木曜日, 8月 16, 2012
2020年の東京オリンピック開催には反対
オリンピックはテレビで観ている分には楽しい。しかし、これだけ大きなスポーツ大会を1都市で開催したら、それはやはり市民生活に大きな影響が出るはずだ。今回のロンドン・オリンピックでもそうした事実が出たに違いないのに、マスコミはそうした報道を一切行わない。
現在、東京は2020年のオリンピック開催都市として立候補している。2016年開催で敗れたのにもかかわらず、性懲りもなくまた名乗りを上げている。ただし、多くの都民はこの開催に反対をしている。その理由はいろいろあるが、私はやはりオリンピックに税金を費やすことの意義が不明瞭であることと、石原都知事の名誉という私利私欲に大いに疑問があるので反対するが、それに加えていろいろな問題点もあることを知ってもらいたい。
もっとも問題なのが開催時期である。今日のオリンピックはサッカーやバスケットなどプロスポーツのシーズンオフである夏にしか開催できないようになったしまった。それゆえに東京でもその開催予定日は2020年7月24日(金)〜8月9日(日)までの夏の真っ盛りである。これでは選手や観客のなかに何人の熱中症患者が出るかわからない。東京のホテルが満員になることはいいかもしれないが、病院まで満員にすることは勘弁である。
次にロンドンオリンピックでも問題になった空席のことである。このことは東京でも同じことは起きるだろう。前述のように暑い夏の開催となると、人は外出したがらない。陸上、サッカー、ホッケー、テニス、自転車、7人制ラグビー(リオから加わる)などアウトドア・スポーツに観客が集まるだろうか。1964年の東京オリンピックの時(10月開催)は小学生や中学生などの学校動員という手があったが、2020年は夏ということでそんなことは許されないだろう。
そして、オリンピックの競技種目はほとんどが欧米発祥であり、日本には馴染みのないものも多い。例えば、近代五種、馬術、ボート、カヌーといった競技が集客できるだろうか。また、ボール競技にしてもバレーボール、バスケットの予選会場がいっぱいになるだろうか。加えて、下記の競技会場プランを見てもらえば解るが、競技の数多くが湾岸地区で行われる予定になっていて、観客の交通手段は平気なのだろうか。
とまあ、問題を上げたらキリがなさそうな2020年東京オリンピック・プラン。それゆえに賛成することはとてもできない。そして、東京じゃなきゃ世界と対抗できないんだ、などという傲慢な考え方のもとでの開催にも絶対に反対である。
2020年東京オリンピック競技会場プラン
http://tokyo2020.jp/jp/plan/venue/index.html
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