火曜日, 7月 20, 2010

「ぶら下がり」なんて要らない

参院選で民主党が敗北したためか、菅直人首相のマスコミへの対応が微妙に変わっているという。なかでもこれまで消極的だった番記者たちへの「ぶら下がり」取材にも積極的に応じるようになったそうである。

ところで、私はこの「ぶら下がり」取材というものに予てから反対である。「ぶら下がり」は新しい首相官邸の警備強化に伴い、マスコミ取材が制限されたことから首相官邸とマスコミの取り決めによって1日2回行うことになり、いつしかそれが定着してしまった。

小泉元首相は「ぶら下がり」で「抵抗勢力」という言葉を乱発してうまく活用した。ところが、その後の福田、安倍、麻生、鳩山といった首相たちは「ぶら下がり」で失言や感情的発言をしてしまい、うまく活用することはできなかった。

それではなぜ私が「ぶら下がり」に反対かというと、国政は常に開かれている必要性はなく、秘密も大事である。それゆえに、どこの国でも一国の首相たる者、そんなにマスコミにリップサービスなどしない。官房長官が毎日2回も会見を行っているのだから、首相は週1回ぐらいの定例会見や特別会見だけで十分である。

常々、私は日本のマスコミの横暴と横柄さに呆れている。マスコミは「知る権利」とか「開かれた国政」とか言ってネタが欲しいだけなのである。それは裏を返せば、取材をしない(できない)記者たちへのネタ提供でしかない。

首相はマスコミ(記者クラブ)と「持ちつ持たれつ」の茶番劇を行う時間があるぐらいなら、もっとやることがいっぱいあるはずである。

0 件のコメント: