火曜日, 2月 10, 2015

深川江戸資料館は一見の価値あり

両国にある江戸東京博物館には何度も訪れているが、深川にある深川江戸資料館へは一度も行ったことがなかった。実は何年か前に訪れたことがあるが、そのときはあいにく改装工事のために休館中だった。あれから数年が経ち、やっと訪れることができた。

1986年(昭和61年)10月にオープンした深川江戸資料館は、江戸時代の江東区(主に深川周辺)に関する資料を展示している資料館だ。最大の見どころは天保年間(1830年〜1844年)末期を想定した深川佐賀町の街並みを復元した大展示室である。

展示室には大店の油屋をはじめその土蔵・八百屋・米屋などの表店ゾーン、猪牙(ちょき)舟が浮かぶ掘割をはじめとした船宿・火の見櫓・水茶屋などの掘割&広場ゾーン、そして、長屋・井戸・厠などの長屋ゾーンの3つがうまく混ざりあって造られていて、見事なまでにも実物大の江戸深川が再現されている。これでちょんまげ姿の住人や結髪に着物姿の女性が歩いていたら、完全に江戸にタイムスリップである。藤沢周平や宮部みゆきの時代小説に出てくる世界だ。

ここはちょっとした江戸文化に触れるにはもってこいの場所であり、日本文化に興味のある外国人が訪れるスポットとしても最適ではないだろうか。なお、資料館入口には第48代横綱大鵬の功績をたたえる「横綱大鵬顕彰コーナー」があり、同じ誕生日の私としては嬉しい限りであった。

深川江戸資料館
http://www.kcf.or.jp/fukagawa/




写真上:八百屋の軒先
  中:長屋(棒手振の家)
  下:二八そばの屋台

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