土曜日, 4月 20, 2019

偽札=肖像が反転裏焼きの偽りのお札

津田梅子肖像画反転騒動。なんと安易なことかと思う。実はこの反転肖像画、過去に岩倉具視でも行っている。ただ、岩倉が五百円札として登場したのは戦後間もない1951年(昭和26年)4月。この時代、反転技術なんて誰もができるものでない。そもそも岩倉具視の顔を知っている人も少なかった。


  

ところが技術革新が進歩した今日、誰もが反転なんか楽にできる時に、これをやってしまうとは財務省のレベルが知れている。写真を反転する裏焼きは出版業界では絶対タブーだ。これをやると、担当者はこっぴどく怒られるか始末書問題である。ましてや新聞がこれをやると整理部長もしくは編成局長のクビが飛んだ。もし、現在の新聞が安倍や麻生の写真を反転裏焼きで掲載したら、社長は大変なことになる。

もしこのまま津田梅子デザインの五千円札を発行したら「肖像が反転裏焼きの偽りのお札」つまり偽札と呼ばれるだろう。発行以前から偽札と呼ばれるお札を国民はどのような気持ちで使うのだろうか。こうした思いを財務省は考えたことがあるのだろうか。



いずれにしろ、今回の新紙幣は韓国に配慮を欠く渋沢栄一を選んだり、多くのデザイナーからそのセンスを指摘されたデザインにしろ、いただけないことだらけだ。こうなった以上は東京オリッピックのエンブレムと同じように人選、デザインなどすべて公募にした方がいい。なにせ新紙幣の発行までは5年もの期間があるのだから。

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