日本ではこれまで毎年3000人以上がインフルエンザで亡くなっていた。しかし、今季のインフルエンザの患者は昨年9月から12月まででたった664人。死亡者の報告がない(ようである)。
インフルエンザの患者がこんなに少ないのは2015年以来で、この主たる原因は新型コロナウイルス予防のためのマスク・手洗い・うがい効果と、ウイルス干渉(先にあるウイルスが流行していると、他のウイルスの流行が抑制される現象)のためと言われている。
さて、ここで問題になるのがインフルエンザと新型コロナの年代別の死者である。インフルエンザのしっかりしたデータを探し出すことができなかったが、インフルエンザの死者は各年代に満遍なく拡がっていて、どうも20歳以下の若年層と65歳以上の高齢者の死者数はさほど変わらない(ようである)。
ところが新型コロナウイルスの死者はどうであろうか。20歳以下の死者は日本ではほぼ皆無で、死者のほとんどが65歳以上の高齢者である。若者がこうした事実を知っているかどうかは分からないが、だから若者は新型コロナウイルスを怖がらないのかもしれない。
しかしながら、インフルエンザではほとんどみられない後遺症が新型コロナウイルスでは若者にも数多くみられる。この後遺症がいずれ何かの病気を起こす要因になりかねない。それゆえに、若者が新型コロナウイルスを軽視するのは絶対に誤りである。罹患して後遺症が出てから「こんなはずじゃかった」と思っても後の祭りである。若者ももう少し新型コロナウイルスの怖さを知るべきである。
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