土曜日, 2月 11, 2023

海外永住者は約55万7000人。日本を出ていく人が止まらない

昨年半ばから今年の始めにかけて、3人の知り合いが海外に渡った。理由は様々だと思う。いずれも40代50代で手にしっかりした職を持った人たちである。

外務省の統計では昨年10月時点で日本人の海外永住者は約55万7000人でこれは過去最多の数字だという。ただ、これは永住者だけの数字で、これに75万人以上の長期滞在者がおり、実際は130万人以上、おそらく150万人近い日本人が海外生活をしていると思われる。

それでは、なぜにここまで多くの日本人が海外に渡るのかを考えてみた。

まず第一は日本に対する失望というか閉塞感だろう。少子高齢化で人口減少。加えて、賃金の低さと年金に対する不安。このような日本の状況では将来に対する不信感がつのるのは当たり前である。そんな日本にいるより海外に活路を見出したいと思うのは自然ではなかろうか。

次に時間的な余裕の無さ。日本では仕事をしても、自分を楽しむ時間がほとんどない。文化芸術やスポーツを楽しむ、大自然の空気を楽しむなど人間としての営みに必要な時間を取ることができない。それが海外では普通に取ることができる。海外に行くと空気が美味しく感じるに違いない。

他にも、コロナ禍によってテレワークが可能になったことなどの通信設備の充実、また子供の将来を考えての教育などがあるのではないだろうか。それゆえに、欧米諸国、東南アジアに相対的な魅力を感じる人が増えるているのではないだろうか。

日本人の海外での信用・信頼はとても高い。仕事はきっちりしているし、さしたる不平不満を言わない。つまり、モノ言わない静かな人たちなので、とても重宝がられる。それゆえに、料理や建築などといった腕に覚えのある人の海外での需要は高い。また語学力のある人の需要もかなりある。

ということで、今や転職は国内にとどまらず世界になっているである。しかし、有力な人材が海外に流出することは残念なことである。これではますます日本の生産性は低くなり、GDP、GOTは下がっていき、日本の先進国レベルはどんどん後進国に近づいていくことになる。日本の大胆な政策転換、経済改革がなされない限り、こうした傾向は今後も続くだろう。日本政府の政策の愚かさと、国民の世界情勢の認識の甘さに憤りを感じてしまう。



金曜日, 2月 10, 2023

春風亭一花の赤坂での勉強会「一花繚乱」

昨日(9日)は赤坂会館で開かれた春風亭一花の赤坂での勉強会「一花繚乱」を聞きに行ってきた。演目は下記の通り。

春風亭一花  「雛鍔」
春風亭一花  「鰍沢」
 〜 仲入り 〜
春風亭一花  「明烏」

最初のマクラはお約束というか兄弟子・春風亭一之輔の「笑点」メンバー入りの話。一門全員がないないと言っていたらしいので、一之輔がメンバー入りにはみんな喜んでいいのやらで・・・。特に春風亭一蔵はもう大変のようだ。(笑) で、最初は一之輔に習ったという「雛鍔」を。う〜ん、軽い話なのにまだ調子を掴めないというか、少し厳しい物言いだが噺を取得している感はなかった。

マクラは先日私も行った「公推協杯全国若手落語家選手権」の話。よほど悔しかったのだろう、楽屋裏話でちょっとウサを晴らす。さて、春風亭一花の「鰍沢」は女(お熊)がとにかく恐い。林家つる子の「お菊の皿」も女が怖く妙に迫真があったが、女性落語家の怪談噺はなぜか身を乗り出して聞いてしまう。そして、一花は噺の最後に見得まで切る。迫力満点の一席だった。一花にはこの噺をとことん突き詰めていってもらいたい。本人は怪談噺をあまり好きではないと言っていたが、かなり似合っている。いつの日にか「真景累ヶ淵」の「豊志賀の死」や「お久殺し」にトライしてみるのもいいのではないだろうか。

仲入り後はマクラもそこそこに「明烏」に。堅物の若旦那・時次郎が吉原に行って花魁浦里に骨抜きにされるという噺。この噺、単純な噺なのだが、登場人物が多くて、それを演じ分けるのがかなり難しい。なかでも前半で主人公・時次郎と、一緒に吉原に向かう源兵衛と太助、時次郎の父親・半兵衛を演じ分けるが結構大変。それを一花は時次郎をかなり弱々しく、源兵衛は威勢よく、太助はとボケて、半兵衛はしっかり者風にと見事に分け隔てる。加えて、前半は時次郎の母、後半は女将、花魁も登場するが、それも見事に描写する。あっぱれ。






火曜日, 2月 07, 2023

公推協杯全国若手落語家選手権本選

昨日(6日)は紀伊國屋サザンシアターで開かれた公推協杯全国若手落語家選手権本選(共同通信社主催)を聞いてきた。出演者は予選を勝ち抜いた立川吉笑、春風亭一花、三遊亭わん丈の3人ほか。3人はすでに他の若手コンクールで優勝や準優勝している強者揃い。

古今亭菊一  「寿限無」

 〜 本 選 〜

立川吉笑   「一人相撲」
春風亭一花  「粗忽の釘」
三遊亭わん丈 「お見立て」

 〜 仲入り 〜

古今亭志ん輔 「宗珉の滝」

開口一番の古今亭菊一は古今亭菊太楼の弟子。今月中席より二ツ目に昇進する。端正なマスクにしっかりした滑舌。立ち振る舞いも流麗。この人、只者ではないなと思って調べたらなんと東大落研出身。かといって優等生タイプでもない。になっ二ツ目たら色々なものに挑戦してもらいたい。

さて、本選である。

立川吉笑は京都府出身。2010年11月に立川談笑に入門。高座に上がるなり「トップバッターは不利なんですよね」と弱音。確かにこうしたコンクールのトップバッターは座(会場)がまだ暖っておらず演りにくい。それでも、弾丸トークというか、自作の「一人相撲」で勝負。しかし、やはり気負いすぎの感があり少し空回りしたりする。トップバッターは不利である。

春風亭一花は東京都出身。2013年5月に春風亭一朝に入門。こちらも高座に上がるなり「虎とライオンに挟まれて」と弱音。彼女の高座は何度も聞いているが、かなり緊張している。それゆえに、マクラもそこそこに本題に入るものの、上手く場の雰囲気を掴めない。綺麗な江戸弁を屈指して正統な古典を披露するものの、残念ながら虎やライオンを蹴散らすことはできなかった。

三遊亭わん丈は滋賀県出身。2011年4月三遊亭圓丈に入門。鉄板マクラに鉄板ネタで座の雰囲気を上手く掴み、その流れに乗り、全投票の半数以上を得て賞状、カップ、賞金50万円を獲得。ただ、これがもしトップバッターだったら、これほどスムーズにいっただろうか。3回の予選、そして本戦と全て最後の演者が勝者になったのこと。こうしたコンクールでの勝ち負けは運不運がかなり左右する。

最後に蛇足ではあるが、久しぶりに聞いた古今亭志ん輔。それも滅多に聞くことができない「宗珉の滝」を臨場感たっぷりに披露。これには会場も盛大な拍手。これを聞けたのは大収穫であった。本選に出場した3人も10年20年後にこのような演目をしっかり披露できるよう精進してほしい。



木曜日, 2月 02, 2023

3年を越える新型コロナとの戦い 少し光明が見えてきたかも

この2〜3週間、首都圏1都3県の新型コロナウイルスの感染者数は毎日前週比30〜35%減っています。11月下旬から始まった第8波では国が感染者数の把握を放棄してしまったために、実際の感染者数は国が発表する数字の1.5倍から2倍いると言われています。ただ、ここに至っては実際の感染者数もどうやらかなり減ってきているようです。


それではなぜ減っているのか、その理由を考えてみました。

①コロナウイルスの弱毒化。
②インフルエンザによるウイルス干渉
③オミクロン対応ワクチン接種の効果
④集団免疫が確立されつつある

①コロナウイルスの流行も3年になり、変異株の出現も少なくなり、ウイルス自体がある程度弱毒化した可能性があるのでは・・・。

②この3シーズン(19年/20年、20年/21年、21年/22年)、インフルエンザの流行はほぼ全くありませんでしたが、今シーズン(22年/23年)は全国各地でインフルエンザ流行。なかでも、コロナの大流行を経験した北海道と沖縄では学級閉鎖が相次いでいます。

③オミクロン対応ワクチンの接種はこれまでに全国で41%余(高齢者は70%余)。このワクチンは発症率が70%抑えられるという話ですが、どうやらそれ以上の効果があるようで、私の周囲ではこのワクチンを打った人は誰も感染していません。

④統計上ではすでに全国で4人に1人は感染しています。実際は3人に1人、もしくは2人に1人ではないかと言われていますが、これまでのワクチン接種で免疫効果をつけた人も少なくないので、すでに集団免疫をつけたのではないでしょうか。特に10万人あたりの感染者数が200人を下回った北海道と沖縄は間違いないかと思われます。

すでに3年を越える新型コロナとの戦い。終止符が見えたとは言えませんが、光明はいろいろと見い出せている状況になってきたのではないでしょうか。

水曜日, 2月 01, 2023

末広亭1月余一会「落協レディース只今参上!(夜の部)」

昨日は末広亭1月余一会「落協レディース只今参上!(夜の部)」聞きに行ってきた。

現在、東京には650人ぐらいの落語家がいるが、そのなかで女性は35人前後。今回は落語協会に所属している女性落語家が一堂に会しての落語会。この会は三遊亭歌る多のプロデュースにより、2018年から毎年1月31日に末広亭の余一会で行われている。最初は昼の部だけだったが2020年より昼夜開催になっている。出演者と演目は下記の通り。

金原亭杏寿  「牛ほめ」
古今亭雛菊  「黄金の大黒」
古今亭佑輔  「雛鍔」
春風亭一花  「祇園会」
古今亭菊千代 「木乃伊取り」

 〜 仲入り 〜

林家なな子  「紀州」
林家きく姫  「宗論」
三遊亭歌る多 「紙入れ」
ニックス   (漫才)
蝶花楼桃花  「お見立て」

金原亭杏寿はまだ前座だが2月下席より二ツ目に昇進。古今亭雛菊が「仲入り前は、杏寿さんは綺麗、私はまあ普通、あとは綺麗、普通、綺麗」の順で出演しますと迷言(明言)。雛菊はまだ荒削りだが、人を惹きつける何かを持っている。将来が楽しみ。古今亭佑輔はなんか度胸がついたというかいい意味で開きなおるようになった。そのまま地に足をつけていってほしい。春風亭一花は本当に上手い。すでに真打級の実力を持っている。古今亭菊千代は今回のメンバーでは2番目のベテラン。「木乃伊取り」の最後の清蔵の部分を熱演。

二ツ目の林家なな子は初めて聞く。ガタイがしっかりしていて、とても威勢がいい。それでいて柔らかいところもある。林家きく姫は今回のメンバーでは3番目のベテラン。少し固い噺を無難にこなす。三遊亭歌る多は落語協会では一番古い女性落語家で落語協会理事でもある。今回のプロデューサーらしく出演者をそれぞれ引き立てる。姉妹漫才のニックスを挟んで、トリは蝶花楼桃花。春風亭ぴっかり時代から聞いているので、なんか隔世の感がある。3月上席(1〜10日)では浅草演芸ホールで今回と同じように女性だけの出演者の芝居(番組)でトリを務める。頑張ってもらいたい。




水曜日, 1月 18, 2023

あまり好きな言葉ではないが、北の富士勝昭には文化勲章ものの功績がある

昨日の大相撲中継、関脇琴ノ若の祖父である琴桜と解説の北の富士を紹介しているときに映し出された番付表(写真下)に驚いた。昭和48年(1973年)初場所の番付表である。私はこの時高校3年生。

大関の琴桜はこの場所に優勝して32歳2ヶ月という最高齢で横綱に昇進した。輪島は後に横綱になり黄金の左といわれ、通算14回幕内優勝を記録した。清国は知っている人なら知っている名大関、長谷川も勝率が高く最強の関脇といわれた名関脇。北の湖はご存知の後の大横綱になる。大麒麟、貴ノ花、高見山、増位山もみんな個性豊かな素晴らしい大関だった。

そして、この話を昨晩某所でしていたら「前頭には大受や黒姫山がいるのではないですか」という話になり、調べてみたら写真下のように、前頭筆頭は共に後に大関になった大受と魁傑、前頭3枚目には後の横綱・三重ノ海、5枚目には後に大関となり大島部屋を起こした旭国と黒姫山(後に関脇)、8枚目に栃東(後に関脇)、9枚目にこれまた後に大関になった前の山がいる。

北の富士(優勝10回)はライバル玉の海(優勝6回)が1971年10月に急逝したことで、1年以上も独り横綱を張って苦労はしたが、素晴らしい後継者たちに恵まれていた。というより、そういう才能ある力士たちに胸をかしていたのである。

現在の北の富士勝昭が人気があるのはその甘いマスクや語り口だけではない。70年代前半の土俵を支え、そして、しっかり後進にバトンを渡したことことを知っている人が今なお多くいるからではないだろうか。あまり好きな言葉ではないが文化勲章ものの功績がある。

火曜日, 1月 17, 2023

横綱土俵入りがない大相撲はクリープのない・・・

昨日は大相撲1月場所9日目を観に行く。平日にも関わらず、満員御礼の垂れ幕がかかる。

今場所から飲食がOKになり、なおかつ声を出しての応援もOKになった。そのおかげで、場内も活気が満ち、取組直前に一瞬の静寂になり、緊張感も漲るようになった。力士たちは喜んでいるに違いない。ただ、残念なのが横綱が休場で横綱土俵入りが観れなかった・・・。土俵入りのない大相撲はクリープのないコーヒーのようなもんだ。







木曜日, 1月 12, 2023

新型コロナウィルス忘備録

第1波 2020年2月 ※従来株
「春節による中国人観光客が北海道などに持ち込む」

第2波 8月 ※アルファ株
「ヨーロッパからの帰国者が持ち込み、歌舞伎町周辺から感染拡大」

第3波 2021年1月 ※アルファ株
「安倍&菅政権によるGoToトラベルによって全国津々浦々に拡大」

第4波 5月 ※アルファ変異株
「関西を中心に拡がる。維新府政の失政」

第5波 8月 ※デルタ株
「東京オリンピック関係者および報道関係者が多く持ちこむ」

第6波 2022年2月 ※オミクロンBA.1株
「沖縄、山口の米軍基地からオミクロン株が全国に拡がる」

第7波 8月 ※BA.5株
「感染力が高いBA.5株。8月19日に史上最多の26万余の感染者数を記録」

第8波 12月 ※BA.5株
「寒くなり換気がよくない北海道から全国に急拡大。感染者数の実態を把握できなくなるほどの感染。加えて死亡者数も増える」
「欧米ではオミクロン株BQ.1.1、インドやシンガポールではオミクロン株XBBが流行。中国がゼロコロナ政策を放棄、全土に感染。アメリカでは新たな変異株XBB.1.5が登場」




水曜日, 1月 11, 2023

近代美術館や現代美術館は演劇ポスターを収集するべき

昨晩なにげに『開運!なんでも鑑定団』を観ていたら、横尾忠則デザインの状況劇場「腰巻お仙」のポスターが出品されていた。依頼主は希望価格を50万円としたが、結果は200万円。

正直、安すぎる。

演劇関係者なら誰もが知っていますが、60年代から90年代にかけての演劇ポスターはほとんどがアート。そのなかでも、このポスターは最高傑作の1つです。

そして、国立近代美術館もしくは東京都現代美術館はこうした演劇ポスターをどんどん収集していくべきである。




木曜日, 1月 05, 2023

今日は金杯ですが、2022年騎手別成績はこんな感じでした。

あけましておめでとうございます。

今日は競馬の元日、金杯。

正直、この金杯の相性は良くありません。毎年「金杯で乾杯」ではなく「金杯は完敗」のクチです。そこで、昨日は今年の自分の馬券が完敗にならないためにも、昨年の自分の馬券を分析してみました。なかでも興味深かったのが騎手別成績。

下記の写真は全ての馬券に絡んだ騎手別成績ではありませんが、私が相性がいいのは和田竜二、D.レーン、永野猛蔵、杉原誠人の4人。D.レーン、永野猛蔵、杉原誠人の3人と相性がいいことはなんとなく分かっていましたが、驚いたのが和田竜二。104レースで和田絡みの馬券を買って回収率が184%はかなりの高率。今年は和田竜二騎乗の馬は積極的に買ってみたいです。


一方で相性が悪かったのが、M.デムーロ、武豊、岩田望来、津村明秀、池添健一の5人。デムーロと武豊との相性が悪いのは分かっていましたが、まさか103勝2着83回もしている岩田望来との相性が悪いとは・・・。そして、津村絡みの馬券を134レースも買っていて、回収率が26%とは酷すぎます。今年は津村の馬券は控えるようにしたい。

競馬好きの方は一度、こうした分析をしてみてはいかがでしょうか。