2日目に氷見で魚と牛を堪能しまくった私は、翌日に富山ライトレールに乗りたいがために、富山駅前にあるホテル(富山エクセルホテル東急)に宿をとった。しかし、夕方から予報通りに雲行きが怪しくなりはじめ、少しパラパラと降り始めてきてしまった。ということで、夕食はホテルのすぐ近くにある居酒屋・桜亭で簡単に済ませることにした。しかし、結局、ビール、日本酒(三笑楽と立山)を飲んでしまい、つまみも岩ガキ、煮込み、刺し身の盛合せなどを注文してしまった。仕方がない・・・。(笑)
3日目の朝、外は大雨。これでは富山ライトレールに乗って、終点の岩瀬浜まで行っても何の観光もできない。ということで、午前中の予定をすべて取りやめることにする。おかげで、いい休息にもなり、ホテルのレストランで朝食をとった後に、ひと眠りすることができた。こういうとき、チェックアウトが午前11時というホテルは嬉しいものである。
この日、たまたまNHK総合(富山ローカル)では午前10時10分より北陸スペシャル「ちりとてちん 正平・順子のふるさと福井を旅しよう」を放送していたので、これを思わず見てしまう。これは6月初旬に北陸および関西で放送された番組の再放送であったのだが、ちりとてちんファンとしては嬉しい番組に遭遇したものである。パチパチ。
番組内容は喜代美の弟・正平(橋本淳)と喜代美の親友・順子(宮嶋麻衣)の二人が舞台となった小浜、勝山、三方五湖などを訪ねて回るというものだったが、少女時代の喜代美(桑島真里乃)も登場したりと、なかなか興味深く見させてもらった。若狭地方へはまだ行ったことがなかったので、いつか行くときのための良い勉強になった。
ホテルをチェックアウト後、金沢へ向かう。午後3時から石川県立音楽堂コンサートホールで開かれるオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)と群馬交響楽団の合同演奏会を聴くためである。石川県立音楽堂コンサートホールには以前にも一度行ったことがある。今回の演奏会は高崎市と金沢市が友好交流都市協定締結を記念して企画された。
指揮は井上道義。ヴァイオリンはアビゲイル・ヤング。ピアノはリリヤ・ジルベルシュタイン。演目はオール・チャイコフスキー・プログラム。
演目
チャイコフスキー/ゆうつなセレナード(OEK)
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番(群響)
チャイコフスキー/交響曲第4番(群響&OEK)
開演前トークで三枝成彰が「チャイコフスキーとラフマニノフは音楽家の間では好きと言ってはいけない作曲家」と話した。というのも、この二人の音楽には情念があるからだそうだ、ということである。ふ〜ん、情念のない音楽なんてつまんないじゃん。宗教や政治、思想や哲学といった音楽より人間的でいいじゃないか。
さて、演奏会の内容は全身を使って大らかに指揮するミッチー節炸裂という感じで、非常に楽しく面白かった。なかでもチャイコフスキーの交響曲第4番では、第1・2楽章を群響が表を、第3・4楽章をOEKが表で演奏するという試みを行う。ミッチーが「これで音が変れば面白いのだが」と言っていたが、私にはあまり変わったようには聴こえなかった。というのも、この時点で私は午後5時17分発の帰りの特急に乗らなければならず、どうも気がきでならないで演奏を聴いていたからである。やはり、コンサートは余裕をもって聴くものである。ということで、残念なことにアンコール曲を聴くことはできなかった。
なお、この北陸の旅の一番最初にかいたブログに登場する特急のなかにいたチェロ奏者のみなさんは、この舞台にもちろんいました。
最後に今回の2泊3日の旅費であるが、交通費は以前にも書いたJR東日本大人の休日倶楽部の「3日間乗り放題の会員パス」を使ったので、万葉線以外はすべてフリーパスで12,000円。かなりお得感でした。宿泊は1泊目の華山温泉が15,000円(砂風呂と飲み代は別)、2泊目の富山エクセルホテル東急が9,400円(朝食付)とリーズナブルな値段だった。ただ、今回の旅では土産物が一番高くつき(笑)、日本酒6,500円、岩ガキ・さざえなど9,600円、氷見牛7,500円と贅沢をしてしまいました。
(終わり)
写真上:氷見線
中:金沢駅の荷物一時預かり所
下:金沢県立音楽堂
富山ライトレール
http://www.t-lr.co.jp/index.html
オーケストラ・アンサンブル金沢
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/
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