水曜日, 8月 14, 2013

なすの味噌汁

子どもの頃、夏になると毎晩「なすの味噌汁」が出た。なぜかといえば、父親が異常なまで「なすの味噌汁」好きだったからである。父はなんと「味噌汁の具は1年中なすで構わない」とまで言ってのけていたのである。これにはさすがに子どもである私もアングリで、いつからか「なすの味噌汁」以外にもうひとつ別の味噌汁を作ってもらうようになった。

こうしたことによって、「なすの味噌汁」は私にとってある種のトラウマのような食べ物であった。しかし、歳を重ねるにつれて、この妙なトラウマも失せていき、昨今は年に1〜2回はなすの味噌汁を作るようにしている。

ということで、昨日はお盆のお墓参りもしてきたし、父親の供養を兼ねて今日は今年初めて「なすの味噌汁」を作った。まあ、作り方はこれといったものはなく、なすを水に浸してニガミを抜き、胡麻油で軽く炒め、水、鰹ダシ、味噌を入れて、最後にミョウガと刻みネギを入れるだけである。ちなみに、父親はなすに味噌が沁み込むのが好きだったので、味噌汁ができてから少し時間をおいてから食べていた。私も今日はそれを見習った。

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