昨晩はたまたま家にいたので、何気なしにオリックス・バッファローズの清原和博の引退セレモニーをCS放送で見てしまった。長渕剛が登場したこともあって、おそらくプロ野球史上もっともド派手なセレモニーだったに違いない。
引退セレモニーは清原の涙、涙、涙で、それはそれで良かったのだが、今朝、スポーツ新聞(日刊スポーツ)を読んで、清原の人柄の良さに感心させられた。
清原は現役最後の打席で三振。全球まっすぐで勝負してくれたソフトバンク・ホークスの杉内俊哉投手に一礼した。そして、球審から最後となった記念のボールを少し苦笑いしながら受け取った。しかし、清原は球場を離れる直前に関係者を通じて、ボールを杉内投手に戻した。そこには『杉内へ 最高の球をありがとう 清原和博』と書き込まれていた。
また、「勝利投手になってウィ二ング・ボールを清原さんに渡すんだ」と公言していた近藤一樹投手は、その通り完投勝利して、記念のウィ二ング・ボールを清原に渡したが、清原は『10勝おめでとう』と書いて近藤投手に戻した。
バッターにとってボールはたとえ記念のホームランボールでも、それよりはそれを打ったバットの方が記念の品なのかもしれない。ウィ二ング・ボールなどの記念のボールはやはり投手のものなのかもしれない。
派手なセレモニーに隠れているが、清原の思いやりをみるエピソードである。
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