私はお城マニアではないが、名城と呼ばれるお城へはなるべく足を運ぶようにしている。日本には国宝となっているお城が4つあるが、犬山城以外の姫路城、松本城、彦根城には行ったことがある。この4カ所の他に江戸時代以前に建造された天守閣を有するお城が8カ所あり、それらはいずれも重要文化財に指定されている。これらを現存12天守(もしくは十二現存天守)、国宝四城、重文八城(もしくは重文八天守)と呼ぶそうである。
今回、私が訪ねた備中松山城(岡山県高梁市)は現存天守のなかで唯一の山城であり、もっとも標高の高い所(標高430m)にあるお城である。場所はJR西日本伯備線・備中高梁駅からタクシーで8合目のふいご峠駐車場まで約10分。そこから少しきつい上り坂や階段を登ること約15〜20分でお城に辿り着く。
このお城、築城が1240年というから、768年にもおよぶ長い歴史をもっている。もともとはお城というよりは砦であったのだが、写真のような天守閣ができたのは江戸時代に入ってからで、1683年に当時の藩主であった水谷勝宗によって造られた。しかし、いくらお城といえども、山の上では藩の執務に不便をきたすために、麓に御根小屋という御殿を造り(現在の高梁高校がある所)、そこで藩主は寝起きをする共に政務を行った。
私がここを訪れた理由は江戸幕府最後の老中と言われた板倉勝静と、彼を支えた山田方谷の郷土を見たかったためである。生憎の雨になってしまったが、昔ながらの城郭や町中に残る武家屋敷を見ていると、つくづくこの地が戊辰戦争の戦いの場にならなくて良かったと思わざるをえなかった。
備中松山城(高梁市観光協会)
http://www.takahasikanko.or.jp/matsuyamajo-kaisetu.htm
参考までに重文八天守とは、弘前城、丸岡城(福井県坂井市)、備中松山城、松江城、丸亀城、松山城、宇和島城、高知城の8カ所。
1 件のコメント:
おや、偶然。私もきょう、彦根城を見てきました。琵琶湖の維新派公演を見ての帰りに立ち寄ったのです。天守閣の階段の勾配62度。ほぼ垂直ですよね。足を痛めてるのでキツかった。襲われた時、防戦するためなんですかね。あの急勾配は。
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