金曜日, 9月 23, 2011

『おひまさま』(脚本:岡田惠和)の名セリフ

現在放送中の朝ドラ『おひさま』の脚本を書いている岡田惠和(よしかず)は好きな脚本家のひとりだ。これまでに『彼女たちの時代』や『ちゅらさん』など数多くの名作ドラマの脚本を手掛けて来た。そうしたドラマのなかでもいくつもの名セリフを書いていたが、今回の『おひさま』でも印象に残る名セリフをいくつも書いている。そんな名セリフを集めてみた。

今週放送分のなかの語り(若尾文子)の一言。
「悲しみを忘れないで、みんな幸せを求めていた時代だった」

名セリフの決定打は富士子おばあさま(渡辺美佐子)の一言。
「東京だけでなく日本も大丈夫。そんなヤワな国ではありません、私たちの国は」

富士子おばあさまにはほかにも名セリフがある。
「よその人に比べて、自分の辛さや大変さは “大したことはないんだ” なんて思う必要ありません。全くありません。あなたは大変な思いをした。辛かった。悲しかった。それだけでいい。誰かと比べる必要なんてありません」

「あなたが生きていく中で、本当に誰にも頼れなくて、どうしようもなく困ったことがあったら、そのときはわたくしを思い出しなさい。わたくしが助けてあげましょう。そういう人が一人いることは、きっとあなたの強さになるはずです」

「よくあの子に言ってたの。あなたは太陽のようになりなさい、誰の力も借りずに、自分の力で輝いて、みんなを明るく照らす太陽な女性におなりなさい。これからの女性は、何でもできる時代なのよって」

良一父さん(寺脇康文)のこの一言。当たり前だけどなかなか言えない。
「死ぬべき人間なんていない! お前の命はお前だけのものじゃない! 私のものでもある。陽子のものでもある! 春樹のものでもあるんだ!」

良一父さんも富士子おばあさま同様に良いことを言っている。
「お父さんが怖くしていられるのは、お母さんがいるからだろ。怖いお父さんだけじゃ、子供は縮こまっちまう。お父さんが怖くて、お母さんが優しくて、それでちょうどいいんだ」

「21年間、娘でいてくれてありがとう。太陽の陽子のおかげで曇りの日は1日もなかった」

オクトパス(飯田小太郎=近藤芳正)のなにげない一言も良かった。
「女性たちよ、良き人生を!」

茂樹兄さん(永山絢斗)は戦地に赴く気持ちがよく表れていた。
「陽子……、俺は……、星になる。お前は……、太陽になれ」

あと、意外な名セリフだと思ったのが、陽子(井上真央)の一言。
「お店が好きです。だって、お店はいつでも戸が開いてるから」

岡田惠和は女性の心を掴むのが上手いと同時に、女性の声をうまく代弁しているように思う。

0 件のコメント: