下記の数字は新型コロナウイルス、第1波と呼ばれる3月から5月のなかでピークだった4月17日の東京での陽性者の年代別人数と、“第2波”とも呼ばれるなかでのピークと思われる8月1日の年代別人数である。
0歳未満 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90代 不明
4/17 2 2 30 32 33 33 26 17 18 4 1
8/01 9 15 216 108 51 38 21 7 6 1
4月17日は40代・50代が一番多く、このころは10代はほとんどかからないと言われていた。その要因の一つして私もBCGの影響があるのではと思っていた。また、誰もが暑い頃になったら一旦沈静化するのではないかと、思っていた。ところが、夏場になってから再び猛威が振るいだし、8月1日になると圧倒的に20代と30代ばかりの陽性者が増えて、70代以上の高齢者が減った。結局、暑さは何も関係がなかった。
やはり3月から5月にかけてのウイルスと、6月以降現在にいたるまでのウイルスに違いがあるのは間違いない。第1波のウイルスで有名人が何人か亡くなり、世間に衝撃を与えたが、現在のウイルスは死亡者の数が減少した。これはウイルスの弱毒化と医療方法のある程度の確立が主だったことからであろう。しかしながら、先日の日刊ゲンダイの記事によると「重症者数は感染者数が増えてから、1カ月後に増え始めるとされている」という。そうだとすると、8月後半以降に重症者数は増えていく。実際、東京の重症者はじわじわ増え始めている。引き続き医療機関は緊迫した日々が続きそうである。
あと、このところよく言われる大阪の感染者や死亡者の増加である。東京に比べると医療体制は脆弱かもしれなが、それにしても増加率が高すぎるような気がする。これはひょっとしてまたウイルスが変異しているのではないかと思ったりもする・・・。それともマスク着用率が低いのか東京ほど単身世帯が多くはないかのどちらかではないだろうか。
何度も書くが、この新型コロナウイルスは単なる風邪ではなく、まだその正体がほとんど解明されていない未知のウイルスである。それゆえに、いつまたどのような形で変異するかわからない。今は弱毒化しているかもしれないが、100年前のスペイン風邪では第2波が強毒化した。
そして、今でも発症すると完治するまでには時間がかかり、いろいろな後遺症に悩まされる人も多い。また、完治しても数ヵ月後には抗体が消えるという研究報告が世界中にある。このようなインフルエンザはない。しかしながら、時間の流れや生活習慣の飽きからか、人々の危機意識は以前より明らかに希薄化してしまった。それも感染拡大に歯止めがかからない理由の1つではないだろうか。
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