昨日(30日)から関東版の朝日新聞、日経新聞、日刊スポーツのテレビ欄が地上デジタル放送チャンネル対応に変わった。つまり、テレビ欄の左からNHK(1)、NHK教育(2)、日本テレビ(4)、テレビ朝日(5)、TBS(6)、テレビ東京(7)、フジテレビ(8)の順になったのである。まだアナログ・テレビを見ている母親は「なんか変ねぇ」と少し戸惑っていた。同じように年配者のなかには戸惑っている人は多いかと思う。
今回のこの3紙の変更は明らかに意図的である。というのも、読売新聞、毎日新聞、産経新聞、東京新聞および他のスポーツ紙は変更していない。テレ朝は昨年9月の定例社長会見で「地デジの普及率が50%を超えたら、新聞各社にテレビ欄を地デジチャンネル順への変更を要請したい」と述べていた、という。
そして、今年1月の総務省の調査で地デジの普及率は49.1%となり、テレ朝が主張している50%に近づいたことで、テレ朝の親会社である朝日と系列の日刊スポーツ、そして、12チャンネルとしてテレビ欄の右端に追いやられていたテレビ東京の親会社である日経が同調したのである。
今回のテレビ欄の変更によってテレ朝は紙面中央となり、テレ東は右端からひとつ中央へ進出することができた。テレビ欄は横書きのために左から右へ読むのが一般的で、これまで右側にいたテレ朝とテレ東は以前より視覚的に有利な場所に移った。このことが即視聴率に直結するとは思えないが、右端に追いやられたフジテレビは面白くないだろう。そして、こうしたテレビ欄の変更はいずれ全国各地に波及すること必至である。
しかし、テレビはもはやテレビ欄で左右されるというよりも、質と内容、そしてザッピング(笑)で決まるのではないだろうか。また、今後は視聴率とよりも占拠率が大きなウエイトを置かれると思われるので、こうした小手先の変更ではなく、より一層の質と内容の変更(改正)がテレビ局は問われるのではないだろうか。
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