二階俊博自民党幹事長の影響力は低下する。二階はこれまで何度も「不信任決議案が提出されたら解散する」と野党を脅してきた。ところが、今日不信任決議案が出されたら、一転して「野党が選挙ができる準備ができていないでしょ」と居直った。こうなると、脅しではなく嘘つきでしかない。安倍と同じ穴のムジナである。
これ以外にも二階の影響力が低下するのが目に見えてきた。二階と言えばGo to キャンペーンの最大の推進者である。そして、このGo to キャンペーンが当分は行われないことが決定的になってきたからである。
まず第一に沖縄の緊急事態宣言が延長されることになりそうになることだ。沖縄が感染者が増えたのはGWに東京、大阪から昨年の4倍〜5倍の旅行者が訪れたからである。そして、このほとんどが20代30代の若者層であったことは言うまでもない。
第二にオリンピックを開催することによって、感染者がリバウンドすることが確実になりそうであること。これまで多くのシュミレーションが発表されているが、いずれもが8月から9月にかけて感染が拡大するとなっている。これではとてもGo to キャンペーンを再開するなど無理である。
そして第三にGo to キャンペーンを利用する年齢層は多くは若者層である。この層はまだワクチン接種が進んでいない。この層のワクチン接種が完了するのは早くて10月もしくは11月になる。つまり、秋の行楽シーズンに間に合うか間に合わないかである。
このようにGo to キャンペーンが選挙が行われうる秋までに再開されないようでは幹事長たる二階の力は明らかに低下するし、野党はそのことをついていくだろう。
今や自民党の選挙ポスターは総裁とのツーショット写真ではなく、他の有名人とのツーショットになることが多くなった。果たしてもはや老害の二階幹事長と一緒のポスターを貼る候補者などいないだろう。
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