はシーズン到来ということもあって松茸のどびん蒸し、子持ち鮎の塩焼、このお店の名物ともいうべき鴨の石焼などが出てきた。どの料理も手がこんでいる上に、旬の素材でうまく彩っている。こうした料理がうまかったせいか、それとも料理長たちのお酒の進め方がうまかったせいか、それともお酒がうまかったせいか、写真にある「京の銀明水仕込み『古都』」を4〜5杯飲んでしまった。
夜はやはり少しお高くなるが、昼の会席料理はかなりリーズナブルではないだろうか。女性一人でも気軽に入れそうなお店である。
『ふじ田』
京都市中京区先斗町三条下ル歌舞練場前
電話:075-255-0500 (要予約)
昼 11:30〜14:00
夜 17:00〜22:30(ラストオーダー21:00)
定休 毎月曜日
http://www.pontocho-fujita.jp/
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