火曜日, 9月 18, 2007

自民党に明日はない

小泉純一郎は「自民党をぶっ壊す!」と言って、5年間総理大臣の座にいた。だが、結局彼は自民党および自民党政治を壊すことなく、「郵政民営化」というひとつだけの改革のために、「刺客」という手段を使って国民の政治認識を誤った方向に煽動して、国民の政治認識を麻痺させた。

小泉在任中の5年間に、外交では靖国参拝によってアジア外交のリーダーシップの座を完全に中国に奪われた。国内では竹中平蔵に丸投げした経済政策によって勝ち組負け組などの格差を生み、自分が得意分野であるはずの年金制度や医療制度などの厚生問題には全くメスを入れず5年間放置し続けた。このように小泉は問題を山積にしたまま、勝手に退任した無責任な総理大臣であった。

そのあとを「小泉改革」を継承すると言った安倍晋三は、小泉が残した問題を解決する能力は全くなく、加えて自分の任命能力および監督能力の無さで、ご存じのように政権を放り投げた。そして、現在は次期総理の候補として福田康夫と麻生太郎が立候補している。さて、この二人に総理大臣になる資格があるのだろうか。その答えは明確にノーである。

福田康夫は小泉純一郎、安倍晋三と無責任な二人と同じ町村派(小泉は今は無派閥)であり、ましてや小泉政権の官房長官を務めた人であり、前回の総裁選では安倍を支持した人である。つまり、安倍の政権能力を見誤った人なのである。こんな人に総理大臣になってもらいたくない。一方の麻生太郎にしても同じである。麻生は1年前の総裁選では安倍と競って負けたが、その後は安倍政権の要職にいて安倍を支えた身である。安倍が辞任したのであるから、当然ながら一緒に辞任するのが筋であろう。

自民党総裁選に出る資格のある人は限られないだろうか。前回の総裁選で「安倍」と書かなかった人、そして安倍政権から身を遠ざかっていた人しか資格はないはずだ。となると、谷垣禎一、古賀誠、山崎拓の3人ぐらいしかいない。ところが、この3人はいち早く談合で福田支持を決めた。もう救いようのない人たちである。

田中真紀子は「変人・小泉純一郎」を総裁にした。しかし、現在の小池百合子には舛添要一を総理大臣にする力量はない。自民党はもはや人材不足の政党になってしまった。自民党に明日はない。

0 件のコメント: