火曜日, 11月 01, 2011

路上靴磨き屋さんは何人残っているのだろうか

先日、渋谷を歩いていたら靴磨きのおじさんを見かけた。場所は東急東横店の西側、マークシティへの横断歩道脇。そのとき、私はバックスキンの靴を履いていたので、靴磨きを頼むことはできなかったが、値段は1回500円と書かれていた。

日本で路上靴磨きが始まったのはいつ頃からなのか全く知らないが、路上に靴磨きが氾濫するようになったのは間違いなく戦後のことであろう。戦災で浮浪児となった少年たちが進駐軍相手の靴磨きをするようになってからだ。いわゆる「シューシャインボーイ」である。私も子供の頃、路上ではないが玄関先で父親の靴磨きをしてお小遣いをもらった経験がある。

この靴磨き、日本をはじめアジア諸国では少年が路上で行う仕事のようなイメージがあるが、これがアメリカにいくと、年配のおじさんたちがバス・ターミナルや大きなビルの一角で楽しそうに仕事をしていたりする。なかには、美声を披露しながら靴磨きをする人も見たことがある。

今日では靴が合成皮革のものになったり、家庭でも簡単に靴磨きできるスポンジがあったりと、革靴に歯ブラシでワックスを塗って、ボロ布で磨くという時代ではなくなってしまった。日本においても今日ではミスター・ミニットなど靴修理店の一部が靴磨きを行うが、路上での靴磨きをする人は、東京にいったい何人いるのだろうか。今度、見かけたときは是非とも靴磨きをお願いしたい。

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