月曜日, 1月 18, 2021

東京オリンピック開催は無理である

先日発表された京大の西浦博教授のシュミュレーションによると、2月下旬に東京の陽性者数が500人未満で緊急事態宣言を解除されると、4月下旬と7月下旬にまたピークがやってくるという。また2月下旬に100人未満で解除されても7月中旬にピークが再度やってくるという。この図表を目にした人ならばほとんどの人が「これじゃ東京オリンピックなんて無理じゃん」と思ったに違いない。もちろん私もその1人だが、これ以外にも東京オリンピック開催が難しい根拠(エビデンス)はいっぱいある。

政府はおそらく今後何か月はビジネス以外の外国人の入国を制限するだろう。となると、まあ、大会関係者はいいとしても、観戦に訪れる観光客の入国はほとんど無理になる。それだけではない、大会関係者というのはどこで線引きをするのかも問題になってくる。選手・役員はいいとしよう。ではマスコミ関係者はどう扱うのだろうか。開催するとなると世界一感染者が多いアメリカからはテレビ中継スタッフだけでも何千人もくるという。同じように、ヨーロッパからも相当数のスタッフが来るだろう。これらの人たちがみんな入国できるのだろうか。

次に選手を派遣をやめる国もいっぱい出てくるだろう。個人競技だと選手選考会ができなかったり、団体競技だったら練習ができないという国もあるだろう。ましてや、開催前に日本国内で予定されている事前キャンプができるだろうか。自治体によっては取りやめるところがでるに違いない。というより難しいといった方がいいかもしれない。また、選手村はどうするのだろうか。選手や国によっては選手村を使いたくない、使わないところもいっぱい出てくるだろう。

それでなくとも、ワクチンを打っていない選手を入国させるのだろうか。それとも、入国時に全員にワクチンを接種させるのだろうか。それでは遅すぎる。そして、もしワクチンが効かない変異種が生まれてしまったらどうするのだろうか。

オリンピックで無観客試合はありえない。国民も選手もそんなのは望んでいない。収束にはあと1年以上はかかると思われる新型コロナウイルス。国民の健康と経済と未来を考えるならば、アスリートには申し訳ないが即刻中止にして、その経費をコロナ対策にまわすべきである。

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