昨日(18日)は国立演芸場で開かれた「霜月の三枚看板 雲助・一朝・小里ん(くもいっちょこりん)」へ行ってきた。3人合わせて214歳の高齢者の会でもある。w 演目は下記の通り。
柳家り助 「桃太郎」
柳家小里ん 「提灯屋」
春風亭一朝 「包丁」
〜 仲入り 〜
五街道雲助 「夢金
開口一番は柳家海舟の弟子の柳家り助。つまり柳家小里んの孫弟子になる。落語の「桃太郎」は子供が大人に桃太郎を教えるという主客転倒の噺。柳家り助は滑舌も良く、テンポも間合いも上手く、ちょっとしたツボを作って軽妙に進めていく。この人、ひょっとするとひょっとするかもしれない。
「提灯屋」はチラシ広告の読めない町民のために隠居がその広告を読むというたわいも無い噺なのだが、百戦練磨の柳家小里んの手にかかると、外連味のない正統な小噺のように聞こえてくるから不思議。
「包丁」は新しい女ができたので今世話になっている女(清元の師匠)の別れ話を友人に頼んだら、その友人がその女の新しい男になってしまうという滑稽噺。前日まで体調にちょっと不安があった春風亭一朝だったが、そんな素振りは微塵も見せず、自慢の喉も聞かせながらじっくりと噺を進めていく。一朝懸命のいい味を出していた。
「夢金」は船頭の熊蔵が商家の娘を悪党の侍から救って、最後には200両の大金を手に入れるという夢噺。五街道雲助は江戸風情の光景を語りと所作で描いていき、ひとときの江戸の夢物語を味わえさせてくれる。雲助師匠の小粋な世界はほのぼのしていて楽しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿