先週は週の前半3日間(日・月・火)がいずれも前週より陽性者数が下回り、これは高止まりから減少傾向に転じるのかと思われたが、その後の4日間(水・木・金・土)は前週を大きく上回り、一転して減少傾向から増加傾向になった。これは検査数が大きく増加したことよるものだろう。陽性率がずっと6%台なので、こうした日が来るのも当然である。
それにしても、東京や大阪などの陽性率が非常に高い。この陽性率が高いということは、言い換えればウイルスを持っている可能性の潜在率も高いということである。つまり、陽性率が高い東京、大阪に住んでいる人の移動は、他所へウイルスを移動させていることになる。
そして、もはや全国的に連日過去最高の陽性者数を記録している。なかでも京都府、長野県、静岡県、広島県、福岡県、大分県といった府県の増加率が高い。これらの府県が観光県であることは言うまでもない。Go to トラベルによって外部からのウイルスが持ち込まれている、といって過言ではないだろう。
ガースーは「『ウイルスは移動では感染しない』という提言をいただいている、なんて戯言を言っているが、ウイルスは風が運ぶものではない。人間が運ぶものである。それゆえに、東京、大阪に住んでいる人が他所へ移動すれば、これは全国蔓延となり、医療体制が脆弱な自治体はすぐに医療崩壊を起こすだろう。それゆえに、Go to トラベルの全面的停止はもちろんのこと、年末年始の帰省も止めるべきである。もし、どうしても帰らなくてはならない人は、必ず帰省直前にPCR検査を受けた方がいい。
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とまで、予定原稿を書いていたら、政府は一昨日になってGo to トラベルの今月28日から来年1月11日まで全国的に一時的停止すると言い出した。内閣支持率が急激に落ちたからなのかもしれないが、この決定には一定の評価はできる。ただし、1月7日までに感染拡大が止まらないようならば、すぐさま停止期間を月末まで延長するようにするべきである。
いずれにしろ、Go to トラベルの一時的停止はアクセルとブレーキを両方を踏んでいた「勝負の3週間」が失敗した揉み消しでもある。
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