金曜日, 8月 06, 2021

無観客ではなく観客無視の東京オリンピック

私は東京オリンピックに対して招致以前から反対であった。もちろん、コロナ禍で行われるオリンピックにも反対であった。そして、オリンピックは大ブーイングのなかで開催された。

そして、案の定マスコミ(特にテレビ)は「手のひら返し」で連日のオリンピック放送になり、予想通り「勝った、勝った、また勝った」ではないが「獲った、獲った、また獲った」となった。なかでも、国営放送は総合、Eテレ、BSと3つの放送に加えてサブチャンネルまで使って、日本万歳的放送に終始している。

なかでも、放送で私が最もひどいなと思ったのは、柔道やレスリングなど日本人選手がメダルを獲得できる競技は予選から決勝までダラダラと放送するのに、外国チーム同士の面白い対戦はまったく放送しないである。例えば、男子バスケットボール。今回はかなりのスター選手が集まっているのもかかわらず、日本チームの試合しか放送されない。決勝は放送されるようだが、準決勝は無視である。バレーボール(女子は放送されるみたい)やハンドボールにいたっては準決勝も決勝も放送されない。

何と国際感覚のないテレビ局であろう。日本の中学や高校でバスケットボール、バレーボール、ハンドボールをやっている子供たちに世界のトップを見せる機会を与えないのである。それなのに、マイナーな陸上のフィールド競技を延々とやったりする。やり投げや砲丸投げの競技人口とバスケットやバレーの競技人口を比べたら、100倍、1000倍は違うのではないだろうか。

これは無観客ではなく観客無視のオリンピックである。

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