木曜日, 10月 12, 2023

日本ラグビーには海外留学と大学・リーグワンの交流が必要

ラグビーワールドカップ。日本代表は1次リーグ2勝2敗で決勝トーナメント進出は叶わなかった。今回のW杯で日本の弱点がかなり見えてきた。アルゼンチン戦での直接的敗因はラインアウトおよびパント処理などの空中戦に弱かったことや、バックス陣の判断ミスが多かったことだろう。それとは別にやはりチームの高齢化ではないだろうか。

堀江翔太 37歳
リーチ・マイケル 34歳
レメキ・ロマノ・ラヴァ 34歳
稲垣啓太 33歳
クレイグ・ミラー 32歳
中村亮土 32歳
松島幸太朗 30歳
流大 30歳 

今回の主力メンバーで8人が30歳以上である。ラグビーは経験がものをいうスポーツだが、しかし30歳もしくは32歳以上の選手にはきつい。その意味において、日本は他国より若手育成に遅れをとっているのではないだろうか。その対策として色々なことが考えられる。

まず第一に高校生、大学生段階からの海外留学である。すでに何人もの若者が高校時代からニュージランドへ留学している。しかし、それはある意味裕福な家庭の子供に限られる。そこで、ラグビー協会は将来有望と思われる大学生に対して1年間大学を休学させて、ラグビー強豪国に留学できるシステムを作るべきである。国の助成金を利用しつつラグビー協会は金を出して後押しをするべきである。若いうちに海外の力を知ること、英語を身につけることは大事である。

次に国内でも大学生3年生および4年生はリーグワン(旧トップリーグ)に参加できるようにすべきである。大学生は基本的に8月から1月までがシーズンだが、リーグワンは12月から5月までがシーズンである。つまり、大学生は2月から(人によっては1月から)、リーグワンに参加することが可能なのである。

とにかく日本はラグビーにおいて地理的条件の悪い場所にある。それゆえに、若い時から積極的に海外へ出向くとか大学生とセミプロというかプロとの交流をしなければ、ベスト8およびベスト4への道は遠い。



火曜日, 10月 10, 2023

今年のメジャーリーグ、日本人選手の私的通信簿

メジャーリーグはすでにプレーオフに突入していますが、今年の日本人選手はみんな本当に頑張りました。私なりの通信簿はこんな感じです。

◎大変よく出来ました

・千賀滉大(100点)
・大谷翔平(95点)
・吉田正尚(95点)
・鈴木誠也(90点)
・菊池雄星(85点)

千賀滉大は1年目にしてローテーションを完璧に守り、投球回数も規定投球回数を上回り、防御率2点台、奪三振200は満点と言っていいと思います。大谷翔平は休みを取らなかったことが結局災いして、1年を通して活躍するができませんでした。ホームラン王は素晴らしいですが、やはり1年通して活躍するのがプロの選手だと思います。吉田正尚は序盤こそ苦しみましたが5月以降の活躍は目を見張るものがありました。打率が3割だったら100点満点でした・・・。鈴木誠也は後半は大活躍でしたが、前半は正直見るに堪えられない時もありました。来年はとにかく1年を通じて活躍してもらいたいです。菊池雄星はメジャー5年目にして初の二桁勝利・防御率3点台と年間を通して活躍しました。ただまだ安定感・信頼感に欠けているので来年はそれらを克服してもらいたいです。

◯よく出来ました

・藤浪晋太郎(80点)
・前田健太(75点)
・ダルビッシュ有(70点)

藤浪晋太郎はオリオーズに移籍して、救援投手として開花しました。少しラッキーだったところもありますが十二分な活躍はしたと思います。来年はどこでどう活躍するか楽しみです。前田健太は怪我からの復帰した年として及第点だと思います。来年はまたローテーションの一翼を担う投手になると期待しています。ダルビッシュ有はWBCの疲労と年齢的なこともあり、思ったほどの成績は残せませんでした。しかし、彼は日本人選手の先輩格としてだけではなく、球種マスターとしてメジャーリーグ全体の投手を支えていると思っています。

来年も新たに何人かの日本人選手が海を渡ると思いますが、それぞれが今年の千賀滉大、吉田正尚、藤浪晋太郎と同じように活躍することを期待しています。



木曜日, 10月 05, 2023

岩泉まつたけ祭りで松茸を思う存分堪能

10月1日に開かれた「岩泉まつたけ祭り」に参加してきました。

岩手県岩泉町(いわいずみちょう)は盛岡市の東に隣接する町(といっても盛岡駅から町の中心部まで車で2時間かかる)で、人口は約8000人。本州で最も面積の広い町としても知られている。ここで有名なのは日本三大鍾乳洞の一つの龍泉洞、岩泉ヨーグルト、そして松茸である。

町にはアカマツなど松茸が取れる木々の山が散在していて、中心部北の龍泉洞がある宇嶺羅山でも松茸は取れるとのこと。岩泉町の松茸は個人たちで形成される20余の組合によって管理され、品質を保持しているそうだ。今年は暑さのために収穫時期が例年より1週間から10日は遅れたが、東北地方は雨には恵まれているので、地元の人たちは豊作の予感がすると、期待を寄せている。

さて、私が訪れた岩泉まつたけ祭りは今年で24回を迎え、北は北海道、南は岐阜からの80数名の参加者が集い、松茸三昧のコース、抽選会、競り(販売会)などを楽しんだ。松茸料理コースの内訳は写真を参考にしてもらいたいが、なかでも土瓶蒸し、茶碗蒸し、松茸ご飯が美味しかった。というのも、どうやら出始めの頃は香りがまだ弱いが歯応えは良いかららしい。まあ、私たち参加者は会場に入った瞬間に充満していた松茸の香りで麻痺してしまっていたが。(笑)

ということで、龍泉洞観光、松茸料理のフルコースを堪能してお土産用の大ぶりの松茸を購入しました。😀







土曜日, 9月 23, 2023

昔も今も変わらぬ京都の「炭火割烹 いふき」

京都の隠れた名店『炭火割烹 いふき』を初めて訪れたのは2008年10月のことであった。当時私は仕事の関係で年に何回か京都を訪れる機会があった。それゆえに、京都の美味しいお店をいくつも訪ねることが機会があった。そんななかで、ある日先斗町を歩いていると「炭火割烹」という文字に惹かれて、この「いふき」を訪れた。そして、そこで味わった美味しさはある意味衝撃的で、その後京都へ行くたびに訪れるようになった。

しかし、2011年の東日本大震災、母親の介護、コロナと続いたために、2010年を最後に訪れるチャンスがなかった。その間に「いふき」は2011年4月にお店を先斗町から祇園に移転して、その年のミシュランガイド京都大阪2011で一つ星を獲得した。そして2017年からは今日まで二つ星掲載になっている。

そんな「いふき」に13年ぶりに訪問。花見小路に移った店の外見は他の店と同じ造りで、提灯の灯りがなくしては判断がつかない。そんなお店の外見を撮ろうとしていたら、ちょうどお客さんの見送りのために出てきた店主と女将さんといきなり遭遇。ちょっと出鼻を挫かれたというか、緊張の糸がほぐれて店内へ。店内は1階にカウンター8席の造り。先斗町時代の店は足を下ろす掘り炬燵形式だったが、祇園の店は椅子形式で1席がゆったりと広い。そして、何よりも驚いたのが、焼き方も煮方のスタッフも先斗町時代と変わらなかった。

料理はすべてコースで、その内容を書くのは割愛させてもらうが、出汁の繊細さというか風味は限りなく旨みを追求しているという向上心を醸し出すもので、唸らざるをえない美味しさだ。メインの焼きものはチョイスすることができ、私はノドグロと鰻を頼んだ。サウスポーの焼き方のお兄さんは以前と全く変わらず、中は柔らかく外は香ばしく少しパリパリ感を出してくれる。

全部で何品出されたかは覚えていないが、とにかくどれもこれもその美味しさを堪能した。10数年ぶりの訪問だが、その味はもちろん進化していて、それでいておもてなしは昔を思い出させるものであった。10数年ぶりの訪問で、こんなことを言うのもなんだが、私の京都の行きつけの店は「ここ」、馴染みの店は「ここ」、自信をもっておすすめできる店は「ここ」と言える店である。



金曜日, 9月 15, 2023

丹波篠山はまだ静かだった

今年の春にテレビ朝日で放送された「歴史のプロ40人が選んだ『GWに行って楽しい城下町ベスト15』という番組で、丹波篠山市がなんと第2位に選ばれた。今秋にも行こうかと思った場所がこんなに高い評価を受けたので、これは観光客がどっと押し寄せるのではないかと冗談抜きに危惧した。

丹波篠山にある篠山城は1609年(慶長14年)に豊臣秀頼がいる大坂城と豊臣家に縁のある西国大名を分断するために、徳川家康が藤堂高虎に造らせた城。平地の城としては堀も広く深く、また石垣も高いのでかなり強固な造りになった。そのために「天守は不要」と判断され、天守台があるのにも拘らず天守閣は造らなかった。

そんな篠山城の城下町には国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「河原町妻入商家群」や下級武士の住まいだった「御徒士町武家屋敷群」などが保存されて、昔の面影を色濃く残している。


さて、私が訪れたのは月曜の午前中の上、兵庫県は朝から雨のところが多く、お城にも城下町にもほとんど観光客をおらず、町の輪郭をしっかり把握することができた。ただ、雨との兼ね合いでタクシーによる駆け足観光だったので、残念ながら城下町としの風情とか空気を味わうことができなかった。それゆえに、いつの日にかゆっくりと滞在して城下町の味わいを堪能したい。



木曜日, 9月 14, 2023

阪神競馬場の人の少なさに驚き

9月10日(日曜)に阪神競馬場に行ったのだが、驚いたのはその観客の少なさ。この日は秋競馬が開催第1週目で重賞のセントウルステークス(G II)も行われるので、多くの観客が来場するのではないのかと思っていた。ところが、阪急仁川駅から阪神競馬場に向かう人はかなりまばら。他の競馬場ではよく見かける親子連れは皆無。一瞬、本当に競馬は行われているのだろうかと、疑ってしまったぐらいである。


さて、この日の阪神競馬場の入場者は12,303人。一方、中山競馬場は17,005人で阪神より4,702人多い。そして何よりも驚くのは、阪神競馬場の入場者数が、前週の札幌、新潟、小倉競馬場より少ないのである。その原因は暑さということがあるかもしれないが、こうなると、阪神より札幌か小倉で開催した方がいいのではないだろうか。そうなると、プログラムの大幅変更が強いられるかもしれないが、JRAは一考すべきだと思う。

9月10日(日曜)
阪神 総入場人員 12,303名 (有料入場人員 11,848名)
中山 総入場人員 17,005名 (有料入場人員 16,274名)

9月3日(日曜)
札幌 総入場人員 19,185名 (有料入場人員 18,663名)
新潟 総入場人員 13,951名 (有料入場人員 12,911名)
小倉 総入場人員 16,760名 (有料入場人員 16,000名)




火曜日, 9月 12, 2023

京都はすでにオーバーツーリズム。観光税を導入すべき

久しぶりに京都へ行ってみて、京都がすでにオーバーツーリズム状態であるという認識をせざるをえなかった。宿泊施設にしても、グルメスポットにしても、バスやタクシーなどの交通機関にしてもかなり異常をきたしている。

円安による外国人観光客の増大、コロナ明けでどっと押し寄せる日本人観光客。京都の観光業はどこもかも人手不足でパンク状態だ。ここまできたならば、京都市は1泊目だけでも1000円程度の観光税を取って、善後策に使用するべきであろう。




金曜日, 8月 04, 2023

五街道雲助一門会の「師弟四景」

一昨日(2日)は国立演芸場で開かれた五街道雲助一門会による「師弟四景」を聞きに行ってきた。出演者と演目は下記のり。。

柳家しろ八  「寿限無」
蜃気楼龍玉  「夏泥」
隅田川馬石  「品川心中」
 〜 仲入り 〜
五街道雲助  「千両みかん」
桃月庵白酒  「お化け長屋」

先日、テレビにやたら出ていて大して上手いとも言えない落語家が「落語界は才能のないやつらばかりで人材難。漫才やコントに取られてる」という趣旨の発言をした。発言は自由だが、この男は本当に落語界の現状を知っているのだろうか。現在東西合わせて1000人に近い落語家がいるが、果たして才能のない者ばかりだろうか。この男に何人の弟子がいるか知らないが、五街道雲助一門は少数精鋭の強者ばかり。まさかこの一門を知らずして、上記のような発言をしたのだろうか。だから、立川流は嫌われるし、聞きに行きたくならない。

柳家しろ八は柳家小八の弟子にして前座。「寿限無」をそつなくこなすが、もう少し個性を入れてほしかった。

蜃気楼龍玉は五街道雲助の3番弟子。本来は15分ぐらいの「夏泥」を30分かけて話す。それでも決して間延びすることもなく、テンポよく快活に語る。

隅田川馬石は雲助の2番弟子。彼は好不調の波が激しい落語家のひとりだと思う。ただし、昨日はもう絶好調。兄弟子の桃月庵白酒をも圧倒するノリで心中噺を滑稽にして爽快に演じる。

仲入りをはさんで、先日人間国宝になった五街道雲助が登場。座るなり「これがナマの国宝です」と飄々と一言。その後はいつもと変わらず決して気負わない「千両みかん」を好演。

桃月庵白酒は雲助の総領弟子。人間国宝の件で一番喜んでいたのはどうやらこの人。「人間国宝になると200万円毎年支給されるですが、これは後継育成という名目らしいです。三人弟子がいるんですから1人66万円もらえるんです」とちゃっかりしていた。「お化け長屋」は白酒の得意ネタ。衣装こそ変わらないが七面相のような演じ方はこの人ならでは醍醐味。大熱演で人間国宝一門のトリを見事にこなす。



金曜日, 7月 28, 2023

第661回落語研究会

一昨日(26日)は国立小劇場で開かれた第661回落語研究会を聞きに行ってきた。落語研究会は以前はほぼ会員制だったので、私は過去に1回しか行ったことがなかった。それがコロナのせいで予約制となり、10数年ぶりの鑑賞となった。出演者と演目は下記の通り。

柳家小はぜ  「狸鯉」
桂宮治    「道灌」
古今亭志ん輔 「小猿七之助」
 〜 仲入り 〜
入船亭扇遊  「きゃいのう」
春風亭一朝  「菊江の仏壇」

落語の演目数はどれぐらいあるかという愚問がある。

落語には古典落語と新作落語がある。古典落語は基本的に江戸から明治に作られたものをさし、新作落語は大正もしくは昭和以降に作られたものを言うが、ただ一般的には現存する落語家もしくは落語作家が作ったものを新作と言うような気がしなくもない。

さて、その愚問であるが、現在演じられている古典落語は500とも800とも言われる。ただ、主に寄席などで演じられる馴染みの噺は200ぐらいではないだろうかと言われている。新作に至っては昨日何処かで初めて演じられた演目があるかもしれないので、数えようがない。

さて今回の落語研究会の演目は「狸鯉」「道灌」の2演目は馴染みの演目だが、「小猿七之助」「きゃいのう」「菊江の仏壇」はあまり演じられることがない珍しい演目。私もこの3演目は初めて聞く。

「小猿七之助」は講談ネタなのだがそれを立川談志が落語化したらしい。よってこれが古典になるのか新作になるのかどちらか分からない。まあどっちでもいいのだが、噺の内容はさほど面白くない。

「きゃいのう」は舞台役者の悲喜交交を描く滑稽噺。歌舞伎の舞台裏を小まめに描写しながらの噺。入船亭扇遊ならではの粋で鯔背(いなせ)な話芸が冴える。

「菊江の仏壇」は上方落語の大ネタ。若旦那が自分の嫁に似た妾を囲うという噺。内容はかなり陰湿になりかねないものだが、春風亭一朝は持ち前の江戸弁をうまく活かして明朗に進めていき、明るい怪談噺に仕立てあげる。

最後に余談になるが、桂宮治がマクラで述べていたが、「笑点」と「落語研究会」では楽屋も高座も温度差が違うとか。落語研究会はまだまだ敷居は高いようだ。(笑)



金曜日, 7月 21, 2023

不忍池に野球場!? 神宮外苑再開発は同じ穴のムジナ

戦争中、上野の不忍池は食糧不足を補うために一面水田だった。それが再び池として再生されたのは終戦から5年経った1950年のことであった。その間に池を復活させるのではなく、そこに8万人収容の野球場を作ろうという計画が立てられていた。しかし住民の猛反対にあい頓挫。この計画を主導したの正力松太郎(読売新聞社主)であった。

そして今日、神宮外苑の再開発を三井不動産主体でおこなおうとしている。これは不忍池の野球場計画と「似て非なる」ものか、それとも「同じ穴のムジナ」なのか。どちらなのだろう・・・。

不忍池野球場計画は明らかに自然破壊であり、アメリカ進駐軍に媚びる商業主義的なものだった。一方で、神宮外苑整備計画はスポーツ施設の再建計画なので何の問題もないように思える。しかし、その実態は数多くの木々を伐採するなどの自然破壊であり。3棟の高層ビルを建てるなど明らかに商業主義優先計画である。

こんな自然破壊と商業主義の計画は絶対に許してはならない。