金曜日, 2月 10, 2023

春風亭一花の赤坂での勉強会「一花繚乱」

昨日(9日)は赤坂会館で開かれた春風亭一花の赤坂での勉強会「一花繚乱」を聞きに行ってきた。演目は下記の通り。

春風亭一花  「雛鍔」
春風亭一花  「鰍沢」
 〜 仲入り 〜
春風亭一花  「明烏」

最初のマクラはお約束というか兄弟子・春風亭一之輔の「笑点」メンバー入りの話。一門全員がないないと言っていたらしいので、一之輔がメンバー入りにはみんな喜んでいいのやらで・・・。特に春風亭一蔵はもう大変のようだ。(笑) で、最初は一之輔に習ったという「雛鍔」を。う〜ん、軽い話なのにまだ調子を掴めないというか、少し厳しい物言いだが噺を取得している感はなかった。

マクラは先日私も行った「公推協杯全国若手落語家選手権」の話。よほど悔しかったのだろう、楽屋裏話でちょっとウサを晴らす。さて、春風亭一花の「鰍沢」は女(お熊)がとにかく恐い。林家つる子の「お菊の皿」も女が怖く妙に迫真があったが、女性落語家の怪談噺はなぜか身を乗り出して聞いてしまう。そして、一花は噺の最後に見得まで切る。迫力満点の一席だった。一花にはこの噺をとことん突き詰めていってもらいたい。本人は怪談噺をあまり好きではないと言っていたが、かなり似合っている。いつの日にか「真景累ヶ淵」の「豊志賀の死」や「お久殺し」にトライしてみるのもいいのではないだろうか。

仲入り後はマクラもそこそこに「明烏」に。堅物の若旦那・時次郎が吉原に行って花魁浦里に骨抜きにされるという噺。この噺、単純な噺なのだが、登場人物が多くて、それを演じ分けるのがかなり難しい。なかでも前半で主人公・時次郎と、一緒に吉原に向かう源兵衛と太助、時次郎の父親・半兵衛を演じ分けるが結構大変。それを一花は時次郎をかなり弱々しく、源兵衛は威勢よく、太助はとボケて、半兵衛はしっかり者風にと見事に分け隔てる。加えて、前半は時次郎の母、後半は女将、花魁も登場するが、それも見事に描写する。あっぱれ。






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