木曜日, 8月 28, 2014

羽田空港の飛行ルート変更は危険である

国土交通省は2020年東京オリンピックまでに、羽田空港の飛行ルートを変更して、東京都心上空を飛行できるようにしている。このことによって、年間4.1万回離着陸を増やすことができ、そのための経済効果は年3500億円だという。そのために、一昨日(26日)1都4県の自治体、航空会社、専門家(大学教授)などらによる協議会を開いた。

国交省の飛行ルート案によると離陸時は大きく旋回しながら飛び立つものの、着陸時は新宿区や渋谷区でも1000メートル以下、港区や品川区では東京スカイツリーの高さ(634メートル)よりも低い高さを飛ぶようになるという。ただし、飛行時間帯は午後3時から7時までに限定して、使用する飛行機も騒音のうるさい大型機は避けるという。

う〜ん、しっかりと計画案を読んだわけではないが、それにしてもこの高さはかなり低い。天候不順なときなどでもこのルートを利用するのだろうか。もしそうだとすると、かなり不安になってしまう。それでなくとも落下物が心配である。実はこの協議会の開かれる前日(25日)に千葉県君津市の工場に、羽田空港に着陸する航空機に付着していたとみられる氷塊が落下し、屋根を突き破る建物被害が発生している。

それでなくとも、成田空港周辺ではこれまでに152件の落下物(うち96件が氷塊)があり、着陸時の落下物が問題になっている。いかに都心上空を飛ぶのかが危険であるかを証明していないだろうか。また、国交省が示している飛行時間帯にしても、いずれなし崩し的に拡大していくのは目に見えている。それゆえに、私はこの飛行ルート変更計画には反対である。

羽田着陸機から氷塊落下か 君津、工場屋根突き破る【千葉日報ウェブ】
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/211017

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