木曜日, 7月 18, 2013

一票の格差、定数是正、そして投票率の低下

本当かどうかよく知らないが、スウェーデンでは投票率が80%を下回ると選挙が無効になるという。日本では住民投票で投票率が50%を下回ると無効になるという規定があるにもかかわらず選挙にはない。

6月23日に行われた都議選での小平市の投票率37.27%だった。そのひとつ月前の5月26日に行われた都道計画見直しの是非を問う住民投票は35.17%だった。投票率はたったの2%しか違わないのに、都議選はなんの問題もなく有効になり、住民投票は無効となり開票すらされなかった。

なんともはやおかしな制度である。もし、今度の参議院選挙で小平市の投票率が50%を下回るようであれば、小平市の選挙管理委員会は全員給与を返還の上、総辞職するべきではなかろうか。

それにしても、投票率の低下に歯止めがかからない。というより、歯止めをかけようとしていない。これは有権者の意識低下であると共に、それを引き止めようとしない選挙管理委員会ならびに政治家の怠慢である。

日本の選挙制度はもはや完全に崩壊状態である。一票の格差は違憲状態であり、昨年末の衆議院解散の約束であった定数是正は反故にされたままである。そして、投票率の低下を放置している。いくら経済的に先進国かつ一流国であっても、日本は政治的には二流国・三流国でしかない。そのことをこの国の政治家たちはまったく認識していない。そして、多くの国民も認識していない。残念至極である。

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