火曜日, 5月 03, 2011

なんでもかんでも政府責任を問う人に閉口

テレビのいわゆるコメンテーターと呼ばれる人たちのなかに、なんでもかんでも今回の大震災および原発事故に対して、政府責任を問う人がいる。政府も自治体もそして国民も真剣に震災からの復興をめざしているのに「仮設住宅が8月までにできなかったら、菅首相は責任をとるのか」とか「原発避難地域の人が1年以内帰宅できなかったら、国はどう責任をとるのか」とか言いたい放題である。

もちろん言論の自由だから構わないが、地震と津波は天災であり、これに関して政府批判をできる人など誰もいない。一方、原発と風評被害は天災と人災の両方(もちろん人災の方が比率は高い)であり、このことを批判するならば、なぜ政府だけでなく東京電力は無論のこと、これまでずっと原発を推進してきた人々(自民党およびその支持者)を問わないのだろうか。

原発に反対してきた政党は社民党と共産党だけである。他の政党はすべて推進もしくは容認であった。私も推進こそしないが、容認してきた一人であり責任を痛感する。それゆえに、今後の選挙においては脱原発を政策に掲げる人にしか投票しないことにした。

私も菅首相の指導力の無さには呆れるが、今回の大震災での政府対応は一生懸命やっていると思う。これがもし、自民党政権だったらどういう対応していただろうかと思うとゾッとする。原発建設の責任問題が沸騰したり、その責任転嫁に終始したりして、対策どころではなかったかもしれない。

マスコミで働く人たちは私と同じようにほとんどが原発を容認してきた。それなのに、過去の責任や自分の責任を問わないのはどうしてなのだろうか。政府を批判することは誰にでもできるが、マスコミ人は自分たちの言動にもっと責任と自覚をもたなければならない。まずは自己批判してから政府批判をすべきである。

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