月曜日, 5月 11, 2020

スウェーデンの「集団免疫」は失敗する

スウェーデンは「集団免疫」という方針で新型コロナウイルスに臨んでいるが、どうやらその方針というか政策は失敗のようである。

スウェーデンの首都ストックホルムでは学校やジムも開いていて飲食店も誰もが普通に利用できる。当局は公衆衛生上の注意を呼びかけしているが、特段マスクの着用を促すこともしていない。もちろん非常事態宣言や緊急事態宣言もない。そして、この記事の中には「スウェーデンの対応が適切だとは思わない。(大勢の死者が出ている)高齢者施設でさえ、マスク着用が推奨されていない」とトンデモイことが書かれている。

ということで、スウェーデンの死者数は増えている。5月8日時点で感染者は25,265人、死者は3,175と致死率は12.56%にもなる。スウェーデンの人口は約1023万人だが、人口100万人あたりの死者数は314人にもなり、これはイタリア、イギリス、フランスほどではないにしろ、北欧のデンマークの86人、フィンランドの44人、ノルウェーの38人に比べてはるかに多い。

そして、スウェーデンの死者の半数以上は高齢者、特に施設に入っている人だと言われている。つまり、スウェーデンは高齢者や基礎疾患がある人や免疫ができない体の弱い人を見捨てていると言っても過言ではない。いつの日か新型コロナウイルスは終息するだろうが、そのときスウェーデンの方針が批判されることはあっても、評価されることはありえないだろう。

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