NHK朝の連続テレビ小説『だんだん』が魑魅魍魎というか、ジェットコースター・ドラマかのような迷路に入りこんできてしまった。
『だんだん』は幼くして離ればれなった、主人公である双子の姉妹(三倉茉奈演じる田島めぐみと、三倉佳奈演じる一条のぞみ)の歩む道を描くお話だが、先週あたりから話の筋道が本流(双子の姉妹)から、完全に亜流(吉田栄作と石田ひかりが演じる離婚した両親)になってきてしまい、どうも脈絡がなくなってしまった。こうなると、脚本(森脇京子)およびプロデューサー(青木信也)は全体のプロットを考えて、台本を作っているのだろうかと疑ったりしてしまう。そのせいか、長沖渉(NHK大阪ドラマ班のドン)をはじめとした演出も平坦で面白みにかける。
前作の大駄作だった『瞳』ほどではないにしろ、大河ドラマ『篤姫』があまりにも絶好調のために、『だんだん』の迷走はNHKにとっては頭痛のタネになりかねない。
余談ではあるがタイトルをつけるのに悩んだ。上記のように、だんだんヒドくなってきた『だんだん』にするか、それとも『だんだん』がだんだんヒドくなってきた、にするかである。意味はもちろん同じであるが、前者の方が少し救いがあるように思えたので、そちらを使うことにした。(苦笑)
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