水曜日, 2月 01, 2023

末広亭1月余一会「落協レディース只今参上!(夜の部)」

昨日は末広亭1月余一会「落協レディース只今参上!(夜の部)」聞きに行ってきた。

現在、東京には650人ぐらいの落語家がいるが、そのなかで女性は35人前後。今回は落語協会に所属している女性落語家が一堂に会しての落語会。この会は三遊亭歌る多のプロデュースにより、2018年から毎年1月31日に末広亭の余一会で行われている。最初は昼の部だけだったが2020年より昼夜開催になっている。出演者と演目は下記の通り。

金原亭杏寿  「牛ほめ」
古今亭雛菊  「黄金の大黒」
古今亭佑輔  「雛鍔」
春風亭一花  「祇園会」
古今亭菊千代 「木乃伊取り」

 〜 仲入り 〜

林家なな子  「紀州」
林家きく姫  「宗論」
三遊亭歌る多 「紙入れ」
ニックス   (漫才)
蝶花楼桃花  「お見立て」

金原亭杏寿はまだ前座だが2月下席より二ツ目に昇進。古今亭雛菊が「仲入り前は、杏寿さんは綺麗、私はまあ普通、あとは綺麗、普通、綺麗」の順で出演しますと迷言(明言)。雛菊はまだ荒削りだが、人を惹きつける何かを持っている。将来が楽しみ。古今亭佑輔はなんか度胸がついたというかいい意味で開きなおるようになった。そのまま地に足をつけていってほしい。春風亭一花は本当に上手い。すでに真打級の実力を持っている。古今亭菊千代は今回のメンバーでは2番目のベテラン。「木乃伊取り」の最後の清蔵の部分を熱演。

二ツ目の林家なな子は初めて聞く。ガタイがしっかりしていて、とても威勢がいい。それでいて柔らかいところもある。林家きく姫は今回のメンバーでは3番目のベテラン。少し固い噺を無難にこなす。三遊亭歌る多は落語協会では一番古い女性落語家で落語協会理事でもある。今回のプロデューサーらしく出演者をそれぞれ引き立てる。姉妹漫才のニックスを挟んで、トリは蝶花楼桃花。春風亭ぴっかり時代から聞いているので、なんか隔世の感がある。3月上席(1〜10日)では浅草演芸ホールで今回と同じように女性だけの出演者の芝居(番組)でトリを務める。頑張ってもらいたい。




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