昨夜遅く3泊4日の長崎・小倉旅行より無事帰宅。今回の旅は昨年行われた「ANAスーパーバリューセール」で片道7,000円の安い航空券で旅をするという下世話な志から始まりました。
で、選んだ目的地の長崎は訪れたことがなかった(佐世保はある)ことと、行きつけの飲み屋の大将とビールをある病院の主治医が長崎出身ということで、その恩を売る、もとい律儀を示すために選びました。というのは名目で、本当の目的は軍艦島上陸と日本で1軒しかない「おこぜのフルコース」を出す思案橋横丁のお店(なんとここの女将は小倉出身。なので「小笠原」という店名)を訪れることでした。
そして、小倉はいうまでもなく小倉競馬場を訪れることで、そこまでへ行く西九州新幹線、リレー号、九州新幹線を乗り継ぐというのも楽しみの一つでした。
天候は訪れた日の夜遅くと翌日の朝方までは小雨でしたが、午前9時出航の軍艦島ツアーは無事に決行。小雨が少し残っていたので、海は荒れているのかなあと思いましたが、長崎湾を出た外海も凪状態で、約45分後に無事に軍艦島に上陸できました。
軍艦島は本当の名前を端島(はしま)といい、これは江戸時代に長崎を治めていた鍋島藩の一番端っこにあった島から、その名がついたそうです。そして、明治から昭和にかけて三菱石炭鉱業が石炭の発掘坑のために人工島として拡大。1960年代には5200人余が小さな島に住み、幼稚園から中学校まである日本一の人口密度の高い場所でした。ちなみに、軍艦島の名の由来はその形状が戦艦土佐に似ているからと言われています。
そんな島も炭鉱の閉山と共に1974年に無人島になり、50年近く海風や台風などの影響により侵食され完全に廃墟と化しました。そんな軍艦島も2009年に一般人の上陸が可能となり、今では長崎観光の目玉になりました。現在、5社が軍艦島上陸ツアーを刊行して、最大で毎日2000人近い人が訪れているようです。
軍艦島は2015年に世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 ~製鉄・製鋼、造船、石炭産業~」の一部として正式登録されましたが、波止場近くの一部を修復するにとどめ、あとは自然のなすままにされ、今も侵食・廃墟化が進んでいます。長崎を訪れた際は是非とも訪れてみてください。
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