昨日(8日)は新宿末広亭で開かれた6月上席・夜の部を聞いてきた。主任(トリ)は桃月庵白酒、仲入り前は柳家喬太郎という強力タッグ。もし、この2人が何処かで二人会でもしようなら、チケットは即日完売なのに、寄席だとそういうことは起きない。客席は半分の制限がもうけられていたが、それでもその半分は入っていただろうか・・・。さて、出演者は写真の通り。
お目当ての柳家喬太郎は「幇間腹」を、桃月庵白酒は「百川」と2人の得意ネタを披露して抱腹絶倒させてもらったが、他にも、ストレート松浦のジャグリングの妙技、ダーク広和の変わり種奇術があり、寄席の楽しさを大いに楽しませてもらった。なかでも特筆すべきは金原亭馬の助の"百面相"だった。
金原亭馬の助は落語を一席演じた後に、時間が少しあるからと寄席芸の一つである百面相を披露してくれた。百面相は羽織、手ぬぐい、つけひげなどの小道具を使って、さまざまな顔や姿を変じる芸である。馬の助師匠は短時間に七福神の大黒天と恵比寿天を演じてくれた。この百面相は先代の柳家小さん(5代目)も得意としていたそうだが、今日では演じる噺家はほとんどいなくなり、私も初めて観た。
噺家の寄席芸というと「かっぽれ」などの踊りが有名であるが、この百面相も是非とも受け継いでいってもらいたい。
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