土曜日, 11月 17, 2012

「勝手に決めていく政治」を目指す政党に騙されるべからず


マスコミ操作に長けている橋下徹率いる日本維新の会が、石原慎太郎率いる爺さん議員だらけの太陽の党を吸収合併した。

民主党にしろ自民党にしろ、議員のなかには右から左までいろいろな意見がある。その意味において政党というの野合であり烏合の衆でもある。それがあるからなかなか収拾がつかない。だが、逆にいえばそれが自由な証しでもある。

しかし、今回の合併はどう考えてもおかしい。脱原発(格好だけだろうが)と言う橋下と「東京に原発を作れ」と言ったことがある親原発の石原。TPPに賛成の橋下と「あんなのアメリカの策略」と言った反対の石原、芸術にまったく無知な橋下と芸術を少なくとも理解している石原。この二人が統合するのである。これでは野田首相ではないが「小異でないものまで捨てるのは野合」以外なにものでない。

この2人の共通項といえば、憲法改正(悪)、天皇制復活、徴兵制復活といった国粋主義である。そのためには、原発もTPPも芸術も関係なく野合するのである。恐ろしいことである。

もし、彼らが国家権力の座につくようになれば、日本は間違いなく右傾化して、次のようなことが成されるだろう。憲法改正(悪)、天皇制復活、徴兵制復活に加えて、原発容認、学校での「日の丸」掲揚「君が代」斉唱、尊皇愛国教育、遺産全額没収、ネットなどの言論統制および文化芸術への介入など、1930年代の日本が辿った道を歩ませていくだろう。

どうしても総理大臣になりたい石原慎太郎と、どうしても道州制にしたい橋下徹という二人が作る野合に絶対に騙されてはならない。日本維新の会とは「王政復古の会」であり、「決められない政治」ではなく「勝手に決めていく政治」を目指す政党なのであるから。

0 件のコメント: