水曜日, 10月 30, 2013

新国立競技場建設計画は白紙撤回すべき

私が幾度か問題視してきた新国立競技場建設計画が揺れに揺れている。

当初総工費1300億円と想定してデザイン公募だったのが、採用したザハ・ハディドのデザインの建設費を見積もったところ総工費が3000億円にもなるというかことが、採用後にわかったからだという。そして、政府はデザインはそのまま生かして、競技場は国際オリンピック委員会の基準に合わせるが、周辺は縮小して建設予定を行うと言う。また、建設費の3割を東京都に負担を求めるなどしている。

私は建築家でなければ、建設業界にも関ったことがいっさいないド素人である。そんなド素人な私ですら、あのデザインを見たとき「これ、いったいいくらで造れるの?」と思った。そのときは予算が1300億円ということは知らなかったが、採用を決めた国立競技場将来構想有識者会議の委員(安藤忠雄、森喜朗など)は知っていたはずであるから、なんと無能な委員たちであろうか。

それにしても、デザイン優先で工事費の見積もりもせずに公募をするという方法は間違っている。こんな公募方法をしている文部科学省も問題である。とにかく、今回の問題は縮小して建設するとかではなく、白紙撤回して新たに工事費・工事期間を含めたデザイン公募を行うべきである。もちろん、選考委員も総入れ替えのうえ専門家を半分ぐらい入れたプロの集団にしてもらいたい。

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