火曜日, 11月 15, 2011

被災地を訪れよう 〜被災地に観光“客”を〜

物見遊山で被災地を訪れてはいけない、とよく言う。しかし、私はそれでももう良いのではないかと思っている。なぜならば、訪れてみれば解る。自分が物見遊山で来たことの愚かさを知るからだ。

被災地は見せ物ではない。観光地でもない。でも、瓦礫の山や野原と化してしまった光景を目の当たりにすれば誰もが解る。そこには人間の営みがあったこと。命の息吹があったこと。そして、今でもそこに暮らす人々がいて、復旧復興への絶え間ない努力をしていることを。

観光“客”が来ることにはいろいろな意見がある。しかし、私は“観光”は復興への大きな足がかりとなると思っている。ボランティア活動も大切だ。ただ、ボランティアは若い人が多いせいもあったりするために、正直地元にあまり多くのお金が落ちない。また、宿泊所も直接の被災地から離れている場合が多い。

しかし、観光“客”は被災地にお金を落としていってくれる。魚市場やショッピングセンターで買い物をする。ホテルにも泊まってくれる。つまり、こうしたお金を落とすことが雇用を生むことになり、被災地からの人の流出を防いでいくことにもなる。

復興への過程はいろいろあると思う。場所によっては解体作業やボランティア活動の手を離れて、プロの建設業者による工事、ファンドなどによる経済支援などへと徐々に移っている。そして、私は観光“客”の誘致も欠かせないと思う。いろいろな人が被災地を直接訪れることは、経済の活性化になると共に人々の心の活性化にもなるからだ。

12月から2月までの三陸から宮城沖は寒いために観光には向いていないが、3月以降になれば穏やかな天候になるので、被災地まで足を伸ばしてほしいと思う。そのために、旅行会社はそうしたツアーを積極的に企画していってほしい。被災地に泊まることができない場合、花巻温泉などの温泉地や遠野などの観光地をベースにしたツアーでも構わない。是非とも数多くいろいろなプランを立案してもらいたい。一方、被災地側も観光客を受け入れられるような施設である宿泊施設、魚市場、復興食堂、ショッピングモールなどの再建を急ぐべきである。

復旧復興のための道程はまだまだ長く遠い。それでも、多くの人が一歩一歩いろいろな形で支援していると思う。私は「被災地に観光“客”を」テーマに自分なりに支援を続けていこうと思っている。

さんりく観光情報
http://www.iwatetabi-sanriku.jp/

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