火曜日, 12月 31, 2013

2013年私的10大ニュース

今年も残すところあと何時間。2013年は師走(12月)になると、特定秘密保護法成立、猪瀬都知事の5000万円問題、安倍首相の靖国参拝、仲井眞沖縄県知事の辺野古移設承認など社会的なことで憤りを覚える日が多く、未だに腑が煮えくり返る思いです。

一方で、個人的には今年はさほど大きな出来事はなく、12月を含めて意外に慎ましやかな1年だったと思います。そんな私的な1年の10大ニュースを選んでみました。

1位. 腎臓結石を自然治癒(運動と決明子)させる(10〜12月)
2位. 四十肩?五十肩?それとも六十肩になる(5月〜)
3位. 数多くの美味しいお店に行く(1月〜)
4位. 朝ドラ『あまちゃん』にハマる(4〜9月)
5位. 落語会の観劇回数が増える(1月〜)
6位. 東北復興支援活動を地道に続ける(1月〜)
7位. 個人ホームページを閉鎖(5月)
8位. 今年も年末の有馬記念的中、そして最終レースも的中(12月)
9位. 生まれて初めて宝塚歌劇団を観る(6月)
10位. ブログおよびMixiが8年目に突入(9月)

1位は腎臓結石。先日の日記にも書きましたが、これは本当に「狐につままれたような感じ」でした。腎臓に結石があることが判明したときから「いつかは破砕術を受けなければならないんだろうなあ」と思いながらも、地道に“無駄な抵抗”と思いながら、ジムで跳ぶように走ったり決明子のお茶を毎日飲んでいたら、なんと2ヶ月後には結石は何処かへ。いや〜、“無駄な抵抗”も実ることはあるもんです。w

2位は四十肩?五十肩?それとも六十肩。こちらは腎臓結石のように自然治癒は無理でしたが、1回の注射だけでなんとか済みました。今でもほんの少しだけ肩に違和感は残っていますが、ほぼ完治と言っていいと思います。

3位はグルメ開拓。今年はかなり美味しいお店に食べにいくことができました。なかでも『レフェルヴェソンス』と『虎白』は食べログのベストレストラン2013(東京)で、前者が3位に後者が8位になっていました。じぇじぇじぇ〜。このことについてはいずれ詳細をちょっと書きたいと思います。

4位は『あまちゃん』。朝ドラでこれほどハマったのは『ちりとてちん』以来。『あまちゃん』の良さは東日本大震災への復興支援と共に80年代アイドルへのオマージュがあったことだ。小泉今日子や薬師丸ひろ子がいかに偉大であり、AKB48がいくら束になっても敵わないということを知らしめてくれた。

5位は落語会の観劇回数が増える。今年は落語会や寄席へ10回近く足を運んだかと思います。これはおそらく1990年の半ば以来かと。来年も時間の許すかぎり足を運びたいと思っています。

6位以降は省略。

来年は1位2位が病気や怪我でないもっと喜ばしい年にしたいと思います。それでは、来年もよろしくお願いいたします。みなさん、酔い(?)お年を。

木曜日, 12月 26, 2013

日本の国益をもっとも損ねる男・安倍晋三

私の友人知人の何人もが日韓文化交流や日中経済交流などに携わっている。こうした日本人はおそらく何千人何万人といるだろう。しかし、安倍晋三という男は首相という立場もわきまえずそうした人々の苦労や努力を靖国参拝を強行して無にしようとしている。

安倍晋三は特定秘密保護法を作る前に「これは国民・領土・国益を守るための法律」と言っていたが、いまや日本の国民・領土・国益をもっとも損ねているのは安倍晋三以外に誰がいるだろうか。

今後の日韓日中関係はますます冷えきるであろう。中国では暴動こそ起きるとは思えないが静かに日本製品不買運動が広まっていくだろう。残念なことだが日本車は中国市場ではさほど売れることはまずありえないだろう。また、TPPによってこれから活性化されるであろう農業製品に関しても、中国での販売経路は制約されるに違いないだろう。そして、今回はアメリカにもかなり心証を悪くしたので、TPPで日本が言う重要5項目についてもアメリカから譲歩を勝ち取るのは難しくなってしまった。

日本の国益をもっとも損ねる男はなんと日本の総理大臣である。こんな地位に相応しくない男は早く引きづりおろすべきである。


火曜日, 12月 24, 2013

新国立競技場の建設計画は白紙撤回・やり直しを

5000万円問題を解決できなかった猪瀬直樹が都知事を辞めた。同じように問題だらけの新国立競技場の建設計画もいったん白紙撤回して、仕切り直しをするべきである。

新国立競技場の建設計画は建築にほとんど無知な人たちによって構成された“有識者会議”によって、ザハ・ハディドによる流線型のデザイン(自転車選手のヘルメットのようなヤツ)が最優秀となった。しかし、このデザインで競技場を作るとなると建設費は3000億円もかかるということが解り大問題になっている。本来の予算は1300億円であり、いかに“有識者会議”というものが機能していなかったかが解る。

政府は建築計画を縮小して1852億円で建設を進めようとしているが、果たしてこれが1852億円で済むだろうか。今後、建築資材や人件費が高騰する必至であり、おそらく総工費は2000億円を上回るに違いない。つまり当初予算より700億円以上もかかるのである。こんな無謀な建設計画がどうして許されるのだろうか。

とにかく、まだ時間はあるのだから一からやり直して、総工費1300億円以内で収まる建設計画にするべきである。そして、収容人員も8万人(こんな催しをすることは年に1回もありえない)を7万人に減らして、さいたまスーパーアリーナのような稼働率が高い機能性あるスタジアムの建設を望む。

ちなみに、一部にあがっている改修工事にとどめるべきだという意見については、耐震性・老朽化・機能面などを考えると残念ながら賛成できない。ただし、新計画にあたって今の国立競技場の良さ(聖火台など)を残してもらいたいし、周囲の景観にマッチしたデザインにしてもらいたい。

とにかく、新国立競技場の建設計画は一からやり直しをするべきである。

土曜日, 12月 21, 2013

腎臓結石は運動で治る?

狐につままれたような気持ちでいる。

10月中旬に下腹部に少し違和感を覚えたので、近くのホームドクターでエコー検査を受けたら、腎臓に8ミリほどの結石があると判明した。う〜ん、今年は10月まで暑かったからプリン体が多く含まれているビールはいっぱい飲んだし、枝豆やだだちゃ豆もいっぱい食べたから、それが原因かなと思ってしまう。そして、先生から「運動をすること、縄跳びが一番。飛び跳ねるからね。それと水を1日2ℓ以上飲むこと」と忠告される。

それ以降は、ジムでそれまで行っていた1時間の早歩きトレーニングを、20〜30分走・30〜40分早歩きに変え、ランニングのスピードも時速7.5kmから8kmとゆっくりにしてなるべく跳ねるように走った。これを最低でも週3回はするようにした。また、食事もプリン体を多く含む魚卵、干物、レバーなどの内蔵物は食べることを控えた。そして、11月上旬からは漢方に詳しい友人が中国で買ってきてくれた腎臓・肝臓に効くという決明子を代用茶として飲むようにして、多く排尿するよう心がけた。

11月中旬にふたたびホームドクターでエコー検査をするもの、腎臓には相変わらず8ミリの結石が残っている。ただし、体調はすこぶる良好でジムでは40分走・20分早歩きに変えるなどして、汗をかいては水を多く飲むという生活を続けた。ビール(発泡酒)もノンアルールビールやプリン体ゼロの「サッポロ極ZERO」などにして、とにかくプリン体摂取を抑えることにする。そのおかげで、尿酸値は8.0あったものが一時的にではあるが3.5までぐ〜んと下がった。

しかし、12月に入るとまたちょっと下腹部に違和感を覚えるようになった。この時はちょうど2ヶ月に1回降圧剤をもらっている中目黒の東京共済病院へ行くときでもあり、そのときについでに泌尿器科も訪れた。そしたら、すぐに血液&尿検査、そしてエコー&CT検査をさせられる。そしたらなんと「腎臓に結石はありませんね」と言われる。確かにCTの映像を見ても白い影(結石)は見えない。また血液&尿検査の数値もいたって正常値。じぇじぇじぇ〜、である。

先生に「ちょっと激しい運動やったら結石が落ちたんですかねえ?」と聞いたら「その可能性はあります」。あと「決明子を飲んでいるんですが、それも良かったのですか?」と聞いたら「緑茶よりは効果があると思いますね」と言われた。そして「石がなくて良かったですね。もし体外衝撃波破砕術をすると7〜8万円はかかりますからね」とも言われた。

ただ、その後もまだなんとなく違和感があるので、その後も決明子を飲み続け、週3回の飛び跳ねるランニングを欠かさないようにする。そして、12月中旬(昨日)、ホームドクターで3回目のエコー検査を行う。結果は「ないですね」と。「無罪放免ですか?」と聞くと「今後もプリン体は控えて、運動はしてください」と言われる。完全釈放である。(^_^)/v

私は3年前に尿路結石で尋常でない痛みを経験している。その前には扁桃結石という珍しい病気にもなっている。要は結石のできやすい体質なのである。それゆえに今後もいつ腎臓に結石ができてもおかしくはないだろう。今回の結石が消えた理由は、運動の成果が一番大きいと思われる。また決明子も私の体質にあったのであろう。だから、これが誰にでも効くかどうかは解らない。ただし、緑茶や紅茶を飲むよりは決明子やほうじ茶などを飲む方がいいらしい。

冒頭にも書いたように、今はまだ狐につままれたような気持ちでいるが、これでシャバの飲み屋に大手を振って飲みにいくことができる。(笑)しかし、今後もプリン体に気をつけて、しっかりと運動を続けたいと思う。

木曜日, 12月 19, 2013

今度は清廉潔白な都知事を

猪瀬直樹が安倍政権や石原慎太郎などの圧力に屈してやっと都知事を辞職した。

2012年の都知事選で猪瀬直樹は434万票も取って当選したが、そのとき支持をしたのは自民党、公明党、維新の会の3党である。なかでも政党として一番強力な組織的な援護をしたのは自民党ではなく公明党である。また、石原慎太郎が維新の会を橋下徹と共に結党したことによって、維新の会も猪瀬をバックアップしたことはいうまでもない。一方、自民党は石原慎太郎と仲違いや、猪瀬直樹がもともと全共闘だった経歴があることなどから、さほど積極的な協力はしなかった。

それでも、猪瀬が434万という都知事選至上最大の票を得たのは、都知事選と同時に衆議院選挙が行われ、国政の停滞、民主党の分裂に嫌気をさした有権者がマスコミの誘導にものって雪崩現象的に猪瀬に投票して、対抗馬であった宇都宮健児(日本共産党、社会民主党、日本未来の党が支持)や元神奈川県知事の松沢成文などに大差をつけて勝てたのである。

しかし、今回の徳州会問題で判明したように、猪瀬直樹だけでなく石原慎太郎も徳州会と深い関係があり、次の都知事選ではこうした汚れきった都政の流れを払拭しなければならない。

すでに来年2月に行われる都知事選の候補者がいろいろと取り沙汰されているが、そのなかでナンセンスな声は「今度の都知事はオリンピックのときにも都知事になるのだから、それに相応しい人を」という考えである。オリンピックが行われるのは2020年のことであり、それまでに最低でももう1回都知事選選挙は行われる。それゆえに、こんな声に絶対に惑わされてはならない。まずは、石原慎太郎→猪瀬直樹と続いた腐りきった体質を刷新してくれる人を都知事に選ばなければならない。そのためにも、同じ穴のムジナのような輩(ヤカラ)の立候補はご遠慮願いたい。

そして、誰がもっとも都知事にふさわしいかと考えていくと、その答えは吉永小百合に辿りつく。

水曜日, 12月 18, 2013

カレンダーの季節

言葉の表現が少しおかしいような気もするが「カレンダーの季節」である。

12月になるとカレンダーを貰ったり買ったりする。そんななかで最近戸惑っているのが月曜日始まりの(月めくり)カレンダーである。カレンダーといえばずっと日曜日始まりのものばかりであった。ところが、ここ数年月曜日始まりのカレンダーも多く出回るようになってきた。そこで、ちょっとカレンダー事情について調べてみた。


カレンダーの曜日編成はキリスト教などの関係で日曜日がキリストの復活日(=礼拝日)だったこともあり、週の最初に置かれたのがその起源と言われている。ところが、最近のヨーロッパでは週休2日制が定着したこともあり、実用性を考えて月曜日始まりのカレンダーが主流となってきている。一方でアメリカではまだ月曜日始まりのカレンダーというのはほとんど出回っていない。

イスラム圏ではイスラム暦のカレンダーは別にして、グレゴリオ暦の場合でも日曜日始まりのカレンダーとは別に金曜日が公休日(=礼拝日)ということで、こちらでは金曜日を始めにおくのではなく最後にして、土曜日から始まるカレンダーが多いという。

アジアやアフリカのカレンダーは基本的に日曜日始まりが多いようだ。これは欧米列強の植民地支配の副産物としてそのまま残っているからなのであろうか。中国でも昨今では週休2日制が定着しているが、カレンダーは基本的に日曜日始まりで、月曜日始まりのカレンダーというのはほとんどないみたいだ。ただし、中国語では日曜日は星期天または星期日と書き、月曜日は星期一、火曜日は星期二と書く。それゆえに、週の始まりは月曜日という意識が強いようなので、いずれ月曜日始まりのカレンダーも登場するかもしれない。

さて、日本はというと、日本でグレゴリオ暦(太陽暦)が採用されたのは1872年(明治5年)だった。しかしながら、月めくりのカレンダーがすぐに普及するわけではなく、1902年に日めくりカレンダーが大阪で製造されて、商店・銀行などが大量に印刷・配布するようになって普及するようになった。ただし、月めくりのカレンダーが流通するようになったのは1945年以降で、カレンダーの歴史は意外にも浅い。

そのカレンダーに月曜日始まりが日本で初めて登場したのは、1997年に電子手帳のシャープ・ザウルスで機能性を重視してからだそうだ。ただし、壁掛けの月めくりカレンダーがいつ登場したのかは定かでない。ただ、おそらく2000年までには市販が開始されていたのではないかと推測される。そして、昨今では月曜日始まりのカレンダーもすっかり定着するようになった。

しかし、カレンダーが日曜日始まりと月曜日始まりの2つが存在するとやっかいなことも起こりかねない。例えば、日曜日始まり派の人と月曜日始まり派の人が前月に会話したときに「12月の第1週の日曜日に会いましょう」と会話が成立した場合、仮に1日が日曜日だった場合は、日曜日始まりの人は12月の第1週の日曜日を1日と思うが、月曜日始まりの人は7日を日曜日と思ってしまう。こうした誤解が起こるのではないだろうか。いや、すでに起きているのではないだろうか。

今日、カレンダーは日曜日始まりを使い、スケジュール帳は月曜日始まりを使うという人が多い。いずれ日本のカレンダーも実用性を重んじて月曜日始まりになっていく可能性が高い気がする。ただし、学校週休2日制がなくなり土曜日も学校があるようになったりすると、月曜日始まりのカレンダーの勢いは削がれるかもしれない。

ちなみに、私はずっと日曜日始まりのカレンダーおよびスケジュール帳を使っているので、月曜日始まりのカレンダーは今後も使いそうにない。というより、使えそうにない。w

月曜日, 12月 16, 2013

テレビのチャンネル権を買う?

先月から今月にかけて、なぜか病院に行く機会が多い。そこで気になったのが病院の待合室にあるテレビ。なぜかだいたいどこも日本テレビが映っている。

その昔、ある大手電器量販店のテレビコーナーで「どうして写っているテレビはみんな同じテレビ局のものばかりなのですか」と質問したことがある。そしたら店員は「比較しやすくするためです」と答えたので、私が意地悪に「池袋も新宿も同じテレビ局なんだけど、これは偶然なの?」と聞くと「それは上に聞いてくれないと・・・」と言葉を濁した。それから、しばらくしてこの話を業界に詳しい人に聞いたら「ああ、それはテレビ局がチャンネル権を宣伝費として買っているんだよ」とあっさり答えた。やはりである。

量販店に並ぶテレビは宣伝効果もあるし、テレビ局にとっては視聴者を誘導する狙いもあるかもしれない。それゆえに、病院の待合室に置かれているテレビも同じで、そのほとんどが日本テレビが映っているということに疑念をいだかざるをえない。高齢者がよく観るNHKならまだ解るが、広告もある民放のなかで日本テレビが多いというのは、やはり病院(=医師会)と日本テレビ(=読売新聞)との間になにか密約があるのではと思わざるをえない。真相はいかなるものであろうか。

日曜日, 12月 08, 2013

柳家さん喬一門師弟四人会(夜の部)

昨日(7日)はイイノホールで開かれた「柳家さん喬一門師弟四人会(夜の部)」を聞いてきた。出演者と演目は下記の通り。

林家なな子 『みそ豆』
柳家喬太郎 『首ったけ』
柳亭左龍  『鹿政談』
柳家さん喬 『中村仲蔵』
 〜 仲入り 〜
柳家さん喬 『浮世床』
柳家喬太郎 『聖夜の鐘』
柳家喬之助 『子は鎹(かすがい)』

イイノホールといえば、細長いビルのなかにある古めかしいホールというイメージしかなかったが、行ったらびっくり。いつの間にやらビルは超高層ビルに変貌、そしてホールは超綺麗。ヒェ〜。

柳家さん喬はもはや柳家小三治にも並ばんかなという落語界の大看板であり重鎮。人情噺や廓噺での情景描写は他の追随を許さないほどの実力で、その噺ぶりを聞いていると江戸時代(もしくは明治時代)に誘われているかのようになってしまう。そんな彼の一門会ということで非常に楽しみにしていた。

開口一番の林家なな子は林家正蔵の弟子。林家の軽妙な芸風を受け継いでいるが、落語の方は意外に落ち着いた語り口。女流落語家は以前のように珍しい時代ではないので、もうチヤホヤされることはないだろう。その分しっかり精進していってほしい。

柳家喬太郎は11人いる柳家さん喬の1番弟子。そして、今や押しも押されぬ落語界の人気者。前半の一席目の『首ったけ』では得意の歌で「お〜い、中村くん」を熱唱。で、次に登場する柳亭左龍の本名が「中村」と軽く2番弟子にジャブを放つというか、プレッシャーを与える。それにしても、マクラで何気に言った「NHKとは中野、方南町、高円寺」という言葉には笑った。この反応に喬太郎も「意外に受けますねぇ」とご満悦だった。

柳亭左龍は上方落語の名作『鹿政談』を丁寧に演じきる。特に最後の奉行と役人たちの駆け引きの描写がうまく、師匠譲りの正統派古典落語の王道を楽しませてもらった。彼には底力を感じた。落語協会のプロフィールによると柳家三三と年4回の勉強会をやっているというので、チャンスがあれば是非とも聞きに行ってみようと思う。

前半のトリは柳家さん喬の『中村仲蔵』。「お〜い、中村くん」の歌に始まり、本名が中村である左龍が演じ、今度は中村が演目という中村つながりという粋な計らい。『中村仲蔵』は『仮名手本忠臣蔵』五段目の定九郎を演じて、後に名優となった話であるが、さん喬はこれを鳴り物を入れてたっぷりと演じる。これを聴けただけで来たかいがあった。パチパチパチパチ!

休憩後、最初のお囃子に「鞍馬獅子」が鳴る。「あれ、またさん喬なの?」と思ったら、下手から登場したのはやはりさん喬師匠。あとで解ったのだが、この日は鈴本演芸場でトリを務めることになっていたので、イイノホールでトリを務めると夜8時に上野に間に合わないからであった。ということで、噺の方も『中村仲蔵』とは違ってかなりアッサリで終わり、ちょっと拍子抜け。それにしても、この日のさん喬師匠は、一門会の昼の部で2席、夜の部で2席、そして鈴本で1席と、1日で5席も務める。いくら体力があるとはいえ、年齢的なことを考えれば少しは控えていただきたい。

『聖夜の鐘』は喬太郎の新作落語。ビジネスホテルのボーイとガール(そういう職種になっている)と1人の宿泊客による噺で、この客の正体がある有名な彫師の末裔というオチ。ところで、マクラで話した前日に岩国で飲んだビールをマッコリで割ったという「モッコリ」というのは本当になのだろうか、と思ってネット検索してみたら結構各地の韓国系居酒屋にはメニューとしてあるようである。師匠はマズいと言っていたが、私もいつか試しに飲んでみたい。

最後は諸般の事情で3番弟子の柳家喬之助による『子は鎹(かすがい)』。別れた子供を上手くダシに使って、奥さんと再会して、仲直りするという人情噺。かなりの大ネタではあるが、正直なところ喬之助はうまく役を演じ分けられていない。男(熊五郎)と子供(亀坊)との会話は軽快でいいのだが、奥さん(お光)を加えた3人の親子の会話ではもう少し情感を入れてほしかった。あとつなぎの部分(解説?)で焦ってトチリが少し目立ってしまったのが残念。しかし、素晴らしい人情噺をする師匠がいるのだから、この噺も1〜2年でしっかりとした持ちネタにするのではないだろうか。期待したい。

この日の一門会は昼の部も夜の部も完売。イイノホールは定員が500人だが、そのうち200人は昼夜を聴くという強者だったという。昼夜で7時間もさん喬一門を聞くというのだから、この200人には頭が下がる。強者というより好き者と言わざるをえない。w

土曜日, 12月 07, 2013

私のなかの特定秘密第1号

戦争がしたくてたまらない自民党および中道主義を棄て保守主義となった腰巾着な公明党によって強行採決&成立された特定秘密保護法ではないが、私なりの“特定秘密”を決定することにした。その第1号は「読売新聞を購読する人は自民党もしくは公明党支持者だ」と特定した。

先月下旬(11月28日)に、安倍晋三は大手町の読売新聞東京本社ビルの竣工パーティに出席した。一国の首相が一新聞社のパーティに出席するとは異常である。さすがに自民党の広報紙である読売新聞に対する配慮が伺える。

読売新聞といえば、その昔、務台光雄が「読売と名がつけば白紙でも売ってみせる」と豪語したぐらい、販売戦略に長けている。というより、押し売りが上手い。

務台は戦前の報知新聞時代から販売拡張員を起用して販売の凄腕と呼ばれた。その後、正力松太郎に見出され読売新聞に移り、販売拡張戦略を体系化していった。彼は戦後の混乱期には貧しい人たちに鍋釜を与えて新聞を購読させ、昭和30年代になると洗剤を配ったり、巨人戦のチケットをあげて販路を拡大していった。これら手法は現在も行われている。

先日、ジムであるおじさんから次のような話を聞いた。
「読売新聞は半年後ごとに缶ビール1ケース(20本入)持ってくるよ。購読契約が半年だから、契約が切れる直前になると缶ビールを持ってきて、また半年よろしくお願いします、と言うんだよね」
「それって、ほとんど買収と変わりませんね」
「そうだね。うちは読売以外に日経も取っているけど、日経はそんなことしないもんね」
こうした手法は読売以外の他社もやっているが、読売ほど露骨ではない。

原発を推進し、特定秘密保護法にも反対しない、自民党の広報紙・読売新聞。2012年末の衆議院選挙では世論調査という名のもとに争点を「原発、TPP、消費税」でなく「経済」とすり替えたエセ・マスコミ。自民党、官僚、電通などと常に“特定秘密”の共有・連携している策略集団の一員。反社会的勢力の団体員が販売員をしながら販路を拡大して、広告代をダンピングするマスゴミ。読売新聞こそが日本の諸悪の根源の1つである。

そんな読売新聞を購読する人は自民党もしく公明党支持者と特定されてもおかしくないだろう。

土曜日, 11月 30, 2013

特定秘密保護法に反対する

特定秘密保護法は「防衛」「外交」「特定有害活動」「テロ」の四分野の秘密を漏らした人およびそれを知ろうとする人を罰するという法案である。一見、我々の生活には何の関係がないものと思われる。しかし、この特定秘密を誰が指定するのであろうか。どのようなことまでを指定するのだろうか。そうしたことはほとんど決まっていない。

例えば、原発のことである。原発は「テロ」の対象物件になりうるので、原発に関することは特定秘密になりうる。そのために、原発のことを知ろうとしたり、いま廃炉にしようとする過程を知ろうとすることが罰せられる可能性がある。

例えば、自衛隊のことがある。自衛隊に関することはすべて「防衛」に関わるということで、自衛隊内部に何が起きているか、何をしようとしているかを漏らしたり、調べたりしたりすると罰せられる可能性が大である。

例えば、「外交官」である。もし、この法律ができれば外交官は60年間に渡って自分が関った仕事の内容を公開することができない。つまり、これは外交官になった以上は死ぬまで、すべての公務に関することは話してはならない、と言っているようなものである。もちろん回顧録など書けないだろう。

例えば、何かわけの解らないことをする集団があるとする。これらは知らないうちに誰かによって「特定有害活動」に指定されることがある。それはストリートダンスかもしれない。それは宗教活動かもしれない。それは原発反対活動かもしれない。つまりいったい何を特定有害活動と指定するのかが解らないのである。

この法律が出来ることによって、「防衛」「外交」「特定有害活動」「テロ」の四分野のことに関わる人々が萎縮し、自由な発言ができなくなる。同じように、これらを調べようとする人々も萎縮してしまう。つまり、特定秘密保護法というものは表現の自由を制約、萎縮させる、とんでもない法律なのである。法律というものはいくらでも拡大解釈することができる。このことによって、知らないうちに我々の生活をおびやかすこともありうるのである。

情報公開を遅らせるばかりか、この法律ができれば政府はどのようなことでも国民に隠すことができてしまう。そうなると、国会の答弁で「自衛隊の予算は特定秘密ですので公開できません」なんて言い出しかねない。ここまで酷い答弁はありえないかもしれないが、間違いなく似たような答弁は行われることは間違いない。

情報公開に蓋をし、表現の自由を脅かし、強権政治、監視国家(警察国家)を作りかねない特定秘密保護法に私は断固反対する。そして、この法案が廃案になること願ってやまない。

水曜日, 11月 27, 2013

カニは名前からして偽装表示な食べ物だ

阪急阪神ホテルズに端を発したメニュー偽装表示問題も少しひと段落したようだが、考えてみれば偽装表示なんていうのは今に始まったことではなかった。「日本中国料理協会」も海老の表示に関してはかなり曖昧だったと認めていて、「シバエビ」は小さな海老の俗称として使われていたと。そして、今後は海老は「エビ」か「小エビ」で表示するようにするという。

そもそも英語でも海老はshrimp(小エビ)かprawn(普通サイズのエビ)と言うぐらいで、あとはlobster(大きいエビ)ぐらいしか単語がない。それゆえに伊勢エビもロブスターも大きな海老はみんなlobsterと一緒になり、日本のようにサクラエビ、シバエビ、ブラックタイガー、車エビなどと細かに言う習慣はまったくない。

考えてみれば、タラバニガニなんて名前そのものから偽装表示のカニもいる。あれはタラが取れる漁場(バ)で獲れるカニもどきということでタラバガニという名前がついているが、生物学的にはカニではなくヤドカリ科に属する生物である。このことは英語でも同じで、king crabと呼ばれていて、これではヤドカリもカニになってしまう。

しかし、このタラバニガニを偽装表示しているカニもいる。アブラガニだ。アブラガニは体形もタラバガニとほとんど一緒だし、味もさほど変わりがない。唯一の違いは漁期でアブラガニが1月から6月にかけてなの対して、タラバガニは7月から12月とまったく異なる。ただ、昨今は冷凍技術が発達しているので、消費者はどちらがいつ獲れたかなど解らない。それゆえに、アブラガニをタラバガニと売られても皆目見当がつかない。加えて、築地などでは蟹の甲羅だけを売っていたりするので、お店でタラバガニの甲羅にアブラガニを入れて、蟹の甲羅焼きと言って出されたら、もう偽装表示なのかそうでないのかすら解らなくなってしまう。

海老や蟹を食べるときは、最初からこれは偽装表示の食べ物なんだなと思って、食べるしかないのかもしれない。

金曜日, 11月 22, 2013

日本のワインの進化に“驚き桃の木葡萄の木”

私は日本酒に関してはちょっとウルサいが、ことワインとなると全くの無知で、フランスへ行ったこともなければ、ボルドーがどの辺の地方なのかすら知らない。またボルドーとブルゴーニュの瓶の違いは知っていても、中味の違いなど解らない。

私が家で飲むワインは安いカリフォルニアかチリのものばかりで、フランスワインなどめったに口にすることはない。それゆえに、一流のレストランに行ってもいつも同行者もしくはソムリエの意見に従い、それに応じるようにしている。しかし、先日行ったレストラン(レフェルヴェソンス)ではちょっと私のわがままを通した。

「今日はちょっと日本のワインを飲んでみたいんだけど、どうかなあ」と私が声をかけると、同行者は「え〜、日本のワインに挑戦するの〜、それも赤?」と怪訝そうな顔。続けて「白なら解るけど、赤は・・・」とまったく乗り気でない。そこで、私が「今日飲んでみたいワインは、実はそこで日本酒も作っていて、これが絶品なんだよ」とか「手に入れるのも大変なワインなんだよ」と誘ってみたものの、彼女はまだ乗り気にならない。

そこでソムリエに小布施ワイナーのソガについて尋ねてみると、彼は次ぎから次へと語る、語る。「ソガさんはかなりこだわりを持っている方のようです」「おそらく年間3000本ぐらいしか出荷しない小さなワイナリーで入手するのも大変なんですよ」「私どもも1年に6本入るか入らないかです」「ワイナリーは家族経営みたいなところのようで、葡萄も自分で育てて、まさに手造りのワインです」「弟さんも北海道でワインを造られているみたいです」などなど。

とソムリエの力強い言葉に、同行者もやっと納得して「ドメーヌ・ソガのカベルネ・フラン2009」を頼み、私がまずテイスティングをした。ところが、一口目を口にした瞬間「じぇ、薄い」と思わず口にしてしまった。ところが、二口目三口目と口にすると唇などに残っていた渋みが重なりあっていき、二重三重とハーモニーのように美味しさが重なりあい、それがふくよかな香りと共に口のなかに広がっていき、楽しい気分にしてくれる。そして、彼女も飲むうちに「料理に合うし、美味しいわね」と納得してくれたようであった。私は心のなかで「一流のフランス料理店でワインリストに入れているのだから、美味しいに決まっているだろう」と思っていたが。(笑)

さて、日本のワインはこの2〜3年でとても美味しくなっていると言われる。上記の小布施ワイナリーのようにこだわりを持ったワイナリーがあちこちに出来てきたからであろう。ソムリエの話では、山梨県の八ヶ岳近くにあるワイナリー「BEAU PAYSAGE(ボーペイサージュ)」も品質も高いワインだとすすめてくれた。

日本のウイスキーが「Japanese」として世界に認められるようになるまで100年かかった。ワインも同じように世界に「Japon」として認知されるまでにあと何十年かはかかるだろう。もしそうなったりすると、生産量に限りがあるから、相当価値のあるワインになるのではないだろうか。そうなって欲しいためにも、これからは機会があれば日本の美味しいワインを飲んで応援していきたいと思う。

水曜日, 11月 13, 2013

ジュビロ磐田がJ2に降格した理由

ジュビロ磐田がJ1からJ2へ降格することが決まった。1994年にJリーグ(現在のJ1)に昇格、1997年、1999年、2002年と3度の優勝を誇る名門チームだったが、来年はJ2でプレイすることになってしまった。このジュビロ磐田が降格した理由は、決定力不足だの、1点差ゲームに弱いだの、リーダー不在だのといろいろ言われているが、私はこうしたチームのソフト面だけでなくハード面、特にスタジアムに問題があるのではと思っている。

現在のJリーグで創設以来J2に降格したことがないチームは、鹿島アントラーズ、横浜Fマリノス、清水エスパルス、名古屋グランパスエイトと4チームだけである。これらの4チームは横浜を除けばサッカー専用競技場(もしくはラグビーとの兼用競技場)をフランチャイズにしている。鹿島は40,000人収容のカシマスタジアム、清水は20,000人収容の日本平競技場、名古屋は45,000人収容のトヨタスタジアムと、鹿島と名古屋は30000人以上のある意味国際基準をクリアした競技場でプレイをしている。こうしたチームは観客動員も多く、その目線が厳しいこともあり、選手たちのモチベーションも高く常に上位争いをしている。

ところが、ジュビロ磐田はどうだろうか。フランチャイズのヤマハスタジアムの収容人員は15,000人と少ない。また併用しているエコバスタジアムは収容人員は50,000人と大きいが、陸上競技場でもあるためにピッチと観客席は遠く、選手とサポーターの一体感がある競技場とは言えない。これでは低迷して降格するのも仕方がないのではないだろうか。加えて、来年もJ2で苦戦を強いられそうな気にもなる。

というのも、昨年J2に降格して1年でJ1に復帰が決まったガンバ大阪には、復帰へ繋がる要因がいくつかあった。まず、遠藤、今野という日本代表選手が擁しているという存在感の強さがあった。そして、何よりも強かったのは2015年秋完成予定の4万人収容のサッカー専用競技場でプレイするんだという選手およびサポーターの確固たる意志があったからではないだろうか。

浦和レッズは2000年に一度J2に降格したことがあるが、翌年からは63,000人収容のサッカー専用競技場さいたまスタジアムをフランチャイズにして2003年に優勝。それからは降格圏内に入ることなく安定したチームになっている。おそらく、ガンバ大阪にしても浦和レッズを手本に自前のサッカー専用競技場をもつことによって2度と降格するようなチームにはならないような気がする。

さて、ジュビロ磐田である。現在の主力選手たちの来年の動向はまだはっきりしていない。またガンバ大阪のように30,000人収容以上のサッカー専用競技場を作る計画や、現在のヤマハスタジアムを大幅に改修するといった計画はない。これでは浦和レッズやガンバ大阪のように1年でJ1に復帰する可能性は薄いのではないだろうか。

他のチームにしても、もしJ2に降格したくないならば、ソフト面とは別にハード面にも力を入れて、3万人以上収容のサッカー専用競技場を作るべきである。

火曜日, 11月 12, 2013

美食日記「レフェルヴェソンス」(西麻布)


“レフェルヴェソンス”とは泡が弾けるという意味で、ものごとを生み出す、活気が漲るといった意味もあるそうだ。そんな名前とコンセプトがぴったりのレストランが西麻布(高樹町)の閑静な住宅街のなかにある。アクセスとしては地下鉄の六本木、広尾、表参道のちょうど中間ぐらいにあり、どこの駅からも少し歩くので、渋谷から都バスの新橋行き(都01)で「南青山7丁目」で降りるのが無難ではないだろうか。

お店に入ると黒いソファーのあるウエイティング・ルームに案内され、ほんの2〜3分してダイニング・ルームへ。ダイニングルームはとても広く、入って左手の全面ガラス張りの窓の外にはライティングされた樹木があり、その向こうには六本木ヒルズが見えたりする。テーブル間のゆとりは申し分なく、満席でもおそらく隣席の声が気になることはまずないだろう。窓の反対側には3名用(?)の半個室的なブース席もあり、ちょっとした密談(笑)をするにはいいかもしれない。また階下には数名から10名ぐらいまでの個室もあり、内輪のお祝い事などに利用できそうである。

さて、この日のメニューは下記の通り。なんと全13品。

・2種類のグリーンオリーブ
・テット・ド・コション、さつまいも、黒トリュフ、みかんを2口で
・アップルパイ#11〜
  短角牛テール、里芋、コンデを3口で
・焼き鱧とリ・ド・ヴォーのポワレ、
 海老香る甲殻類とジュと冬瓜、ディル、オリーブオイル
・定点〜(写真右上)
  丸ごと火入れした蕪とイタリアンパセリのエミュルション、
  バスク黒豚のジャンポンセック&ブリオッシュ
・秋の悦び〜
  稲藁で燻した戻り鰹、クレームドシャンピニオンと鰯いしる&黒酢のレデュクション、
  辛味大根、ジロール、紫蘇の花
・秋の色#2〜(写真左下)
  フォアグラのナチュラルと珈琲のレデュクション
  バターナッツ南瓜のピュレ、丹波の黒豆、あんず、春菊
・右と左で〜
  金宣烏龍茶
・熊野地鶏の胸肉を炭火で炙って、牛蒡のピュレ、法蓮草、銀杏、むかご、柚子の香り(写真右下)
・厳選チーズ あるいは 時季のお野菜(写真左下)
・栗のブリュレのかけら、ラムレーズンアイスクリーム、山ぶどうのジュレ、オリーブオイルの蒸しパン
・ジンジャーミルクムースとダージリンアイスクリーム、リンゴ寒天と塩漬けレモン
・カフェ・紅茶 ミニャルディーズ

どれもこれも美味しい。美味しさに加えて、シェフの気概というか哲学がどの料理にも注がれている。よく「料理は愛情だ」だと言ったりするが、ここの料理は少し固く感じられるかもしれないが「料理は哲学だ」という気がする。つまり、どの料理にしてもシェフがこれまで料理人として培ってきた経験とアイデア、そして一人の人間としてのポリシーが気持ちとなって表されている。

最初の3品は食感と遊び心を楽しむ料理で3品目のアップルパイは某ファーストフードで売られているアップルパイを再現したものでシェフの童心の思いが込められている。

4品目から7品目は前半のメインディッシュ。「焼き鱧」は香ばしい食感で飲兵衛にとっては贅沢な一品で言うことなし。「定点〜」の蕪料理はシェフのスペシャリテで、60度で4時間かけて調理したものだそうで、繊維質を残しながらもほんのり甘みのある味わいは絶妙。蕪に対する概念を根本から覆された気持ちになった。次の「秋の悦び〜」はきのこのソースが少し濃い目なのだが、これを鰹につけて食べてみると、鰹の臭みが消えて、逆に脂とうまく融合していき、不思議な味わいを楽しめた。これも飲兵衛には堪らない。「秋の色#2〜」はフォアグラがメインというよりソースという感じで、どの野菜とのコノンビネーションが自分にフィットするか、その組み合わせを楽しむ料理。私はフォアグラを春菊で巻いて少し珈琲をつけて、それをあんずの上に乗せて食べるのが一番美味しかった。(笑)

8品目の「金宣烏龍茶」は箸休めというか休憩といった感じで、1つのカップで2つの金宣烏龍茶の味わいを楽しむことができる。

9品目と10品目が後半のメイン料理。「熊野地鶏の胸肉」は左下から右上に食べていくことによって、炭火の香ばしさと共に地鶏がもつ引き締った味わいをいろいろな風味で堪能するという心ニクい一品である。「時季のお野菜」は写真でも分かるようになんと50種類以上(この日は62種類)の野菜を味わうことができるというもの。全国各地のこだわり野菜農家の人たちが作ったものなので、それはそれは瑞々しく大変美味しく、生産者たちへの感謝の気持ちを持たざるをえなくなる。この料理は「厳選チーズ」との二者択一のメニューだったが、もし食べる機会があれば、ぜひともこちらをチョイスしてもらいたい。生産者の名が連なっているリストが貰えるので。

11品目から13品目まではデザートといった感じであろうか。これらも大変美味しく、最後のミニャルディーズには隠しものが入っていた。

私と同伴者が共に話好きということもあるが、ソムリエ兼マネージャーの大岡洋一さんやシェフの生江史伸さんとはいろいろな話をさせていただいた。そのせいもあって、今回はなんと5時間もかけて料理を堪能することになってしまい、またもやレストラン滞在時間記録を更新してしまった。こうなると、もはや超大作のオペラを観劇したという感じで、前述に書いた「哲学」に加えて「芸術」の領域に入っているのかもしれない。

どうやら私的ミシュランガイド3番目の三ツ星レストランに出会ったようである。トレビア〜ン!  マニフィック! 帰り際にはこの日飲んだワイン(このことについては後日また書く)のラベルをプラスチック・クオーティングしてくれたものを記念にいただいた。メルスィ・ボク。

レフェルヴェソンス
http://leffervescence.jp/

水曜日, 10月 30, 2013

新国立競技場建設計画は白紙撤回すべき

私が幾度か問題視してきた新国立競技場建設計画が揺れに揺れている。

当初総工費1300億円と想定してデザイン公募だったのが、採用したザハ・ハディドのデザインの建設費を見積もったところ総工費が3000億円にもなるというかことが、採用後にわかったからだという。そして、政府はデザインはそのまま生かして、競技場は国際オリンピック委員会の基準に合わせるが、周辺は縮小して建設予定を行うと言う。また、建設費の3割を東京都に負担を求めるなどしている。

私は建築家でなければ、建設業界にも関ったことがいっさいないド素人である。そんなド素人な私ですら、あのデザインを見たとき「これ、いったいいくらで造れるの?」と思った。そのときは予算が1300億円ということは知らなかったが、採用を決めた国立競技場将来構想有識者会議の委員(安藤忠雄、森喜朗など)は知っていたはずであるから、なんと無能な委員たちであろうか。

それにしても、デザイン優先で工事費の見積もりもせずに公募をするという方法は間違っている。こんな公募方法をしている文部科学省も問題である。とにかく、今回の問題は縮小して建設するとかではなく、白紙撤回して新たに工事費・工事期間を含めたデザイン公募を行うべきである。もちろん、選考委員も総入れ替えのうえ専門家を半分ぐらい入れたプロの集団にしてもらいたい。

火曜日, 10月 22, 2013

実はカタカナに弱いんです

小学生のころまでは、これといって意識をすることもなかったカタカナ。しかしながら、中学・高校に進むにつれて漢字主体の本を読んでいたせいもあり、またその後はアルファベットの外国語ばかり勉強していたこともあり、ほとんどカタカナに慣れ親しまなかった。そのせいか、社会人になってからカタカナをとても不得手とするようになってしまった。

以前ガイドブックを作っていたときは、カタカナといえば地名店名ぐらいで、これはさほど問題がなかった。また、演劇関係の仕事をしていたときもカタカナといえばシェイクスピアぐらいで、さほど頻繁に難しい言葉に接することはなかった。そして、クラシック音楽関係も作曲者と簡単な音楽用語ぐらいで、これといってカタカナに不自由することはない。

ところが、オペラやバレエの解説文・あらすじにはカタカナが氾濫している。それも英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語、中国語などの世界中の地名・人名、専門用語がカタカナとなってごちゃまぜになっていたりする。時おり、全部英語にしてくれと思ったり、カタカナの部分だけすべてアルファベット表記にしてくれと思ったりしてしまう。あと、一流レストランなどでもチンプンカンプンのカタカナに悪戦苦闘したりすることがある。

ということで、私はカタカナに相当弱いために、あらすじや解説、そしてメニューをちゃんと理解するのに人の2倍3倍の時間がかかっています。

月曜日, 10月 21, 2013

四十肩? 五十肩? それとも?

それは突然やってきた。5月下旬のある日、朝起きた途端に右肩に激痛が走った。そして、右手がなかなか上がらない。後ろに回すなどの動作もできない。というより、右肩全体が萎縮硬直して動かないのだ。頭をよぎったのが、四十肩五十肩である(もうすぐその上の大台に乗ろうとしているのに・・・)。

そこで、ネットを開いて調べてみると、まさに症状である。「肩を動かすと痛い」「肩から腕にかけて痛む」「腕を後方へ回すと痛む」「上下/水平の動きが制限される」「肩が上がらない」と書かれているではないか。私の場合はこれらに加えて、肩の周囲の筋肉がガチガチに張るという症状もあった。

そこで、まずは痛みを取り除くために、家にあったロキソニンを服用。ちょうど、翌日に鍼を予約していたので、その日はなんとか我慢して、鍼の先生に相談してみると「おそらく五十肩でしょう」ということで、肩周辺に十数本の鍼を打ち、抜いたあとにマッサージをしていもらった。

それから1〜2週間に1度の鍼治療を行ったが、あまり改善されなかったので、8月に入って整形外科に行くと、先生は「肩関節周囲炎でしょうね。一応、レントゲンをとって、肩に注射(ヒアルロン酸ナトリウム)を打ちましょう」ということで、とりあえずはレントゲンを撮ってみる。そして、先生は「注射は普通の注射より痛いですけど、打ちますか」と脅かしてきたが、注射にはめっぽう強い体質なので「打ちましょう」と返事すると、ちょっと太めの注射器をもってきて、肩に刺した。一瞬、痛みが走ったものの、さほど大したこともなく、ほんの数秒で終わってしまった。

で、翌日になると肩の痛みがかなり軽減された。それ以降は温湿布を貼ったり、せんねん灸をしたり、マッサージに行ったりして、とにかく肩をほぐすようにした。そして、今ではまったく元と同じように不自由なく右手右肩を動かすことができるようになった。

四十肩五十肩の原因はいろいろあるようだが、もし四十肩五十肩ではないかと思う症状が出たら、まずは整形外科に行くことをおすすめする。鍼やマッサージは治療としては有効手段だと思うが、まずは整形外科医で治療方法を相談するのがいいのではないだろうか。

木曜日, 10月 17, 2013

取材ヘリコプター規制法案を作れ!

阪神大震災のとき一番人命救助の妨げをしたのは、新聞社やテレビ局の取材ヘリコプターだった。そのためもあってか、地上でカメラを回すだけで救助活動を手伝おうとしなかった記者やカメランマンたち何人もが市民から殴られ、機材を壊された。その轍があったせか、東日本大震災のときは取材ヘリコプターはかなり自粛していた。

しかしながら、今回の伊豆大島の台風による土砂崩れでは、馬鹿なヘリコプターが何機も飛来して、救助活動の妨げをした。このことに対して各マスコミおよび日本新聞協会もしく民間放送連盟からお詫びもしくは謝罪のコメントは一切ない。

このようにマスコミというのは自分たちの悪行に対して何も報道することなく、自己批判をすることもない。ましてや自主規制をしようとする意志も持っていない。こうなれば、災害時の取材ヘリコプターは規制するという法案を作るしかないだろう。

火曜日, 10月 15, 2013

10月を閏(うるう)月に?

母親が面白いことを言った。

「今年の10月はこんだけ暑いし、なんか9月みたいだから、昔みたいに(9月の)閏月にすればいいのに」
「・・・・」
「いい考えでしょ」
「あの〜、閏月というのは陰暦での話で、太陽暦にはないのですが・・・」

知らない方のために説明するが、閏月というのは月の満ち欠けの周期によって作られる陰暦(江戸時代まではこれが使われていた)で、3年に一度の割り合いでひと月をそっくり余分に設定するというものである。正確な計算でいくと3年に一度ではなく、19年に7回にするとほとんど時の狂いがなくなるらしい。

しかしながら、これを太陽暦でやったら、どうなるのだろうか。もし母親が言うように10月を閏9月にしたら、11月は10月になるのだろうか。それとも今年は10月はなかったことになるのだろうか・・・。

大正生まれの発想はちとおかしい。w

金曜日, 10月 11, 2013

東京で最も遅い真夏日を記録

気象好き (^_^) としてはこの記録はやはり書き留めておかなねばならない。

今日(10月11日)の東京の最高気温は13時17分に観測された30.2℃だった。この記録は気象庁が1975年(明治8年)に統計を取り始めてから最も遅い真夏日となった。ちなみに、これまでの記録は98年前の1915年(大正4年)10月9日で、このときは31.3℃を観測した。

   最高 最低
1日 23.9 19.5
2日 26.4 21.0
3日 28.8 21.9
4日 18.9 17.6
5日 19.3 15.2
6日 24.3 18.8
7日 27.1 20.6
8日 29.6 22.7
9日 28.8 24.4
10日 28.4 23.0
11日 30.2

上記は今月(10月)に入ってから東京の最高気温と最低気温である。

今年の夏は例年通りといってはなんだが「暑さ寒さも彼岸まで」という諺の通り、9月の22日に30℃を記録した以降は9月末まで23℃〜26℃と安定していた。そして、10月に入って台風による秋雨前線の影響で4日・5日としとしとした雨が降り、肌寒い日が続き、その後は秋らしい天候になるかと思われた。しかし、逆に台風が南から湿った空気と高気圧を押し上げた格好となり、ついに今日30℃越えとなってしまった。

一昨日(9日)に新潟県糸魚川で10月としては国内観測史上最高の気温35.1℃を記録したことにも驚いたが、今日の東京の30℃越えも驚きである。日本はもはや温帯に属しているのではなく亜熱帯に属しているようである。

【追記】
と書いた翌日(12日)には東京ではなんと31.3℃を記録。1日にして「東京で最も遅い真夏日」を更新してしまった。加えて、記録上には残らないかもしれないが、11日夜から12日朝にかけての温度は25℃を下回らず、おそらく「東京で最も遅い熱帯夜」であった。う〜ん、10月にこんな寝苦しい夜を過ごすとは信じられない。


土曜日, 10月 05, 2013

ケンタッキーフライドチキンの新店舗「鶏から亭」

今月1日に碑文谷ダイエー内にケンタッキーフライドチキンが経営する新しい持ち帰り専門店「鶏から亭」がオープンした。早速食べたいと思ったのだが、最初の3日間はいつ行っても長蛇の列で、並ぶことが嫌いな私は4日目にしてようやく買うことができた。

この「鶏から亭」はこれまでのオリジナルチキンとは別に、新しく開発された4種類の和風感覚の“唐揚げ”を提供するお店としてオープンしている。その4種類とは下記の通り。

醤油:にんにくを効かせた王道の味
秘伝スパイス:ケンタッキーの味、そのまま。
辛旨(からうま):唐辛子の辛みと、にんにく醤油の旨味。
胡山椒:胡麻、山椒、醤油の味が香る

写真:上側の3品はオリジナルチキン。下側が左から胡山椒、秘伝スパイス、醤油、辛旨。

値段はどれもが100g270円だが、14日まではオープン記念のお試し価格として100g240円で販売されている。これとは別に、この4品とオリジナルチキン3品が入った「味くらべパック」(1000円)や、好きな唐揚げを入れた「お好み鶏から弁当」(500円)も販売されている。ということで、私はオリジナルチキンも好きなので、とりあえず「味くらべパック」を買ってきた。

さて、その味だが、う〜んまだ開店直後というせいもあるのか“唐揚げ”4品はいまひとつケンタッキーフライドチキン特有のクリスピー感がほとんどない。まあ“チキン”でなく“唐揚げ”なので、多少の油味が残るのは仕方がないのかもしれないが、もう少しパリッとした爽快感みたいなものがほしい気がする。また、味つけはオリジナルチキンに比べて全体的に少し辛く、ビールのつまみにピッタリでかなり大人向けなのではないだろうか。

KFCとしては今後1年以内にスーパーを中心に6店舗を出店する予定とのこと。値段的にはちょっと高めの“唐揚げ”ではあるが、鶏好きな人にとっては夕食のお惣菜、お酒の一品としては良いかもしれない。もし、お近くにお店が出来たらお試しあれ。

ケンタッキーフライドチキン|ニューコンセプト|鶏から亭
http://www.kfc.co.jp/info/torikaratei/index.html

金曜日, 10月 04, 2013

なぜ小久保裕紀がプロ野球日本代表監督に

プロ野球の日本代表新監督に昨年まで福岡ソフトバンクホークスでプレイしていた小久保裕紀が就任することになった。う〜ん、相変わらずというか、いつまでたっても日本のプロ野球は読売新聞の影響下にあるのだなあと思わざるをえない人選である。

歴代のプロ野球の日本代表監督は2004年アテネ五輪の長嶋茂雄(実際は中畑清が監督を務める)に始まり、2代目は第1回WBCの王貞治、3代目は北京五輪の星野仙一、4代目は第2回WBCの原辰徳、第5代は第3回WBCの山本浩二だった。このなかで巨人でプレイしたことがないのは星野と山本だが、二人ともセリーグ出身であり、どちらも少なからず読売新聞との関係があった。そして、次期監督が小久保である。

小久保裕紀は1993年にダイエーホークスにドラフト2位で入団。1年目のルーキーイヤーこそ大した成績を残せなかったが、2年目以降はコンスタントな成績を残し、ホークスの中心選手となった。そんな小久保が2003年オフに無償で巨人にトレードされた。この謎というか疑惑のトレードは、小久保がダイエーの球団首脳陣と確執があったというのが一般的見方である。しかし、当時のダイエーは経営危機にあり球団を手放す危機にもあった。そのために中内正オーナーが読売およびマスコミへそうした体質の口封じというか、泣きつきとも言えるご機嫌取りのために小久保を巨人に無償トレードしたとも言われている。

ということで、小久保は魑魅魍魎とした球界の体質のなかで翻弄されたと言っても過言ではないだろう。そして、今回の日本代表監督就任である。これは読売による小久保に対してのお礼とご褒美なのかもしれないが、実態は日本代表監督は読売の影響下にある者でなければなれないぞ、という球界全体に対しての威嚇のように思える。プロ野球はいつまでたっても読売のアンダー・コントロールにある。

水曜日, 10月 02, 2013

美食日記「アジュール フォーティーファイブ」(六本木)

いざという時のために友人や知人に医者や弁護士を持つべきと言われたりするが、食通や飲兵衛にとっては一流料理人の知り合いがいるというのは頼もしいものがある。ということで、今回はちょっと美味しいものが食べられるなという下心ありありで(笑)、友人の知人がスー・シェフを務めるレストランを訪れた。

「アジュール フォーティーファイブ」は六本木ミッドタウン内にあるリッツ・カールトンホテルのフランス料理店。“アジュール”とはフランス語で青という意味で、45階のレストランから望める湾岸エリア、東京湾、房総半島の景色のことを表している。私たちが訪れたのは夜であったので、東京湾こそ見えないもの、眼の前の東京タワー、レインボー・ブリッジなどのライトアップや、遠くに房総半島の灯り、加えて羽田や成田から飛び立つ飛行機の点滅灯を楽しむことができた。

とまあ、完全なデートスポット的なテーブル席に着いたものの、今回はこうした光景はあくまでも背景画に過ぎず、主役はあくまでもお料理。スー・シェフの山中賢二さんにどのような美味しい料理を食べさせてもらえるかであった。で、料理のコースは下記の通り。

・オシェトラキャビア"アジュール 45"カリフラワームース(写真右上)
・鰻のフォワグラムース、 ミルフィーユ仕立て 赤ワインゼリー バルサミコ
 (or ブリとホタテとミル貝のカルパッチョ)
・アワビと野菜のフリット サルミソース サングリアのフォーム(写真左下)
・ブイヤベース 旬の魚、野菜のジュリエンヌ、サフランアイオリ
・ブルターニュ産チュルボ(カレイの一種)
・能登牛フィレ肉のソテー(写真右下)
・特選チーズ
・ルビーポートソース 無花果のシャーベット

まず初めの一品が素晴らしい。キャビアが美味しいのは当たり前として、キャビアの下に隠れているカリフラワーのムースが粘り気があるにもかかわらず味はさっぱりしていて、キャビアの塩味をうまく引き立てくれる。ビールやシャンパンとの相性はもちろんだが、これをパンにつけて食べるのはかなりの贅沢であった。すみません。w

2品以降も海鮮を主体とした料理が続き、フレンチというより素材的にはイタリアンと思われそうだが、フレンチ特有のしっかりしたソースによる味つけがされている。そのなかで、私が一番圧倒されたのが、3品目のアワビだった。アワビというとコリコリ感というイメージがあるが、この料理はそのコリコリ感に芳醇な柔らかみが加わり、サルミソースと共にこれまで味わったことのない豊穣な食感が口から胃の奥まで伝わるようであった。ブラボーものである。他にも初めて食べるカレイの一種のチュルボは、肉厚にもかかわらずサクサクと食べられ、最高級の能登牛フィレ肉もまろやかな味わいで申し分なかった。

食事中に山中さんと話をしたり、海外研修の一環としてサービススタッフとして働いている若いイケメンのスイス人とイタリア人と会話をしたり楽しんでいたら、なんと4時間半も過ごしてしまい、これまでのレストラン滞在時間最長記録を更新してしまった。そして、このことは時を忘れた至福の時間を過ごしたという証しでもあったことは言うまでもない。



月曜日, 9月 30, 2013

「潮騒のメモリー」は80年代アイドルとアイドル歌謡への愛とオマージュがいっぱい

NHK連続テレビ小説『あまちゃん』が終わった。それにしても、主題歌ともいうべき「潮騒のメモリー」にはドラマの伏線がいろいろ隠されていた。ドラマが終わって改めて脚本の宮藤官九郎の謎解きの面白さをちょっと味わっている。

「潮騒のメモリー」の歌詞が三島由紀夫の小説『潮騒』が原点になっているのは間違いないだろう。冒頭に出てくる「♪来てよ その火を 飛び越えて」という歌詞は、小説のハイライトシーンであり、歌島の監的哨で主人公の二人(初江と新治)が焚き火にあたりながら見つめ合い、そして抱き合う場面を連想させる。クドカンがこの有名小説を読んでいないわけはないだろう。

この『潮騒』は過去に5回も映画されているので、小説を読んでいなくてもこのシーンを知っている人は多いと思う。『潮騒』が最初に映画化されたのは1954年で、青山京子(現・小林旭夫人)&久保明というコンビで監督は谷口千吉。製作はゴジラ映画でお馴染みの田中友幸だった。次に映画化されたのは1964年で、主演は吉永小百合&浜田光夫という当時の日活の黄金コンビ(監督:森永健次郎)。3回目の映画化は1971年で、監督の森谷司郎は主演に小野里みどり&朝比奈逸人という無名の新人を起用した。第4作目が1975年封切りの山口百恵&三浦友和コンビ(監督:西河克己)で、おそらくこの映画がもっとも有名だろう。ただ、宮藤官九郎は1970年生まれなので、この映画をその時点では観てはいないだろう。そして、第5作目は1985年に堀ちえみ&鶴見辰吾(監督:小谷承靖)で映画化されている。

「♪来てよ その火を 飛び越えて」に続く、「♪砂に書いた アイ・ミス・ユー」という歌詞はおそらくパットブーンの「砂に書いた ラブレター」を念頭に「アイ・ミス・ユー」という80年代にちょっと流行ったフレーズを入れたように思える。

この冒頭の歌詞以降はご存知のように、ストーリーといろいろとリンクさせている。なかでも最終週で「♪三途の川の マーメイド 友だち少ない マーメイド」を薬師丸ひろ子に「♪3代前から マーメイド 親譲りの マーメイド」と歌わさせたのは珠玉な置き換えであった。またそれに続く「♪マーメイド 好きよ 嫌いよ」は松田聖子の『小麦色のマーメイド』の「♪好きよ 嫌いよ」を意識しているのではないだろうか。

他にも書きたいことはあるがそれは「あまラー」と呼ばれる人たちにまかせることにしよう。それにしても、この「潮騒のメモリー」の歌詞には宮藤官九郎の80年代アイドルおよびアイドル歌謡への愛とオマージュ(尊敬と敬意)がいっぱいである。

金曜日, 9月 27, 2013

新・国立競技場建設計画決定は疑問だらけ

昨日も書いたが私は新・国立競技場の建設計画を注視している。そして、それを調べていくうちにこの計画がいかに疑問が多いかということが徐々に解ってきた。

新・国立競技場の建設計画を決定したのは「国立競技場将来構想有識者会議」という機関。この会議は14人の委員で構成されているが、この顔ぶれがどうみてもおかしい。政界から森喜朗元首相、猪瀬直樹東京都知事、遠藤利明自民党衆議院議員など。スポーツ界からは竹田恒和日本オリンピック委員会会長、小倉純二サッカー協会名誉会長など。メンバーのなかで建築関係の専門家は安藤忠雄ただ一人。この安藤にしても東日本大震災復興構想会議の議長代理を務めるなど、どちらかといえば役所に都合のいい御用建築家だ。

こんな政府にご都合主義なメンバーが決定した作品なのであるから、最終候補作のなかでもっとも建設費と維持費がかかりそうで、なおかつ景観美観を損なうザハ・ハディドのデザインに決まったのだろう。こうした委員たちは東京を代表する立派な(派手な)モニュメントにしたいと言っているようだが、あんな建物を今の明治神宮外苑に建てたら、建築家の磯崎新が指摘した東京の5つの“粗大ゴミ”文化施設(東京芸術劇場、東京都庁、江戸東京博物館、東京都現代美術館、東京国際フォーラム)を上回る史上最悪の粗大ゴミになりかねない。

もっとシンプルかつ環境に優しい競技場にしてもらいたい。

新国立競技場
http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/

木曜日, 9月 26, 2013

新・国立競技場建設を注視する

新・国立競技場のデザインはイラク生まれのイギリス人建築家ザハ・ハディドの作品をグランプリ(最優秀)として採用することになった。↓

http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/Portals/0/NNSJ/first.html

新・国立競技場は来年2014年夏より現在の競技場を取り壊し工事を始め、2015年秋ごろに着工を開始てして、2019年のラグビーワールカップまでに完成を目指している。計画では新・競技場は8万人収容規模の大きさになり、陸上競技だけでなく、サッカー、ラグビー、コンサートなど重層的なプログラムに対応する設計がなされるという。

しかし、疑問である。本当に陸上競技だけでなくサッカーやラグビー、コンサートなどの重層的なプログラムに対応できるのだろうか。上記のデザインを見ると、サッカーをしているときやコンサートをしているときには観客席がトラックまでに迫り出しているようになっている。しかし、こんな大きな施設でこのようなことが可能なのであろうか。

仮に可能だとしても、オリンピック後のサッカーの国際試合やJリーグの試合で利用されるときに観客席がサッカー専用に必ずなるのであろうか。移動するのにお金がかかるから行わないと言わないだろうか。

なぜ、私がこのような危惧をするかといえば、日韓ワールドカップのときに横浜にサッカー専用競技場を作るという話があったのに、実際に出来上がったスタジアムはサッカー専用競技場でなく陸上競技場であったからだ。また、ザハ・ハディドの作品は見栄えのデザインはよくても設計不可能というものも多いらしく、実際には違うものができたりすることがあるからだ。それゆえに、私は今後もこの新・国立競技場建設計画は注視していきたいと思う。

とこのようなことを考えていたら、違う意味で疑問を呈する専門家がいた。

「神宮の森 美観壊す」 20年五輪 新国立競技場巨大すぎる
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013092302000121.html

水曜日, 9月 18, 2013

叔父が作った復元地図で神楽坂・矢来町散歩

先日神楽坂へ食事に行ったとき、亡くなった叔父(母親の弟)がクラス会のために作った「復元・昭和10年頃の愛日小学校界隈」という地図をもとに神楽坂から牛込矢来町方面へと散歩してみた。その地図には下記のような文章も添えられている。

「この地図は新宿区歴史博物館で所蔵の昭和6年版牛込区地図、昭和35年版住居地図を見つけて、その写しをとって下図を作り、現地を数回歩き回って作成しました。(中略)手書きの地図ですが、もう60余年も前の記念として頂ければ幸いです」(1996年10月12日 愛日竹乃会 久保田誠)

そして、地図には昔の建物やお店など共に当時のクラスの人々が住んでいた所在地も記されていて、当然ながら叔父(一級建築士だった)や母親が住んでいた場所も記されていたので、そこを訪ねてみた。

愛日小学校は都内でももっとも古い小学校のひとつで、前身は1870年(明治3年)7月15日に牛込筑土八幡町にあった吉良家の菩提寺でもある万昌院に設けられた東京府小学第三校(後の吉井学校となる)。それが1880年(明治13年)7月31日に牛込柳町にあった市ヶ谷学校と合併して、愛日学校として創立された。で、その旧校歌は次のようなもので、母親は今でも歌える。(笑)

1.初めはよしゐ 市ヶ谷の
  二校合わせて 名づけたる
  わが愛日の小学校 柱は強く門広し

さて、訪ねた場所は矢来町のちょっと込み入った住宅街のなかにあったが、現在は駐車場(矢来町パーキング)になっていて、昔の面影は何もなく、ただ叔父や母親たちはここに住んでいたんだなあと思うしかなかった。広さは100坪ぐらいだっただろうか。

ただ、この地図のなかに書かれていた「酒井さんのお屋敷」(若狭小浜藩酒井家下屋敷跡・旧酒井伯爵邸)という広大な敷地がどうなっているのかをちょっと知りたくなり、そこまで足を伸ばすとそこは矢来町ハイツという幾つもの棟からなる立派なマンション群となっていた。

みなさんも、もしクラス会や同窓会などで幹事をやるときは出身校近辺の復元地図を作ってみて、そこに誰々があった家とか記したりして配ると喜ばれるのではないだろうか。

月曜日, 9月 16, 2013

2020東京オリンピックを開催するならば

何度でも書くが、私は日本へのオリンピック招致は賛成だが、東京への招致は反対である。理由は東京に一極集中する中央集権的体制が好ましいことではないと思っているからだ。しかしながら、「お・も・て・な・し」という「“表なし”だから“裏があり”」というロビー活動や、安倍首相の国際的嘘八百のおかげで、2020年オリンピックは東京開催に決まってしまった。

開催が決まったのだから、御用マスコミはそれに従うべきだの、ネットウヨはそれでも反対する人は“非国民”だのと言っているが、果たしてそれが正しいのだろうか。否である。所詮は虚偽と虚構で獲得した開催なのだから、都合のいいようにネジ曲げた論理にすぎない。

ならば、開催を機に日本政府は原発を含めたエネルギー政策を見直すとか、観光庁は海外からの観光客を広島や東北へ「お・も・て・な・し」観光するとか言えないのだろうか。また、東京都はこれから作る新しい施設および修復する施設には、暑さ対策のための最新鋭ソーラーパネルを貼り巡らすとか、なぜ言わないのだろうか。そうでないと、新しい施設は過度な維持費のかかるエネルギー消耗物件になってしまわないか。

二枚舌三枚舌で獲得した2020年東京オリンピック開催。私は東京都民として、これからも表も裏もない素直な考えをビシバシと書かせてもらう。

月曜日, 9月 09, 2013

大政翼賛会、大政原発会、大政五輪会

私は以前より日本へのオリンピック招致は賛成だが、東京への招致は反対であると言ってきた。理由はなんでもかんでもが東京に一極集中する中央集権的体制が好ましいことではないと思っているからだ。東京に物事が集中すると、地域格差が生まれ、それは結果的に少子化・過疎化防止を大きく妨げるからである。また、個人的に1964年東京オリンピックが開催されたときに町が変貌していく様を目の当たりにして、いい印象と思い出がないということもある。

それゆえに、今回の東京開催招致は震災・福島原発などもあり、もってほかだと思っていた。ところが、2020年のオリンピックは東京開催となってしまった。そして、安倍首相は「原発はコントロールされている」「健康問題については、今までも現在も将来もまったく問題ない」といった無責任かつ脳天気な発言を連発して、呆れかえざるをえなkった。

現実はどうであろうか。誰もが知っているように毎日汚染水のタンクは増え続け、使用済み核燃料も未使用核燃料もいまだに取り出すことはできず、プールのなかに宙づり状態のままなである。こうしたいつ何が起きてもおかしくない危険と隣り合あせの状況下で、また10数万人という人が今も避難を余儀なくされているのに、よくもコントロールされているだの、健康に問題はないなどと言えたものである。政治家の嘘八百は恐ろしい。

そして、マスコミは日本中の誰もがオリンピック開催を祝っているなどと言っているが、私のように祝ってない人は何百万人といるはずなのに、そうした人たちの声を紹介することはまったく行わない。戦争を推進した大政翼賛会、原発を推進した「政官財学マ」の大政原発会、そしてオリンピック開催を推進した「政官財スマ」の大政五輪会。いまやマスコミは翼賛会の広報機関でしかない。そして、決まったらそれに従え、長いものには巻かれろ的に煽動する。もはや日本のマスコミにつける薬はないようである。

日曜日, 9月 08, 2013

さんまは目黒に限る、目黒でさんまを食べよう

以前にも書いたが目黒には2つのさんま祭りがある。1つは品川区側の目黒駅前商店街が行うもの、もう1つは目黒区側の目黒区が行うものがある。この2つはうまく共存しているように見えたり、まるで対峙しているようにみえて不思議な関係である。

で、そのへんの誤解というか融合のため新たなキャンペーンを行ってはどうだろうか。題して「さんまは目黒に限る、目黒でさんまを食べよう」である。

つまり、目黒という地名に由来するところならば(まあ目黒駅周辺とか中目黒駅周辺だろうが)の商店街や飲食街が大々的に「目黒川の桜」ではないが、町おこしの一環として全国津々浦々の人に、さんまを食べるために目黒に来てもらい「やっぱりさんまは目黒に限る」と言ってもらえるようなおもてなしをしてはどうだろうか。もちろんさんま祭りのような無料配布とは無理としても、安く提供して飲んで食べてワイワイやれればいいのである。

ということで、これが今年私が食した目黒のさんま2尾である。(^_^)




金曜日, 9月 06, 2013

ネトウヨを情報操作・煽動する人々

「ネット右翼」という言葉が使われはじめたのは2000年代半ばからであるが、その略称である「ネトウヨ」という言葉が定着しだしたのは、この2〜3年ではないだろうか。

では、このネトウヨという人たちはどういう人たちなのかとなると、これには諸説いろいろある。もっとも多く言われるのが、社会生活の負け組もしくは引きこもりの人たちという説である。つまり、収入が低い人はお金を使って遊ぶことができないために、また引きこもりの人は他人との関係をうまく築けないことなどによって、そのハケ口をネットに依存して、そこで「他人の意見など聞く耳をもたない」的に好き勝手な言動を “匿名” で書くことによって、ウンプンを晴らしているというものである。

次に言われるのが、民主党政権を樹立させた左翼マスコミに対する怨念というか、左翼エリートに対する反発をやはり“匿名”で書き綴っている人たちという説。また、韓国や中国を訪れたこともないのに、反日的行動をとる韓国や中国に対して、嫌韓・嫌中・愛国を標榜する人たちなどという説もある。

この他にもいろいろな説があるが、こうした説に関して、私は以前よりかなり懐疑的で、そもそも現在のネトウヨは創作・操作されたものではないかと思っていた。そして、それに近い証拠が表れるかもしれない。というのもの、先日、2ちゃんねるのユーザーの個人情報3万件あまりが流失したが、そのなかの「優待」会員に、新聞社、テレビ局、宗教団体、政府機関、政党・団体などの人間が多くいると推測されはじめたのである。

「嘘も100回つけば本当になる」なんて言葉がある。例えば「アベノミックスは経済再生の特効薬」と100回言えば、それは本当のように思えてしまう。しかし、実際はどうであろうか。「原発抜きで日本のエネルギーは成り立たない」と100回も言われたが、実際はどうであろうか。先日も書いたが、東京電力管内は猛暑にもかかわらず、原発抜きで夏を乗り切ろうとしている。いかに、政府やマスコミが言っていることが嘘八百であるかがお分かりであろう。

ネットは“匿名”なことによって発展したが、逆にネトウヨのような責任の所在のない得体の知れない副産物をも生んだ。しかしながら、このネトウヨも悲しいかな、どうやら一部のマスコミ、政党、宗教団体などによって世論操作および煽動している人たちおよびそれに便乗している人のようである。

火曜日, 9月 03, 2013

柳の家の三人会@めぐろパーシモンホール

昨日(2日)めぐろパーシモンホールで開かれた「柳の家の三人会」を聞いてきた。出演者と演目は下記の通り。

柳家小かじ 『道灌』
柳家三三  『お化け長屋』
 〜 仲入り 〜
柳家喬太郎 『夜の慣用句』
柳亭市馬  『妾馬』

「柳の家の三人会」というのは柳家小さん一門の会である。基本的には柳亭市馬、柳家喬太郎、柳家花緑、柳家三三の4人で構成されているようで、この日は花緑が降り番で市馬、喬太郎、三三の3人会という形になった。

開口一番の柳家小かじ。落語協会のプロフィールによると、柳家三三に入門して、2013年つまり今年の2月1日に前座となった1年生。というわけで、頭はピカピカではないにしろ坊主頭で登場。滑舌は非常にいい。ただ、落語としての上下への視線の配り方、仕草や掛け合いなどにはまだまだ勉強の余地がいっぱいありそうである。

柳家三三は落語協会会長の柳家小三治の愛弟子であり、間違いなく次代を担う逸材。『お化け長屋』は正統派古典落語を目指す落語家なら誰もが一度は演じる噺で、演じ手の個性が非常によく表れると思う。三三の『お化け長屋』は展開も早く、話のもっていきかたも上品でスマート。ただ、その分泥臭さがなく長屋の雰囲気というか情景描写が少し乏しいのが残念。

この日の柳家喬太郎はノリノリだった。場所が彼自身が生まれ育った東横線沿線ということもあり、枕でいろいろな駅(都立大学、渋谷、高島町、代官山、そしてなぜか和光)の話で脱線のオンパレード。渋谷駅の悪口で沿線住民が多かったお客の心を掴んでからは、自身の代表作『夜の慣用句』の最後まで一気に走りつづける。その様はどことなく昔の林家三平を彷彿させ、彼独自の世界を確実に築きあげてきている。

柳亭市馬の枕はBS-NHKで放送された立川談志のドラマで師匠・柳家小さんを演じた話から始まり、小さんと談志の仲までを語る興味深い話。そして、本題の『妾馬』は登場人物(八五郎、大家、門番、三太夫、お殿様)を時代描写を交じわえながら見事に演じ分け、古典落語の王道を聞かせてくれる。さすがに上手い。できるならば、最後に少しだけ聞かせてくれた都々逸をもう1〜2声聞かせてほしかった。

柳亭市馬は52歳、柳家喬太郎は50歳、柳家三三は少し若く39歳。30何人いたという小さんの弟子と、何人いるか分からない孫弟子たちのなかでも花形の3人だが、黄金の60代(柳家さん喬、五街道雲助、柳家権太楼、春風亭一朝など)に肉薄するような実力を発揮。今の落語界の充実ぶりを感じさせる落語会だった。

最後に以前にも書いたが、パーシモンホールは寄席向きのホール(昨日も650席ある1階はほぼ満席)なので、定席とはいわないまでも2〜3ヶ月に1回の割合で「柿の木坂寄席」とか「柿の木坂名人会」という催しを開いてもおかしくないだろう。

月曜日, 9月 02, 2013

大掃除は果てしない

自宅はさほど広くはない。80平方メートルもない。本当は100平方メートルぐらいは欲しい。というのも、あまりにもいろいろなものがあるから、収納だけの部屋が欲しいと思ってしまう。しかし、家を拡張する余裕などない。ということで、少しでも家を広く感じられるように、家にある必要のないガラクタを廃棄することにした。大掃除である。

大掃除は1週間ほど前から始めた。毎日ちょこまか行っている。時間にすれば1日1時間から1時間半程度である。それでも結構大変だ。慣れないことをするというものは疲れるものである。

大掃除は情け無用の非情でなくてはならない。戸棚のなかに仕舞われているものなどをどんどん仕分けしていく。必殺仕分け人である。これまでに、大きなゴミ袋7〜8個分の不用と判断されたものが清掃車に引き取られれていった。それでもまだまだ片付いたという感じではない。まだまだ手付かずのものがいっぱいある。雑誌、チラシ、パンフなどの紙類の処分が残っている・・・。

とにかく、ゴチャゴチャした自宅からオサラバしたい。シンプル・イズ・ベストにしたい。大掃除は果てしない。果たして終わりはあるのだろうか。

金曜日, 8月 30, 2013

原発なしでも猛暑は乗り切れる

少し秋めいた天気になったとはいえ、東京はまだまだ暑い日が続いている。今日は久しぶりの猛暑日とも予報されている。さて、下記は2010年から今年までの東京での猛暑日と真夏日の日数である。

2010年 猛暑日13日 真夏日70日
2011年 猛暑日4日  真夏日61日
2012年 猛暑日6日  真夏日66日
2013年 猛暑日9日  真夏日46日
(8月29日まで)

今年の猛暑は史上最悪だった2010年に近い。上記のデータを見ればお分かりだろうが、東京での猛暑日は9日、真夏日は46日に達しいる。体感的にも今年の夏の温度は昨年よりも暑く、また電力不足が懸念された一昨年の2011年よりもかなり暑い。

2011年3月福島第一原発事故が起きたとき、電力事情が逼迫したことで全国の誰もが節電を心がけた。そして、テレビでは「昨年(2010年)のような猛暑がきたら、計画停電になってもおかしくない」と言い続けていた。

ところが、今年はどうだろうか。2010年並の猛暑である。しかし、電力会社もマスコミも「計画停電になる恐れがある」と脅迫めいたことはひと言も言わない。どうしてだろうか。利用者の節電努力が十二分に成された結果からであろうか。それとも電力が余っているためだろうか。ちなみに、今年の東京電力管内での最大使用率を記録した日は7月11日の93%である。それ以降で90%を上回った日は8日ある。

東京電力管内の原発は2年以上にわたって稼働していない。一方で、福島ではいつまでたっても事態は収束する気配はない。その間に我々は3回の夏を迎えたが、それをすべて乗り越えようとしている。もはや原発の必要性などあるのだろうか。速やかにすべての原発は廃炉にすべきである。

火曜日, 8月 27, 2013

美食日記「虎白」(神楽坂)

夏は洋食よりも和食。それも日本料理が一番だ。涼しさが感じられる。夏野菜、夏魚などを味わえる。こうした料理を愉しめるのは日本人の特権であり、日本に生まれて良かったなあと思える時間でもある。

「虎白(こはく)」は神楽坂で今もっとも人気があり、予約がなかなか取れないお店として有名な「石かわ」の姉妹店。お店は飯田橋駅(西口)から神楽坂を少し上がった路地にある。店内はモダンな作りで日本料理店としては割とゆとりのある空間で、隣席を気にするようなことはない。店長の小泉功二さんは「いしかわ」の創立メンバーのひとりで、顔立ちは実直そうな昔気質の職人風だが、料理の腕は昔気質というより芸術肌だ!

この日の献立(お品書き)は下記の通り。

・先付け 焼玉蜀黍 鮎
・揚物  甘鯛笹燻し 新銀杏
・しのぎ 穴子飯蒸し (*写真右上)
・お椀  雲丹 白胡麻豆腐
・お造り 福子(スズキの幼魚)
・焼き物 太刀魚 椎茸、トリュフ餡
・冷し物 毛蟹 白芋茎(ずいき)
・煮物  牛 焼茄子 おくら 葱 (*写真左下)
・お食事 鱧 伏見唐辛子 炊込ご飯 (*写真右下)
・デザート 桃 桃シャーベット ラム酒ゼリー

料理はいずれも手のこんだものであったが、なかでも私が感服したのは焼き物、煮物、お食事の3品。焼き物の太刀魚は神業ではないかと思われるぐらい絶妙な焼き方。身は純白にふっくらと、そして皮はこんがりと焦げ目を出している。そして、椎茸とトリュフの餡(あんかけ)のマッチングも舌が涙ぐむぐらい美味しい。これまで食べた太刀魚料理のなかでは最高の一品といって過言でない。

煮物は牛しゃぶと夏野菜の組み合わせで、牛しゃぶはおそらく国産の最高級のものを60℃とか80℃ぐらいの低温調理したもので、茄子、おくら、葱とコンビネーションはアンビリーバブルな食感。これはいわゆる含め煮というものなのだろうが、その素材の色や味の活かし方は見事の一言である。

お食事は鱧のご飯。土鍋で作られた鱧ごはん(この写真を撮るべきだった)を仲居さんが、うまく混ぜ合わせてくれる。鱧は塩焼きではなく薄くタレをつけて焼いたもので、これがご飯と混ぜ合わさると炊き込みご飯の領域を遥かに超えた贅沢な世界が口のなかに広がった。京料理の鱧も美味しいが江戸前の鱧も捨てたものではない。

全体を通しての料理の感想は、日本料理の真髄と新たな日本料理は何かを追求しているアグレッシブな試みをしながらも、ひと皿ひと皿にアーティスティックな魂が入っていてまったく手抜きがない。日本料理にフランス音楽の比喩は少し変かもしれないが、ドビュッシーの『牧神の午後への前奏曲』を思わせてくれうような、穏やかながらも斬新さに挑んでいる料理という感じがした。

あと、このお店の特徴は日本料理店としてはお酒の種類が豊富なことだろう。それも日本酒だけでなく焼酎、ワイン、シャンパンなどかなり高級な銘柄がいくつも書かれていた。また、使われている器の品々も名のある作家さんのもので、器をみるだけでも楽しい。そんななかで、私が一番目に留まったのが江戸切子のおちょこ。冷酒をいただくときはガラスのおちょこを使うのを信条としている私にとっては江戸切子で飲む酒(今回は「日高見」「飛露喜」)は格別の味である。加えてチェーサーとして使われていたグラスのコップも趣があり、飲兵衛には嬉しい限りであった。

今回は金曜日に訪れたこともあり、予約客が多く時間的制約があり、かなりスピードアップして料理を食べなければならなかったのが残念であったが、次に訪れるときは日本酒好きの仲居さんに薦められた新潟のお酒「鄙願」を飲みながら、時間を気にすることなくゆっくりと研ぎ澄まされた料理を楽しみたい。

土曜日, 8月 24, 2013

10円の将棋セットと縁台将棋

子供の頃、駄菓子屋などで僅か10円で将棋セットが売られていた。将棋駒生産日本一の天童市のものかどうかまでは覚えていないが、箱の中には駒はちゃんと揃っている。しかしながら、将棋盤は四つ折りか八つ折りにされた白い紙だった。もちろん、紙の将棋盤だと使っていくうちに痛んでしまうので、厚紙(当時はまだ段ボールはあまりなかった)に糊で貼付けて将棋盤らしくしていた。

それでも、やはり痛んでしまうので、最後は薄っぺらい板(当時はまだベニヤ板は殆んどなかった)に線を引いて独自の将棋盤を作ったりして、近所の悪ガキたちと将棋をしたものである。ただ、私たちの将棋は将棋盤上に駒が全体の半分ぐらいになったり、王様の位置関係が逆転したりと、子供ならではのヘボ将棋を繰り返していた。

こうした子供のヘボ将棋とは別に、大人たちは縁台将棋というヘボ将棋に興じていた。縁台将棋はおもに夏の夕暮れどきに夕涼みを兼ねながら、お年寄りや暇な商店主たちが町のあちこちで行っていた。私も子供のころに、商店街の路地、風呂屋の軒先などで縁台将棋している姿をよくみかけたものである。また、民家の縁側で将棋をしている姿も垣根越しに見たりもした。しかしながら、今日ではこうした場所では行われることはほとんどなくなり、公園の片隅で行われるぐらいになってしまった。

別に郷愁に浸るわけではないが、こうしたのんびりとした風情はいつまでも残ってほしいものである。

金曜日, 8月 23, 2013

イチローが今までなかなか評価されなかった理由

イチローが日米通算4000本安打を達成した。快挙である。しかしながら、イチローに対する評価はまだまだ低く、「リーダーシップのなさ」「安打数にこだわりすぎ」「固め打ちが多い」「独特のプレースタイル」などという批判がある。私もイチローは修行僧みたいで1人で黙々とやっていて、チームプレーというよりも個人プレーだなあ、と思ったりしたことがある。しかし、それはマリナーズからヤンキースへ移籍したことによって過りであることに気がついた。

イチローが個人プレーに見えてしまうのはマリナーズというチーム事情というかレベルの低さにあった。つまりマリナーズには彼のプレーについていける選手がほとんどいなかったのである。それに比べてヤンキースはどうだろうか。選手やスタッフに大人が多く、イチローのプレーをしっかりと受けとめているというかフィットしている。

思い返せば、イチローがオリックスでプレーしていたときも、イチローがまだ若かったということもあるが、周囲には藤井、田口、本西と高いレベルの選手が揃っていて、彼のやることを上手くフォローしていた。ところが、マリナーズではエドガー・マルティネスが去ってからは、イチローに対する負担があまりにも大きくなりすぎ、彼をフォローできる選手は誰も現れることなく浮いた存在になってしまった。

こうしたことを考えると、イチローにとって大人が多いヤンキースというチームは心地良いに違いない。ただし、全盛期をすでに過ぎたイチローが優勝を宿命づけられたヤンキースで、これからも1日でも長くプレーするのは容易なことではない。いくら守備力がメジャー・トップクラスといえども、打率は最低でも3割を求められるだろう。今年は3割に達するのは難しいが、来年はぜひとも常時出場で打率3割に復帰することを期待したい。そして、いつの日か5000本安打をヤンキースのユニフォームで達成してもらいたい。

木曜日, 8月 22, 2013

台湾を訪れよう

7月に日本を訪れた外国人旅行者数が100万3100人と発表された。ひと月で100万人を超えたのは史上初めてで、これまでの最高は今年4月の92万3017人だった。これは円安の影響、格安航空会社の路線拡大、そして東南アジア各国の観光ビザ(査証)の発給条件を緩和したことなどによるものと思われる。一方で尖閣諸島問題で関係が冷え込んでいる中国からの旅行者は、約14万人で10か月連続で前年実績を下回った。

こうしたなかで、注目すべきは台湾から旅行者数の増加である。台湾交通部観光局によると今年上半期(1月〜6月)の日本への旅行者数は110万9225人にのぼり、昨年同期の約52%増になった。都心で働いている人ならばご存知かと思うが、最近の銀座や新宿などの繁華街では台湾旅行者が非常に目立つ。

台湾人旅行者の特徴は若者だけではなく家族連れが多い。それも親子の家族連れではなく祖父母を連れた3世代での旅行者が結構多い。その家族のなかには片言の日本語を話せる人がいたりする。私も先日新宿で台湾から3世代旅行者に片言の日本語で道を聞かれた(私は本当によく外国人旅行者に道を聞かれる)。

どうやら台湾では空前の日本旅行ブームのようで、夏の北海道ツアーや秋の紅葉ツアーなども航空券が取りにくい状態になっているという。一方で、日本から台湾への旅行者数も年々増加していて、昨年は約143万人と過去最高を記録した。しかしながら、今年の日本人出国者数は減少している。これは円安の影響や中国・韓国への渡航者数が減少したからと思われる。それでも台湾への旅行者数は減らないでほしい。というのも、台湾は東日本大震災では200億円以上の義援金を送ってくれた国なのであるから。

火曜日, 8月 20, 2013

猛暑だと蚊が少ない・・・

ウエザーニュースがやっているスマホのアプリのなかに「ソラミッション」というのがある。これはこのアプリを使っている全国のユーザーたちが随時いろいろな質問に答え、ウエザーニュースの重要な資料を形成している。

その質問のなかで、最近もっとも興味をひいたのが「蚊にささましたか」というもので、その回答の約半数が「昨年より刺されてない」となっている。つまり、今年は全国的に蚊の発生が少ないようである。そして、このことはどうやら猛暑と関係があるようだ。

日本に生息する蚊の主流であるアカイエカは暑さに弱く、生息に適した温度は25度から30度だそうである。そして、30度が超える日が続くと生息できないらしい。加えて、今年は雨が少なく、ボウフラが生息する水溜りも少ないことから蚊が発生しにくい状態になっている。

こうしたことは今から3年前の2010年の猛暑のときも同じで、この年のウエザーニュースの調査でも蚊が少なかったという結果で出ている。猛暑というと、熱中症が起こりやすいなど、何もかも悪いかと思われがちだが、どうやら蚊が少ないという恩恵を受けるているようだ。

このように蚊が少ない今年の夏は、私のような酒好きで蚊に刺されやすいタイプの人間には心地よいのかもしれない。しかし、猛暑が続き日本が熱帯化したりするとマラリアを起こすハマダラカや、デング熱を起こすシマカが日本にも生息しかないないので、とても喜んでなどはいられない。やはり、暑いことは問題なのである。

木曜日, 8月 15, 2013

夏野菜レシピ

「なすの味噌汁」がMixi日記で好評だったので、ちょっと図にのって(笑)簡単な夏野菜レシピを2品ほどご紹介。w

【夏野菜の浅漬け】

市販されている「浅漬けの素」を使用。人参、大根、なす、キュウリ、ミョウガ、オクラ、山椒の実などを用意。なすはできれば小さい茄子がいいでしょう。またキュウリも小さい方が私は好み。これらを適当な大きさに切ります。一般的にはこれらをビニール袋のなかに入れて、「浅漬けの素」とまぶしたりたりしますが、私は一手間かけます。

まず大きめのタッパーウエアを用意して、その底に軽く塩を振りかけます。次に切った人参を置き、その上から今度は「浅漬けの素」を軽くふりかけます。次に人参の上に大根を置き、また「浅漬けの素」を軽くふりかけます。そして、なす、キュウリの順で同様にします。つまり、人参、大根、なす、キュウリが重ねあうようになります。最後にミョウガ、オクラ、山椒の実を乗せ、蓋をして2〜3時間以上冷蔵庫で寝かせます。

あとは食べるときに適当にかき混ぜて終わりです。こうすると、盛り付けが少し面倒になりますが、袋に入れてまぶすより、なんとなくそれぞれの野菜の味がしっかりでるように思えます。気のせいかもしれませんが。(^_^)

【エシャロットとキュウリ with ネギ味噌】

ネギ味噌の作り方はいろいろあると思いますが、私の場合はまずネギを思いっきりみじん切りして、味噌と混ぜます。これでまずは味つけなしのネギ味噌の完成。あとは、ニンニク下ろし(またはみじん切り)、生姜下ろし(またはみじん切り)、鰹ぶし(鰹だし)、胡麻、みりん、砂糖、酒、油などを好みで入れて和えます。これで味つけのあるネギ味噌が完成です。

あとは適当な長さに切ったエシャロットとキュウリをつけて食べるだけです。(^_^)

水曜日, 8月 14, 2013

なすの味噌汁

子どもの頃、夏になると毎晩「なすの味噌汁」が出た。なぜかといえば、父親が異常なまで「なすの味噌汁」好きだったからである。父はなんと「味噌汁の具は1年中なすで構わない」とまで言ってのけていたのである。これにはさすがに子どもである私もアングリで、いつからか「なすの味噌汁」以外にもうひとつ別の味噌汁を作ってもらうようになった。

こうしたことによって、「なすの味噌汁」は私にとってある種のトラウマのような食べ物であった。しかし、歳を重ねるにつれて、この妙なトラウマも失せていき、昨今は年に1〜2回はなすの味噌汁を作るようにしている。

ということで、昨日はお盆のお墓参りもしてきたし、父親の供養を兼ねて今日は今年初めて「なすの味噌汁」を作った。まあ、作り方はこれといったものはなく、なすを水に浸してニガミを抜き、胡麻油で軽く炒め、水、鰹ダシ、味噌を入れて、最後にミョウガと刻みネギを入れるだけである。ちなみに、父親はなすに味噌が沁み込むのが好きだったので、味噌汁ができてから少し時間をおいてから食べていた。私も今日はそれを見習った。

火曜日, 8月 13, 2013

Twitterは気象庁よりも正直かも。四万十市江川崎の最高気温にオブジェクション

12日、四万十市江川崎のアメダスが41℃の最高気温を記録したが、私はどうしてもこれが不思議でならない。これまで40℃どころか39℃も記録したことがない場所が、いきなり41℃になるとは考えにくい。

気象庁などによると、江川崎は気温が高くなりがちな地形にあり、山越えの西風が局地的なフェーン現象を起こして暑くなるなどのの見解を示している。ところが、Twitter上では朝日新聞に載ったアメダスの観測所を見て、このアメダスは「30m²以上の芝生設置という条件を満たしていない」「隣の駐車場のアスファルトの影響」などの疑問の声があがった。

そして、もう1つ面白いツイートが「最高気温の記録を更新した要因のひとつは、アメダス観測所(四万十市立西土佐中学校の西北の隅)の隣地に建物(西土佐放課後児童クラブ)が新築されて、エアコンの三連の室外機が観測所に向かって温風を吹き付けたからではないかと推測しています。」というものだった。

もし、これらが本当だとしたら、とてもアメダスの観測条件を満たしていると思えない。もうひとつ興味深いツイートは過去の江川崎の最高気温の推移である。

2006年 38.2℃
2007年 36.5℃
2008年 36.2℃
2009年 36.2℃
2010年 36.5℃
2011年 36.4℃
2012年 36.5℃
2013年 41.0℃

ということで、この41℃という最高気温は大いに疑問がある。

月曜日, 8月 12, 2013

忘れられない1日

以前にも書いたことであるが。

誰にも忘れられない1日というのがある。最近では東日本大震災の2011年3月11日だろう。また、阪神大震災(1995年1月17日)もそうであろう。

そして、28年前の今日も忘れられない1日である。

その日(1985年8月12日)は暑かった。とにかく暑かった。私は渋谷ジァンジァンで公演していた芝居の制作を担当していた。一報である「日航ジャンボ機が行方不明」は劇場事務所で聞いた。そして、終演後大阪から来ていた人をホテルに送るために乗ったタクシーのなかから聞こえた「500名以上を乗せた日航ジャンボ機が行方不明」と、という言葉は今も脳裏に焼きついている。そして、まず最初に「え、ジャンボ機って500人以上も乗れるの?」という浅はかなことを思い浮かべたことも覚えている。

帰宅したのは深夜近かったが、そのときはもうテレビは乗客名簿を放送するなど大騒ぎになっていて、各局とも終夜および翌日中報道特別番組を放送していた。

テレビが1日中報道番組を行うようになったのは1972年の「あさま山荘事件」が最初と言われているが、私のなかでは「日航ジャンボ機墜落事故」のテレビ報道の方がいまでも強く心に残っている。


日曜日, 8月 11, 2013

人種だけでなく地域性の問題では

「ロイターとイプソスによる調査で、米国では白人の約40%、非白人の約25%が他の人種と関わりを持っていないことが分かった。米国社会がいまだに人種によって分断されている一面が明るみになった。」

米白人の4割は異人種と交わらず、南部で強い傾向=調査
http://jp.reuters.com/article/wtOddlyEnoughNews/idJPTYE97806920130809

私はアメリカのほとんどの州を訪ねたことがあるが、その経験から言わせてもらうと、アメリカという国は場所によっては、別に他人種と関わりがなくても生活できるところはどこにでもある。それゆえにこの調査結果は別段驚くものではない。非白人にしても英語を喋れない人もいっぱいいたりするので、約4分の1が他人種と関わりがないという調査結果はほぼ正確ではないだろうか。

このことは、日本でも似たようなことは言えないだろうか。例えば、東北人は関西人との繋がりがあまりない。一方で、四国人は関東人との結び付きが少ない。私は東京に住んでいる上、仕事が編集者や演劇制作者をやっていたおかげで、ほぼ全国の人々と関ってきた。それでもやはり前述のようにプライベートでは四国の人との関わりは希薄な気がする。それは四国の人口が少ないということ、また四国の人は東京より関西との繋がりが強いからではないだろうか。

日本の例を上げていうのも無理があるかもしれないが、結局のところ、アメリカ社会が単純に人種によって分断されているというだけではなく、地域性によっても大きな隔たりがあるということではないだろうか。まあ、それだけ異人種が入りにくい閉鎖的な地域が多いという証しでもあるのだが。

水曜日, 8月 07, 2013

お年寄り向けライターの開発を

先日、掃除機をかけていると仏壇下の絨毯が横幅2〜3ミリ、長さ3センチほど焦げていることに気づいた(写真左)。おそらくマッチか線香が焦げたものだろう。私の母親は週1回月曜日の朝だけお線香をあげているが、そのときに飛び散ったものが焦げついたに違いない。(お、怖っ〜)

それでは、なぜこのようなことが起きたのかと、その要因を突き詰めていくと、使い捨てライターのCR(チャイルド・レジスタンス)機構対応化にあるのではないかと思われる。

以前の使い捨てライターは子供が火遊びをすることによって、多くの火事の原因となった。そこで2011年(平成23年)9月27日からCR機構を持たない使い捨てライターは販売禁止となり、使い捨てライターはどれもが力のいる重いものになってしまった。

このことで、お年寄りたちが仏壇にお線香をつけることが苦労するようになっていった。私の家でも今年の初めぐらいに従来型ライターが底をつき、いくつか新しいものを買ってきたが、母親は結局どれも重すぎて使いこなすことはできなかった。そのために、マッチでロウソクに火をつけてお線香を手向けている。その結果、冒頭のような絨毯の焦げを作ったのである。

今日、以前のような簡単に点火できる使い捨てライターは売っていない。一番軽いライターは注入式のターボライター(写真右)なるもので、これは普通のライターのような火が出るのでなく、ジェット噴射のような火がでるものだが、それでも以前のライターより少し力がいるように思われる。

それにしても、子供の火遊び防止というコンセプトはわかるが、そのことによってお年寄りが困るというのもなにか本末転倒というか釈然としない。火災原因のひとつに仏壇から出火というのがあるが、その多くはロウソクや線香などの転倒によるものだ。その引き金になっているのがマッチや重いライターと考えられないだろうか。おそらくこのことを消防庁は把握しているだろう。

世の中には子供のいないお年寄りの家はたくさんある。重いライターに困っている人がたくさんいる。子供のライター遊びは危険であるが、お年寄りが仏壇用に使う軽いライターも必要である。子供に使うことができず、お年寄りには使えるライターの開発および承認(規制緩和)をぜひとも行ってもらいたい。

追記:ここまで書いたあとに、知人に注入式チャッカマンに、お年寄り向けのものがあることを知らされる。このほかにも、電池式お線香専用着火器「セーフティチャッカ」というのもあるらしい。ただし、いずれも通販か仏具店など売っているぐらいで、コンビニやスーパーで簡単に買えないようである。

火曜日, 8月 06, 2013

政府の御用機関、広報機関に成り下がったマスコミ

いつから日本のマスコミは政権や政党の御用機関紙に成り下がってしまったのだろうか。それが顕著になったのは、やはり原発事故からだろう。あの事故によって原発が「政官財学マ」の産物であることが露呈。その結果、先日も書いたが「国境なき記者団」が発表する世界各国の「報道の自由度」ランキングでも、日本は11位から53位へと大転落していった。

もともとマスコミのなかでも、読売新聞(日本テレビ)産経新聞(フジテレビ)日本経済新聞(テレビ東京)の3紙は保守系であり明らかに自民党よりの新聞であった。なかでも、読売新聞は原発を誘致した正力松太郎が社主をしていたこともあり一貫して自民党の御用新聞である。

それでは、なぜ新聞がこのように自民党の御用機関もしくは広報機関であるかといえば、それは子会社であるテレビ局が免許制であり、政権に対してあまり批判的であると、時の政権に行政指導を受けたり免許取り下げという言葉をちらつかされたりするので、ご機嫌取りをしなければならないからである。

こうした外的な理由とは別に内的な理由もある。いまの大手マスコミの平均年収は毎日新聞を除いて1000万円以上と言われ、世間の一流企業の平均年収よりも圧倒的に高い。そのために、働いている人たちにはもはや「在野精神」というスピリットがほとんどなく、「自己保身」「生活第一」といった考えしかない。

20年ぐらい前に西部邁が『マスコミ亡国論』という本を書いたが、その頃からマスコミは政権に利用されるようになり、小泉政権ごろからはそれがあからさまになり、やたら「世論調査」という名の世論誘導が行われるようになった。また、内閣調査室、大手広告代理店、マスコミが世間の裏で連携暗躍しているなどとまことしやか囁かれるようにもなった。

その昔、マスコミで働いている人たちはアブレ、コボレ、クズレのサンレ出身者ばかりと言われ、自由闊達な精神と行動力をもっていた。ところが、今のマスコミは体制擁護、自己保身だけの没サラリーマン化した人たちによる主体性のない媒体へと変貌してしまった。そして、マスコミが政府の御用機関、広報機関に堕落してしまったことが情けない限りである。

このようなテイタラクを続けているようでは、新聞の発行部数は増々減り続け、アメリカで起きていることと同じように、新聞社はいずれインターネット会社に買収されることになるだろう。そうなったら、マスコミはもはやマスコミでなくなるに違いない。

土曜日, 8月 03, 2013

迷惑電話の番号をパソコンで検索

4ヶ月前に自宅の固定電話を「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」などの非通知電話を拒否することができ、なおかつ着信履歴が残せる電話にした。おかげで、非通知電話はまったくかかってこなくなった。だが、相変わらず0120や一般電話による迷惑電話がかかってくる。

なかでも頭にくるのが電話にでるとすぐに切るヤツだ。あれはおそらく相手が高齢者か女性ならば切らずにセールス・トークを始めるのだろうが、私のような男の掠れ声だと「こんなヤツは見込みがない」「時間の無駄だ」などと思って切っているのだろう。

ということで、その着信履歴に残った番号をネットで検索すると、だいたいの正体がわかる。その多くは保険、エステなどの勧誘、情報通信会社という名の個人情報提供(売買)会社などで、気をつけた方がいいものばかりである。

そもそも電話セールスをするなんていうのは商売人としてはゲスである。ちゃんと人を介してなり、自分の足で歩いて商売はしなくて一流の商売人にはなれない。それなのに、電話に頼っているようでは・・・。

話が少し横道に逸れてしまったが、もし自宅の電話が着信履歴が残る電話機ならば、迷惑電話の番号をパソコンやスマホで検索してみてください。そうすれば、相手がどういうヤツか判かると思いますよ。

電話番号検索
http://www.jpnumber.com/

水曜日, 7月 31, 2013

美食日記「レストラン・ヒロミチ」(恵比寿)

その昔、恵比寿といえば新橋のようにオジさんたちが楽しむ飲み屋があるぐらいで、決してお洒落な街ではなかった。ところが、ガーデンプレイスが出来てから町は変貌。美味しいお店もどんどんできるようになり、いまや東京での押しも押されもせぬグルメ・タウンになった。

そんな恵比寿に2009年4月にオープンした「レストラン・ヒロミチ」。オーナー・シェフの小玉弘道さんは南仏モンペリエの「ジャルダン・デ・サンス」(当時三ッ星)などの名店で修業。帰国後、赤坂「シュマン」にて6年間シェフを務めた実力派。お店はさほど広いとはいえないが、白を基調としたシンプルな作りで、壁面にある緑の絵と、一面ガラス張りの外に生えている竹の緑が落ち着いた空間を演出してくれている。

さて、今回は同行の母親が美味しいお肉を食べたいというリクエストがあり、お店にちょっと無理を言ってコースメニューを少し変更させていただき下記のようになった。これで10,000円というのは、一流フレンチとしてはかなりリーズナブルではないだろうか。ちなみに、もう少し安いコースもある(下記ホームページ参照)。

なお、ワインは料理に合わせてグラスワインをいただく「ワイン デギュスタシオン」というお任せにして、フランスの赤ワイン白ワインを愉しませてもらった。ちなみに、私はワインに関してはかなりの無知で、大概ソムリエや同伴者の薦められるがままに飲んでいる。(笑)

・アミューズ・グール(2品)
・冷たい前菜「アボカドのテリーヌ、魚介類とキャビア添え」(写真左上)
      (or “定番”人参のムースとコンソメジュレ、ウニ添え)
・温かい前菜「ブータンノワールのカリカリポテト包み」(写真右中)
      (or 鴨フォアグラのポワレ、パルメザンのリゾット)
・魚料理  「花ズッキーニとオマール海老ムースと稚鮎のフリット」
・肉料理  「和牛肉のポワレ、有機野菜添え」(写真左下)
・肉料理  「豚肉の小皿」
・デザート 「熱々チョコレートケーキ、赤ピーマンのアイスクリーム添え」
・食後のお飲み物と小菓子

料理はどれもこれも美味しいのだが、なかでも写真の3品は素晴らしかった。冷たい前菜はちょっとイタリア料理っぽいがアボカドと魚介類が絶妙にマッチして舌触りもよく、アボカド好きの私には堪らなかった。温かい前菜のブータンノワール(豚肉の血と脂を凝縮したもの)は赤ワインにフィットして、思わず「セ・ボン」(美味しい)ではなく「トレビア〜ン」(素晴らしい)と口にしたいほどだった。そして、肉料理の牛肉のポワレはめちゃくちゃに柔らかいというほどではないものの、なんというか肉の旨味だけが凝縮された味わいだった。ひょっとして熟成牛? また、一緒の野菜もどれもが甘みがありこれまた申し分がなかった。

という感じで、料理はしっかりしたソースをベースにしたいわゆるクラシック・フレンチという伝統的な感じではなく、かといって泡ソースをベースにしたモダン・フレンチという感じでもなく、小玉弘道というシェフの気軽にフレンチを楽しんでもらいたいモットーと個性が表れているパーソナリティ・フレンチとでも言うべきではないだろうか。そのためかどうか知らないが、お客さんのほとんどは比較的若い女性ばかりで、誰もが肩肘をはらず料理とトークを楽しんでいるかのようだった。

最後に、ここで私をちょっと喜ばせてくれたのは、お皿のバラエティさだった。白い磁器、茶色の陶器、そして透明なガラスと、料理にマッチしたセンスのいい皿やカップがいろいろと登場。もちろん、盛り付けも申し分なく十二分に目でも楽しませてくれる。また、サービスには綺麗なお姉さんもいてちょっと嬉しい。(^_^)

※店内の照明のために写真が少しハレーションを起こしていることをご了承ください。

レストラン・ヒロミチ
http://www.restaurant-hiromichi.com/



金曜日, 7月 26, 2013

阪神のあのパフォーマンスは下劣だ

古くは長嶋の横取りに始まり、江川や桑田の入団問題など、ありとあらゆる卑劣な手を使う巨人という球団は大嫌いだが、ここ1〜2年は金にまかせてなんでもかんでも補強する阪神という球団も嫌いになってきた。そして、それを決定的にしたのが、最近ベンチ前で行う西岡剛発案というパフォーマンスだ。

あれはアホな学生が飲み会かなんかでやるようなノリでまったく大人げない。そして、なによりも相手チームや相手投手に対して敬意がなく、ただの挑発行為でしかない。もし、あのような下劣なパフォーマンスが今後も許されるならば、他チームや投手も報復行為的なパフォーマンスを行いかねない。となると、もはやプロ野球はスポーツでなくなってしまう。

ダメコミッショナーよ、辞める前に注意ぐらいしろよ! 

水曜日, 7月 24, 2013

国民の過半数の支持を得ていない安倍政権

参議院選挙の選挙区で与党(自民党・公明党)が得た票数は2540万票で、得票率は47.87%と過半数にも満たなかった。しかし、与党の獲得議席は51議席(自民47・公明4)で、野党は22議席。過半数の得票数を得ていないのに3分の2以上の議席を占められるのは、言うまでもなく一票の格差があるからだ。

比例区で与党が得た票数は2596万票で得票率は48.90%だった。こちらも過半数に満たなかった。そして、与党の獲得議席は25議席(自民18・公明7)で野党は23議席。こちらでもやはり一票の格差があるといわざるをえない。

安倍自民党総裁は「国民の支持を得た」とか「国民の信任を得た」とか言ったりしているが、実のところは与党は国民の過半数の支持を得ていないのである。それなのに、マスコミはその点について論調することはまったくない。日本のマスコミのテイタラクぶりにつける薬はもはやないようである。

金曜日, 7月 19, 2013

Mixi離れが止まらない

Mixiにおける私の友人数はこの2〜3年100人〜110人である。ところが、ここ半年でアクセス(足あと)は明らかに減ってきている。今年の初めに足あと機能が復活したころは日記をアップすると、50〜60人の足あとがあったが、今では30〜40人である。

そもそも100人〜110人の友人がいても、Mixiを実際に利用している人はもともと70〜80人しかいなかった。それが今ではおそらく50〜60人だろう。つまり100人〜110人の友人の半数は休眠状態である。これは私のようなアクティブな会員の友人たちはまだ良いほうで、おそらくMixi全会員の3分の2あるいは4分の3は休眠状態ではないだろうか。

Mixiは日本のSNSの先駆者として一時隆盛を誇り、月間1500万人のログインするユーザーがいた。ところが、たびたびの改悪で会員から見放され、加えてTwitter、Facebookという外来SNSが襲来して、NTT DocomoのユーザーがSoftbankまたはauに移っていったように、Mixi会員もTwitter、Facebookと活動拠点を変えていってしまった。

今日のSNSは飽和状態である。つぶやきのTwitter、写真をふんだんに使えるFacebookに加えてGoogle +があり、またiPhoneを中心としたスマートフォンには、趣味を主体とした細分化されたSNSが数多く登場して、Mixi離れに拍車をかけた。

ということで、もはや、Mixi離れをなかなか食い止めれない。そんななか、Mixiは遅まきながらDeNAとゲーム提携をしたり、ヘビーユーザーたちとの懇親会を開いて打開策を練ったりしているようだが、まだ妙案はないようである。一時の「上から目線状態」がいまや「低姿勢状態」である。

Mixiに未来があるかと問われれば、残念ながら私は否と答えるざるをえない。それでも、なぜMixiを使っているかといえば、文章主体のSNSであり、また反応の良さと気軽さからである。もし、この反応の良さと気軽さがなくなったら、私はどのSNSを使えばいいのだろうか・・・。

木曜日, 7月 18, 2013

一票の格差、定数是正、そして投票率の低下

本当かどうかよく知らないが、スウェーデンでは投票率が80%を下回ると選挙が無効になるという。日本では住民投票で投票率が50%を下回ると無効になるという規定があるにもかかわらず選挙にはない。

6月23日に行われた都議選での小平市の投票率37.27%だった。そのひとつ月前の5月26日に行われた都道計画見直しの是非を問う住民投票は35.17%だった。投票率はたったの2%しか違わないのに、都議選はなんの問題もなく有効になり、住民投票は無効となり開票すらされなかった。

なんともはやおかしな制度である。もし、今度の参議院選挙で小平市の投票率が50%を下回るようであれば、小平市の選挙管理委員会は全員給与を返還の上、総辞職するべきではなかろうか。

それにしても、投票率の低下に歯止めがかからない。というより、歯止めをかけようとしていない。これは有権者の意識低下であると共に、それを引き止めようとしない選挙管理委員会ならびに政治家の怠慢である。

日本の選挙制度はもはや完全に崩壊状態である。一票の格差は違憲状態であり、昨年末の衆議院解散の約束であった定数是正は反故にされたままである。そして、投票率の低下を放置している。いくら経済的に先進国かつ一流国であっても、日本は政治的には二流国・三流国でしかない。そのことをこの国の政治家たちはまったく認識していない。そして、多くの国民も認識していない。残念至極である。

火曜日, 7月 16, 2013

期日前投票に行く理由

期日前投票になぜ行くか。理由はいくつもある。

その1 投票日の天候がどうなるか解らない。雨だと行く気にならない。
その2 指定投票所より期日前投票所の方が自宅から近い。
その3 期日前投票の方が投票所が混んでいない。
その4 マスコミのうるさい出口調査に会わなく済む。
    (ただ、区役所など大きい所にはいるみたいだ)

などなど。期日前投票を利用しましょう。

私はさきほど期日前投票を行ってきた。

あとは彼が当選することを願うだけだ。

月曜日, 7月 15, 2013

昔のヒーローたちと飲む夢を見る

夢はあまり覚えていない。覚えているとしても、起きがけの1〜2時間ぐらいで、午後になればほぼ100%忘れている。しかし、先日みた夢は今でも鮮明に覚えている。

場所は飲み屋である。私はなぜか昭和30年代にテレビ映画で活躍したヒーローたちの、怪傑ハリマオ、ナショナルキッド、少年ジェットらと酒を飲んでいたのだ。少年ジェットは少年なのだから飲酒はまずいだろうに、マフラーを少し気にしながらもコップ酒を飲んでいた。(笑)

それにしても、なぜ昔のヒーローたちはマントやターバン、そしてマフラーなど着ていたのだろう。それはネクタイに対するアンチテーゼなのだろうか、それとも単なるオシャレなのか・・・。

金曜日, 7月 12, 2013

大相撲は新展開をする時期にある

大相撲名古屋場所が開かれているが、いつもながら枡席はガラガラで、名古屋での相撲人気はさほど高いとは思えない。同様に毎年11月に行われる九州場所も空席が目立ち、「満員御礼」の垂れ幕が下がるのは週末ぐらいである。このような状態はここ数年以上続いていて、大きなお世話かもしれないが、日本相撲協会は現行の6場所制(東京3場所、大阪・名古屋・福岡各1場所)を見直すべきではないだろうか。

6場所制になったのは1958年からであるが、このときはテレビはまだほとんど普及しておらず、交通網も発展しておらず、また外国人力士もおらず、現在の状況とはまったく異なっていた。そのために、栃若人気、柏鵬人気などによって名古屋や福岡でも連日多くの観客が集まり賑わっていた。

しかし、時代は明らかに違う。今は2013年で1958年から55年も経ってしまった。残念ながら名古屋場所(7月)と九州場所(11月)は年1回開くほどの興行価値があるとはとても思えない。もし、相撲協会が真摯に相撲の全国普及を考えるならば、7月場所は札幌と仙台の隔年開催、11月は名古屋と福岡の隔年開催にするべきではないだろうか。その昔は地方巡業といえば東北と決まっていたが、昨今は地方巡業も減っているのだから、ここは本腰を入れて北海道および東北での興行を考えてはどうだろうか。

そして、積極的に海外興行も行うべきである。今年、大相撲は2008年8月のウランバートル以来5年ぶりに8月24日・25日にインドネシアで巡業を行う。来年は6月にモスクワでの公演も予定されている。この他にも東南アジアの3都市から開催の名乗りがあるという。メディアおよび航空網の発達、グローバル経済化などから大相撲は海外での開催が増えてもおかしくないのである。なによりも日本の伝統文化を知らせることと親善外交のためにも、年1回は海外へ行ってもらいたい。

相撲協会はそろそろ名古屋場所や福岡場所に見切りをつけて、海外を含めた新展開を考えた方がいいのではないだろうか。

水曜日, 7月 10, 2013

スマホの「ながら歩き」禁止キャンペーンを!

先日、スマホをしながら駅のプラットホームから線路に落ちた人がいた。幸い電車に轢かれることなく無事に済んだようだが、それでなくとも、駅構内でスマホをしながら他人とぶつかるトラブルが相次いでいるという。私も駅構内でのスマホの「ながら歩き」に関しては、法律または条例で禁止にするか、そういう愚かなヤツを見たら蹴っとばしてもOKというルールを作ってさえいいと思っている。

そもそも「ながら歩き」は盲目的かつ無警戒で危険であることは誰の目にも明らかである。もし、自然界でこのような行為したら、すぐに天敵に襲われて餌食になってしまう。おかしな例えかもしれないが、仮に猿がスマホに熱中していたら、猿の警戒心はおそらく半減以下になってしまい、周囲のことなどほとんど見ええなくなるだろう。となると、猿の天敵であるヘビは容易に近寄ることができることになり、仮にそれに気がついた猿もスマホを投げ棄てて逃げ去るに違いないだろう。そのときに猿はどこか怪我をして致命傷をおうかもしれない。

同じようなことが人間でも起こりかねないのである。つまり、警戒心の乏しい人は注意力が散漫であり、交通事故など何事が起きたとしておかしくないである。スマホの「ながら歩き」はそれだけ危険であることを、どれだけの人が認識しているのだろうか。携帯電話各社よ、または鉄道会社よ、なぜ「ながら歩き」を止めさせるキャンペーンを行わないのだ。

月曜日, 7月 08, 2013

10数年ぶりのJリーグ観戦

6日(土曜)、国立競技場で行われたヴァンフォーレ甲府 vs 浦和レッズの試合を観に行ってきた。コンフェデレーション杯のために1ヶ月余中断していたJリーグだったが、関東地方の梅雨明けと共に再開された。

国立競技場には28,906人のサポーターが観戦に集まったが、その約4割が主催者側であるヴァンフォーレ甲府(青色)、残りの約6割が浦和レッズ(赤色)という感じの色分けであっただろうか。ということで、この日のユニフォームは甲府がチームカラーの青に対して、浦和はビジター用の薄緑(普段は白ではなかった)のユニフォームを着用。

国立競技場のピッチは1ヶ月余のほとんど使われなかったためと梅雨明けということもあり、芝が鮮やかな緑色に染まっていた。こうしたピッチコンディションが最高なので、素晴らしい試合を期待せざるをえなかかったが、やはりサッカー専用競技場でないので、プレイする選手の距離が遠い。さいたまスタジアムや鹿島スタジアムのようなサッカー専用競技場がない東京はおかしい。話は横道に逸れるが、そんな東京でよくオリンピックだなんていえるか不思議である。

さて、試合であるがやはり下位チームの甲府と優勝争いしている浦和では実力差があり、前半のボール支配率はおそらく甲府35%・浦和65%ぐらいだったろうか。浦和はコーナーキックやフリーキックからの再三のチャンスで果敢な攻撃をするものの、ミスや甲府の上手いディフェンスに遭い、前半は0−0で終了。

それにしても、浦和というチームはボランチの鈴木啓太の善し悪しでチームが変わる。鈴木が前に上がるとチャンスは広がるし、彼が後に下がるとまるっきり点数が入る気がしない。結局、この私の読みは当たったようで、後半15分になると鈴木に代わってマルシオ・リシャルデスが入り、チームが一挙に攻撃的になった。その分、甲府のカウンターを受けるようになり、浦和が冷や汗をかくシーンも増えた。

しかし、結果的にこの交代が功を奏した格好となり、後半38分に梅崎のクロスをディファンダーの那須がヘディングで合わせて、虎の子の1点を取って逃げ切った。まあ、この1点以外にも浦和はあと2点ぐらいは取れていたはずので、浦和の攻撃陣は正直物足りない。一方、甲府は選手層が薄かったり生きのいい若手選手がいないこともあり、4連敗ということになってしまった。このような状態では甲府は降格圏争いに加わってしまいそうである。

試合終了後、浦和レッズのサポーターがJリーグの2ステージ制移行案に反対する横断幕が数多く掲げらたらしいが、飲み屋へ急ぎ足となっていた私は見逃してしまった。私も短絡的かつ打算的な2ステージ制には反対である。そして、できれば世界各国と強化試合を組みやすくなるよう、秋〜春開催にしてほしいと思う。

写真右上:試合開始前の浦和レッズのサポーター席
写真左下:後半のキックホフ直後の浦和の攻撃

金曜日, 7月 05, 2013

原発がなくならない裏(表?)事情

2011年3月に福島第一原発で悲惨な事故が起きた。そして、その廃炉処理に数十年を費やすことになった。それなのに、日本政府は原発事業を止めようとしない。なぜなのだろう。それにはどうやら単純明快にして、馬鹿げたメンツと学閥的シガラミという理由があるからのようである。

日本の原発は1950年代にアメリカの手先ともいうべき読売新聞の正力松太郎(元A級戦犯にして戦後はCIA協力者)と中曽根康弘をはじめとした国会議員たちが音頭取りとなって始めた事業である。そのために、自民党のなかでは「原発の父」(正力のことをこう呼ぶ)と「大勲位」(中曾根の別称)の2人の業績というかメンツを潰すことができないために、原発事業から撤退することできないという考えが蔓延している。

次に、現在原発関連で働く人たちは、◯菱グループ関連だけで約3000人いると言われている。同様に◯芝、◯立などにも2000人以上の社員が従事していると思われ、おそらく一部上場の大企業全体で10,000人以上がいわゆる「原力村」で働いているに違いないだろう。それゆえに、こうした人たちの雇用を守るためにも原発を止めるわけにはいかない。もちろん、こうした人々のなかには東大、京大、東工大出身といったエリートが多くいて、政府機関で働く官僚たちと高校・大学での級友かつ学閥的シガラミのために、原発事業を止めることはできない。それどころか、官僚たちは彼らの雇用を守るために必死に海外売り込みを行っている。

こうした事情とは別に、永田町周辺および地方には原発という大きな利権の恩恵を受けている人たちが何千人といて、それを手放すわけにはいかない。

このように日本には原発を止めるにはいかない醜い裏(表?)事情がいっぱいあるのだ。だからといって、税金の無駄使いかつ日本を破滅しかねない原発を存続させるわけにはいかない。馬鹿げたメンツや学閥的シガラミ、そして利権など、このさいどうでもいい。そのためにずっと危険と隣合わせで生きなければならないなんて、もう止めようではないか。

木曜日, 7月 04, 2013

「冷感敷きパッド」は優れものかも

先日巷で話題になっている「冷感敷きパッド」なるものを買い、ベッドの上に敷いて、敷き布団代わりにしている。で、その効果というか感想だが「なかなかの優れもの」である。

というのも、この上でまだ3日間しか寝ていないのだが、このパッドだと寝ていても体がほとんど熱くならない。今までのパッドの上だと体が熱くなって、寝ているうちにパジャマを脱いだりしてしまうことがあった。しかし、今のところそのような気分にまったくならない。

私が碑文谷ダイエーで購入した冷感敷きパッドは「アイストランス」という商品だが、見た目はごく普通の薄いベッド敷きのパットである。しかし、全面に冷感生地というのを使っているので、全身が常に冷ややかな感触で寝ることができる。

私にはよく解らないのだが、冷感生地とは特殊な繊維で出来たもので、体温などの熱伝導を拡散することによって、体熱を冷却するものらしい。まあ、ヒートテックを逆さにとったような生地である。

おそらく、この敷きパッドのおかげで少しは暑さをしのぐことができ、夏場の節電対策にもなるだろう。

水曜日, 7月 03, 2013

オジさんたちの悩みのタネ

通っているジムが8月19日(月)から26日(月)まで8日間も夏休みになる。オープンして10年になり、外壁補修工事を行うために、例年より長い夏休みとるからだ。だが、このことは毎日来館している常連客にとって悩みのタネになっている。

なんたって、毎日の遊び場(兼風呂場)が1週間余も閉鎖されてしまうのである。年中暇を持て余している高齢者はもちろんのこと勤め人にしても、7月下旬から8月のお盆にかけて夏休みを取る人が多く、いまさら8月下旬に変更などできないという。

ということで、1週間行くところがない路頭に迷うのである。で、オジさんたちは私に聞いてくるのである。

「小松さんはどうするの、夏休み?」
「さあ、どうしましょう。毎日飲むわけにもいきませんしねえ」(笑)
「若いお姉さんたちと遊べるんじゃいの?」
「いや、いくらなんでも、それは・・・」
「音楽会三昧じゃないの?」
「いや〜、その頃って、音楽会とか少ないんですよ」

う〜ん、私も悩みのタネである。(^_^;

月曜日, 7月 01, 2013

美食日記「アムール」(西麻布・広尾)

高級レストランや日本料理店は日曜日か水曜日が休みのところが多い。日曜はやはり夜に外食を控える人が多いからだろう。水曜に休みが多い理由は、築地市場が日曜とは別に月に2回ほど水曜に休むからであろう。そのために、魚を使う日本料理店やイタリアンは水曜休みのところが多い。ということで、水曜に美味しい食事をしたいと思うとどうしてもフレンチになってしまう。

少し前置きが長かった。

さて、今回訪れた「アムール」は銀座にあるイタリアン「アロマフレスカ」や中野「カッフェ・アロマティカ」の姉妹店にあたり、イタリアン料理店グループが初めてオープンしたフランス料理店。場所は西麻布のレストランが並ぶ通りから路地を入った一軒家で、1階およびテラスはカジュアルな「ビストロ・ボーテ Bistro Beaute」というお店になっていて、その2階にある。

ダイニングルームは意外に広いこともあるせいか、少し天井が低く感じがしたりするものの、テーブルの配置がとてもゆったりしていて、隣席を気にすることなど全くなく、リラックスして食事を楽しむことができる。装飾もいわゆるグランメゾン系の華美さはなく、白を基調としたシンプルさで清潔感を醸し出している。

この日のメニューは下記の「旬のお任せコース」。

・幕開け とうもろこし(写真右上)
     アイナメ(写真右上)
     帆立貝
     稚鮎
・日の出 フォアグラ=トマト
・紫陽花 エゾ鮑=野生アスパラ(写真左下)
・花火  鱧=夏大根
・水無月 シャラン鴨=万願寺とうがらし(写真右下)
・新緑  メロン=新茶
・楽園  マンゴー=パッションフルーツ
・余韻  プティケーキ各種 & 飲み物

実は「幕開け」の前に「アミューズ」(生ハム入り揚げパンとトマトのチップスを黒胡麻で食べる)があり、また、この日は余韻のあとにちょっとアニバーサリーのスイーツもあり、トータルで13品のフルコース。それをなんと4時間余りかけて堪能させてもらう。

「幕開け」の4品はどれも日本料理のような味わい。「泡」を飲みながら友人と2人で「日本酒が飲みたくなるねえ」と異口同音。その後の「日の出」「紫陽花」でフレンチを味わうものの、また「花火」で日本料理に戻り、口の中がフランスへ行ったり、日本に戻ったりと忙しい。それでも、一品一品の完成度は緻密にして精妙で、舌を十二分に満喫させてくれる。なかでも「紫陽花」のエゾ鮑の柔らかさと“緑色のつくし”とも言われるアスパラソバージュのコンビネーションは、口に料理を含ませながらも♪ウン、ウン、ウン〜と口づさんでしまう。(^_^)

メインディッシュはシャラン産鴨のスチーム料理。皮はパリパリ中はジューシーという逸品。万願寺とうがらしにはスライスされたアーモンドなども乗っていて、これが鴨の赤身の味をふんわりと和らげてくれてこちらも美味。肉好きには堪らない一品。ああ、また食べたい。

食後に、私は珈琲(ブルーマウンテン)をお願いしたのだが、友人の頼んだダージリン・ティーが特筆もの。これは富山にあるグレイスピースという会社が、良質なダージリンの茶葉を輸入して、それを立山連峰の天然水で独自に二次発酵させたというシロモノ。見た目はかなり薄いが、口当たりはまろやかで味には爽やかな香りとフルーティな甘みがあり、鼻腔には軽やかな香りが残る。こんな紅茶は初めてで、私も珈琲でなくこちらを頼めばと思わざるをえなかった。

シェフの後藤祐輔さんは弱冠34歳。フランスの星付きレストランで修行後、宇都宮の「オトワレストラン」、白金の「カンテサンス」、乃木坂にあった「エキュレ」のシェフを経て、「アムール」のシェフに就任。和のテイストを大切にしているというか、旬の素材を大切にしている、なんというか新感覚な料理人。日本料理とフランス料理の基本をしっかり把握しつつ、和洋折衷の味覚で新たなる料理を創造しようと挑戦している感じ。こうしたお店はクラシックなフレンチ・ファンには敬遠されるかもしれないが、日本料理、イタリアンなど幅広い料理が好きな人には好まれるに違いない。開店してまだ1年余だが、モダン・フレンチをリードしていく可能性を十二分に秘めているお店である。

アムール
http://maison510.jp/

土曜日, 6月 29, 2013

先進国最低レベルの報道機関

福島第一原発事故によって、日本のマスコミが「政官財学マ」の癒着構造の上に成り立っていることが露呈されたが、それ以降、マスコミはまともな原発報道はせず、保身に走るロクでもない媒体に成り下がった。

こうしたことによって、毎年パリに本部を置く「国境なき記者団」が発表する世界各国の「報道の自由度」で日本はなんと53位に。原発事故以前は日本は11位とそこそこ報道の自由がある国と思われていたが、2012年に22位にダブルスコアに下降。そして、2013年には53位へと大転落した。

これについて、国境なき記者団は「(政府・公的機関の)透明性の欠如、福島第一原発事故と放射能災害に関する情報公開を尊重する態度はほとんどゼロに等しい」「原子力産業報道で検閲が行われている」と指摘した。国際的評価は実に正直である。

現在のマスコミは大政翼賛会的かつ保身だらけで、自民党および官僚の広報機関でしかない。まったく情けない限りである。マスコミで働いている人たちよ、Shame on you !

※「国境なき記者団」についてはWikipediaに詳しく書かれています。

水曜日, 6月 19, 2013

もっとも見たくない顔

誰にでも見たくない顔というのはいると思う。

しかしながら、テレビという媒体は時として、その顔を突然映し出してしまう。そうすると、視聴者はあまりの嫌気さから、時としてチャンネルを変えたりする。そんな人、いませんか。

私が今、もっとも見たくない顔は高市早苗である。この知識も教養のカケラも無い人がよく与党の政調会長を務められるのかが不思議でならない。自民党政調会長というのはこうした厚顔無恥な人でないと務まらないのだろうか。

それにしても、テレビはなぜ橋下徹、高市早苗と見たくない顔ばかり映し出すのだろう。不思議な媒体である。

月曜日, 6月 17, 2013

「セ・パ交流戦」は「パ・セ格差戦」だ

プロ野球の日本生命セ・パ交流戦は雨で流れた1試合を残すだけとなり、パ79勝セ60勝4引で、パリーグの圧勝で終えようとしている。昨年こそパ67勝セ66勝11引と互角の勝負をしたセリーグだったが、これではまた元の黙阿弥で、もはや「セ・パ交流戦」ではなく「パ・セ格差戦」である。

今回の交流戦期間中にはコミッショナーおよびNPB事務局長らによるボールの隠蔽工作という「不祥事」が発覚したにもかかわらず、選手はひたむきにプレイをした。しかし、結果は下記のようにすべての面においてパの圧勝である。

   得点  失点  打率  防御率 本塁打数
パ  594  498  .268  3.14  130
セ  498  594  .244  3.86  98

このなかで、やはり注目すべきは“飛ぶボール”になった影響がでる本塁打数である。パ6球団でチーム本塁打数が20本を上回らなかったのは西武だけだったが、セで20本を上回ったのはヤクルトの21本だけだった。ただし、その内容があまりにも偏っている。というのも、21本のうち17本は本拠地神宮で、パの球場で打ったのはたった4本だけだった。これでは神宮球場がいかに狭く本塁打が出やすいかを物語っているのではないだろうか。

また、交流戦前38試合で本塁打を44本打っていた巨人も、交流戦24試合では17本と明らかに減少した。このことは、パリーグの投手が優秀であるからと同時に、パリーグの球場が広くてホームランを打てないということを物語っている。ちなみに、巨人がパの球場で打った本塁打は5本だけだった。このように、本塁打だけをみても「パ・セ格差」は顕著であり、このことをセリーグ6球団は危機意識をもって認識すべきであろう。

とにかくセ・パ交流戦を観ていると、その姿勢がリーグによって違うように思えた。パリーグのチームは常に前を向いて野球をしようと心がけているというか、向上心に満ちている。ところが、セリーグのチームはどことなく現状に満足してプレイをしているようにしか思えない。これはひとえに巨人と阪神という人気チームが抱えているからであろう。そのことは、それを肯定しているファンの存在にも問題があるからではないだろうか。このことについてはいずれまた書きたいと思う。

Yahooスポーツの交流戦データ
http://baseball.yahoo.co.jp/npb/standings/26/

水曜日, 6月 12, 2013

加藤コミッショナー、下田事務局長は即刻辞任すべし

今年のプロ野球は昨年に比べて、本塁打数が約1.5倍になっている。このことについて、以前からボールが変更されたのではという疑惑があちこちで持ち上がっていた。しかし、日本野球機構(NPB)はこれまで「(昨年のものと)球を変えたことはない」と言い続けてきた。ところが、昨日一転して「微調整して、“飛ぶボール”に変えていました」と、反発力を増すようメーカーであるミズノに指示していたことを明らかにした。

まったく人(選手・ファン)を馬鹿にした話である。嘘を言いつづけてきた加藤コミッショナー、下田事務局長は即刻辞任すべきであり、もし辞めないならば、選手会は辞任要求を突きつけてもらいたい。それでも、辞めない場合は人権を無視した行為であり、提訴して裁判を起こしてでも争うべきである。

そして、“飛ぶボール”に関しては今季はそのまま使わざるをえないがが、今季終了後に、大学などの第三者機関に新しいボールの作成依頼を行い、それを新しいコミッショナー、球団、選手会の了解を得るまで吟味して来季使用してもらいたい。もちろん、新しいボールの生産には今回の隠蔽に加担したミズノ社は除外すべきであろう。

それにしても、スポーツ界には陰湿な隠蔽体質が蔓延しているのであろうか。八百長の大相撲、セクハラ・暴行の柔道、そして今回のプロ野球と、スポーツ界は本当に腐っている。これでは「青少年を育成する健全なスポーツ」と誰が言うことができようか。

月曜日, 6月 10, 2013

世論調査に答えるべきか答えざるべきか

6月23日の都議会議員選挙を前に、どこのマスコミの世論調査か解らないが、音声による機械的な電話による世論調査がこれまでに3回もかかってきた。その内容は、いずれもどこの政党を支持しますか、安倍内閣を支持しますか、今度の都議選では誰に投票しますか、そして、性別と年齢を聞き出すというものだった。

では、こうした電話による世論調査がどこまで有効的であり、信憑性があるものかをネットで調べたところ、電話をかける回数は2000〜3000で、有効回答数が1000以上を目標としている調査が多いとのことである。そして、こうした調査によって、統計学的には誤差は約5%程度に収まるそうだ。

ふ〜ん、こうして世論調査という名の世論誘導は行われているのである。ということで、今回は私も思いっきりその世論誘導に加担してみた。

ということで、私の答は毎回支持政党はなし、安倍内閣は支持しない、都議選投票予定者は安倍政権を批判している人とした。そして、最後の性別と年齢だけは、最初は50代男性、2回目は80代女性、3回目は20代男性にした。

まあ、私のような無責任な回答は別にしても、いずれにしろこうした半分イカサマまがいの世論調査がテレビや新聞で報道されている。つまり、電話で答えた人の意見だけがまるで世論調査のかのようであり、固定電話をもたない若者たちの意見などはほとんど反映されることなくマスコミは世論誘導をしているのである。それゆえに、こうした電話がかかってきたならば、素直に答えたほうがいいのかもしれない。いくら電話番号によって自分の思想信条が解ってしまう危険性があるとしても、マスコミによる世論誘導を阻止するためには。

土曜日, 6月 08, 2013

サッカー専用競技場がなかなかできない理由

2002年の日韓ワールドカップが開かれるときに、横浜に大きなサッカー専用競技場ができるという話があった。ところが、出来上がった競技場はトラックを緑のシートで隠した偽りのサッカー競技場=陸上競技場(日産スタジアム)だった。

それでは、なぜいつの間にこのような施設に成り代わったかといえば、横浜が1996年に2008年オリンピック開催に立候補表明したからである。この立候補表明の裏には体育教師たちの強い要望があり、そのときに「競技場を作るならば、サッカー専用競技場ではなく陸上競技もできる施設を」と圧力をかけたからだという噂を聞いたことがある。

体育教師というのはそのほとんどが、東京教育大学=筑波大学、東京学芸大学、横浜国立大学、日本体育大学などの出身者であり、それも陸上競技出身が過半数を占めていると言われている。そして、彼らの多くは自民党の支持母体(=圧力団体)である日本陸上競技連盟や体協の末端会員であり、それは自民党の大きな票田になっている。

というわけで、こうした陸上競技出身の体育教師たちの存在が、日本各地になかなかサッカー競技専用競技場ができない理由のひとつになっている。

金曜日, 6月 07, 2013

日本語化している好きでない英語

日本語化している英語(単語)の使い方に違和感を抱くことがしばしばある。

一番最初にそれを感じたのは「パフォーマンス」という言葉だった。1980年代頃から演劇界やテレビ界で妙に「パフォーマンスする」という言葉が使われるようになった。なんで「表現する」と言わないのか不思議でならなかった。そして、これはその昔流行った「ハプニング」と同系列に使われているんだなと感じるようになった。

次に違和感を覚えた言葉は「イノベーション」だった。この言葉は1990年代になって、産業界を中心に使われるようになり、東芝のCMで「リーディング・イノベーション」と使われたことによって一般的になった気がする。しかし、なんで技術革新(もしくは経営刷新)と日本語を使わないのか不愉快でならなかった。

最近では「コラボレーション」という言葉が嫌いである。この言葉の本来の意味は多くの人が関った共同作業もしくは制作協力といった意味のはずだが、それがなぜか異業種の人たちによる共同作業とか、たった2人だけの共同作業に対しても使われたりする。また「コラボする」と動詞のようにも使われ、本来のコラボレートという動詞もおざなりされていたりする。

このほかにもいくつかの言葉で日本語化に違和感を覚えたことがあると思うが、それにしても、こうもなんで英語を日本語化したがるのだろうか。それはちょっと「インテリ」ぶりたいからだろうか、それとも言葉の「ニュアンス」をぼかしたいからだろうか。いずれにしろ、もう少し「ブレない」しっかりとした日本語を使ってほしい気がする。

水曜日, 5月 29, 2013

今年もやってきてしまいました

昨日は珍しく超多忙で、早々に床につきましたが、そのおかげもあってか、今朝はかなり快調〜。でも、夕方にはマッサージに行く予定。まあ、これが誕生日祝ということでしょうか。(笑)

今年は日本ダービーも的中したし、気分は上々で誕生日を迎えることができました。

天気はあまりよくはありませんが(東京は今日梅雨入り予想)、とにかく気分は上々で今日1日を過ごしたいと思います。そして、来年の今日まで健康的な1年を送りたいと思います。

誕生日メッセージ&メールを送ってくださった方、ありがとうございます。

火曜日, 5月 21, 2013

東京にサッカー専用競技場を


Jリーグが20周年を迎えた。今でも20年前の開幕戦をテレビで観たことを覚えている。そして、そのとき私は20年後30年後にはサッカーが野球を凌ぐ人気スポーツになっているのでないかと思った。

しかし、現実はどうだろう。確かにJ1のチームは増えた。J2もできた。来年にはJ3も出来ようとしている。このようにチーム数の拡大および地域密着、そして各クラブの練習施設の充実は見事なまでに成功している。しかしながら、下記にあるように、サッカー人気が野球を上回っているとは思えない。

野球とサッカー「世間的にはどちらが人気な空気?」調査結果
http://shunkan-news.com/archives/6670

それでは、なぜサッカーがまだ野球より人気が劣っているのだろうか。理由はいくつかあると思うが、最大の理由はスタジアムにあると私は思っている。野球は球場をいろいろと改装したりして、観客動員を増やそうと人気挽回に躍起になっているが、サッカーはいまだにサッカー専用競技場があまり無い状態である。

現在のJリーグ(J1)を見てもサッカー専用競技場でホームゲームを行えるチームは、さいたまスタジアムの浦和レッズ、鹿島スタジアムの鹿島アントラーズ、スタジアム大宮の大宮アルディージャ、日立柏サッカー場の柏レイソル、日本平スタジアムの清水エスパルスの5チームしかない。そして、このなかで4万人以上収容のスタジアムはさいたまと鹿島だけで、大宮と柏は収容人員が2万人にも満たない。

その他のチームはサッカー&ラグビー兼用競技場であったり、陸上競技場である。そもそも東京にはサッカー専用競技場と言えるのは西が丘サッカー競技場だけで、ここは収容人員が8000人でJリーグで使用することはできない。つまり、東京にはサッカー専用競技場がないと言っても過言ではない。

このように日本はサッカー専用競技場が全然充実していないのである。ということで、Jリーグはそろそろ独自にサッカー専用競技場を建設するぐらいのことをしないと、とてもじゃないが観客動員は増えないだろうし、サッカーが野球以上の人気を得ることはできないだろう。まずは、東京にラグビーの秩父宮ラグビー場のように、日本代表戦やどこのチームもが利用できる、最低でも5万人収容のサッカー専用競技場を作るべきである。

金曜日, 5月 17, 2013

個人ホームページを閉鎖


1997年1月より開設したホームページ。2011年1月以降はまったく更新をすることがなくなり、今月(2013年5月)末をもって閉鎖することにしました。

これにはいろいろな理由があるのですが、最大の理由はプロバイダーを変更したことにあります。これまでのプロバイダーであるMac Internetを利用し始めたのはおそらく1996年だったと思います。当時はまだインターネット初期段階で、プロバイダーの数も少なく、ベッコアメなど独立系プロバイダーも多く、私もMacという名に惹かれて小さなプロバイダーと契約したと思います。

それから、時代はどんどん移り変わり、プロバイダーを通じてのホームページより無料で作成できるブログの時代になり、またブログからMixiやFacebookといったSNSへと変化していきました。もはやホームページは企業などは別として、個人にはあまり必要性のあるものではなくなりつつあります。実際、私も前述のように3年以上も放置状態でしたので、その必要性をほとんど感じていませんでした。

で、今回ブロバイターを近くにあるPC DEPOTにすることにより、ホームページも移転することなく思い切って閉鎖することにしました。ただし、このブログおよびもう1つのブログは引き続き更新していきますので、今後ともよろしくお願いします。

小松克彦のホームページ
http://www.macnet.or.jp/co/ok21/

水曜日, 5月 15, 2013

不思議なMac Book Airトラブル


日曜日、Mac Book Airの調子が突然おかしくなった。ネットに接続はするものの、Google ChromeやSafariなどのブラウザが開かない。つまりインターネットの閲覧がまったく出来なくなったのである。

ということで、設定をチェックしたり、ルーターをチェックしたり、私ができるあらゆることを2時間余かけて行ったが、問題は解決しなかったので近所のPC DEPOTでアドバイスをいただくことにした。ところが、そこではMac Book Airはなんの問題もなく繋がりブラウザを開くことができるのである。ということは、自宅の接続環境に問題があるということなのだろうということになり、ちょっと見てもらってだけで帰宅して、再度ブラウザを開くことを試みるものの、元の黙阿弥でまったく開くことがなかった。

そして、翌月曜・火曜とまったくMac Book Airを使うことができず、前機種であるMac Book Proを使わざるをえなかった。ところが、先ほどMac Book Airを触ってみると、なんと何の問題もなくネットが閲覧できるようになっているではないか。じぇじぇじぇ〜、である。

いったい何があったというのだ。昨日まではうんともすんとも言わなかったパソコンが、今日になったら以前と変わらないように快調に動いているのだ。もう訳が解りません。私は20年近いマックユーザーであるが、こんなことは初めてである。なんで2〜3日、ご機嫌斜めだったのだろうか。私のMac Book Airもちょっと拗ねて「女心と秋の空」を見習いたかったのだろうか・・・。なんとも不思議である。

土曜日, 5月 11, 2013

巨人、力道山、ナベプロ(?)


安倍政権と読売新聞が作り上げた「長嶋、松井ダブル国民栄誉賞」狂騒曲が、松井のNYへの帰還ということでやっと終わったが、あの馬鹿騒ぎを見ていると、つくづく読売新聞=日本テレビというのは歴代自民党政権の広報機関というか、摺り替え機関だなあと言わざるを得ない。まったく国民の目を欺くというか、目を背けさす御用機関でしかない。

ご存知のように昨年の衆議院選挙の争点は、本来ならば「原発、TPP、消費税」だった。ところが、読売新聞は世論調査では「経済」が一番の感心事と、論点をねじ曲げた。そして、他のマスコミもそれに右へ倣えした。もちろん、読売新聞の世論調査なんていうものはインチキである。そんなことはマスコミ関係者ならば誰もが周知していることだ。

その昔、子供の好きなものの代名詞として「巨人、大鵬、卵焼き」と言われたが、当時の読売新聞=日本テレビはこれとは別に大人向けに「巨人、力道山、ナベプロ(?)」という国民的懐柔策を新聞・テレビで行っていて、岸信介、池田勇人、佐藤栄作と続く自民党政権を側面から援護していた。そして、その流れは今なお延々と続いていて、ある種洗脳されてしまった国民は読売新聞および他の追随するマスコミにいいように国民栄誉賞狂騒曲に踊らされたのである。

こんな誰もが分かる狂騒曲の図式をマスコミは絶対に報道することをしなかった。なぜならば、それはマスコミ自らの保身のためであるが、まあそれぐらい、今のマスコミは腐っているという証しでもある。

木曜日, 5月 09, 2013

黒田は広島に帰ってこれるだろうか


ニューヨーク・ヤンキースの黒田博樹投手が好調だ。

昨日の対コロラド・ロッキーズ戦では7回2失点と好投したものの敗戦投手になってしまったが、黒田はこれまで4勝2敗、防御率2.30、奪三振33と好成績を残している。このまま順調にいくと、今年も昨年と同じように16勝ぐらいの勝ち星が期待される。

ところで、黒田は今年をメジャー最後の年として、来年は古巣の広島カープに戻るつもりでいる。しかし、このまま黒田が好調を維持すれば、ヤンキースは間違いなく昨年同様に引き止め工作を行うだろう。仮に黒田が1年ローテーションを守り200回以上の投球回数をこなし、防御率が3点台前半となれば、絶対に「もう1年お願いします」と言うに違いない。そして、年棒も2000万ドル近い金額を提示をするだろう。

現在の日本人メジャーリーガーの最高年棒は黒田で1500万ドル(約14億8500万円)だ。ダルビッシュ有(レンジャーズ)の950万ドル(約9億4100万円)、イチロー(ヤンキース)と岩隈久志(マリナーズ)は共に650万ドル(約6億4400万円)を大きく上回っている。

もし、ヤンキースが2000万ドルを提示したら、いくら広島に恩義のある黒田といえども、なかなか帰ることはできないのではないだろうか。へたをすれば、ヤンキースは広島に“謝礼金”というか“慰留金”をいくらか払って、補強費に使ってくださいと言い兼ねない。まあ、これは半分冗談としても、黒田は来年広島に帰ってこれるだろうか・・・。

水曜日, 5月 08, 2013

手つなぎカップルが増えた理由


昨今、街中で仲睦ばしく手をつないで歩くカップルを多く見かける。というより、もう当たり前の光景になっている。一方で、昔の恋人のように寄り添って腕組みをしているカップルが少なくなった。なぜなのだろうか。

もともと欧米では腕組みをするより手つなぎをするカップルが多いが、なぜか日本では腕組みカップルの方が多かった。これはおそらく、戦後の混乱期に経済的に立場の弱かった女性が「あなたを離さないぞ」的にすがったことが要因ではないだろうか。つまり、進駐軍に身をまかせた女性や、キャバレーやバーなどの接客業の女性が男性と腕組みをして外を歩いたのが、そのまま映画などを通じて世間一般化されたように思える。

しかし、時代は移り変わり、現在は経済的においても男女平等であり、女性が男性にすがる必要性がなくなった。このために、対等的立場である手つなぎに自然と変わっていったのではないだろうか。また、バブル期に老夫婦が手つなぎをして歩く「チャーミーグリーン」のCMが好評だったことも影響があるかもしれない。

そして、何よりも手をつなぐということは互いの温もりを感じあうことができるし、親密な関係を確認できるという利点がある。また、手をつなぐことによって、互いの感情を悟りあい、気分やパワーを向上させるという効果もあるように思う。加えて腕組みは距離感が近いが、正直歩きにくいところがあるので敬遠されはじめたのかもしれない。

いずれにしろ、スキンシップにはいろいろあると思うが、私の勝手な思いとしては、たまには腕組みをしてほしいが、普段は手つなぎが嬉しい。(笑)

ということで、あなたは手つなぎ派ですか、それとも腕組み派ですか。

月曜日, 5月 06, 2013

Mac嫌いは食わず嫌いと一緒(?)


先日、飲み屋で知人が自分のスマホを私に見せながら「このAndroidのスマホ、操作は面倒だし、充電も時間がかかるんですよ。70%を100%にするのに1時間以上かかるんですよ」と言った。

これにはiPhone 5ユーザーである私ともう1人の知人が驚いた。「iPhone ならば30分ぐらいで終わるよ」と口を揃えて答えたのはいうまでもない。どこ製のスマホか知らないが、Androidというのは、そんなに充電時間がかかるのだろうか。

で、いろいろ話をするうちに、彼はこれまでずっと「Mac嫌い」だったとのことが分かった。世の中にアンチMac人間がいるということは聞いていたが、明言して憚らない人には初めて会った。では、なぜアンチMacになったかというと、役所に出す書式のほとんどがWordやExcellが主流になっているので、知らずに段々そうなっただけだという。要はMacの使いやすさ、壊れにくさなどを知らない、単に食わず嫌いでなっただけなのである。

そして、飲むうちに彼も「これからは仕事はWindows、プライベートはMacにしようかと思います」とまで言うようになり、アンチMacというかWindowsの呪縛から解き放されたようであった。(笑)

木曜日, 5月 02, 2013

手抜きアイロン掛け


普段なるべく柄物シャツを着るようにしている。これは自分なりのファッションのポリシーなのだが、この柄物シャツを着ることによって面倒なのがアイロン掛けである。

昨今はアイロン不用の「形状記憶のノーアイロンシャツ」なんてものがあるが、これは基本的にワイシャツのたぐいで柄物シャツにはほとんどない。そのためにというか、当然のことながらシャツを洗ったらアイロン掛けをしなければならない。しかし、このアイロン掛けは本当に煩わしい。(苦笑)

本来、シャツのアイロン掛けは「背中→前→袖→カフス→襟」の順に行うのだが、手抜きアイロン掛けのときは背中、袖をはしょって「前→カフス→襟」しかアイロンをかけない。というのも、袖なんていうのは上着を着れば解らないし、私は上着を脱ぐとなぜか腕まくりをするクセがあるので、袖の皺など誰にも分からなくなってしまう。また、背中なんていうのは着ているいるうちに、形状記憶状態に伸びてしまうし、見る人などいないから、気になることは全くない。というわけで、最近は手抜きアイロン掛けに徹している。

まあ、最大の手抜きアイロン掛けは、シャツを洗濯屋(クリーニング店)さんに出すことだが、これはちとお値段がかかる。

水曜日, 5月 01, 2013

結石の原因


結石というと腎結石、尿路結石、胆結石、胆管結石などが一般的であるが、これ以外にもいろいろなところにできる。

私が経験したのが扁桃腺のなかにできた「扁桃結石」。昨晩ジムのお風呂で話をしたおじさんは、なんと目に結石ができたという。「結膜結石」というそうである。これは結膜の表面にできるもので、カルシウムや脂質が沈着したものとのこと。

結石はその原因はリンパ球や白血球、細菌やウィルスの死骸、食物カスなどが溜まるとされていたが、2008年に岡山大学の公文祐巳教授らが尿路結石などの原因は、実は微生物ではなく脂質が酸化した化合物であると断定したという。

・・・本当だろうか。もし、本当だとすると脂分のある食べ物は控えた方がいいということになるなあ。

火曜日, 4月 30, 2013

良家の名前とは


最近はキラキラネームといって子供に変わった名前をつける親が多くなっているが、名字(苗字)にキラキラネームをつけることができない。ただし、結婚することによってキラキラとは言わないがちょっとハイソサエティな良家風の名前に変わることはできる。しかし、良家の名前とはいったいどういう名字なのだろうかと、ふと訝しみながらも考えてみた。

そもそも「良家」とは何であろうか・・・。私が使っている辞書を紐解いてみると「家柄。暮らし向きが水準以上の家庭や、しつけのいい家庭」と書かれている。それでは「家柄」とは何かを引いてみると「先祖以来の一族の社会的地位などから見た、その家の格式」とある。

ということは、やはり先祖が身分格式の高い地位にあった家庭が良家となるだろう・・・。日本の場合、身分格式というと、結局のところは皇族、公家、大名らのために作られた華族制度になってしまう。よって、良家の名字は大方は公家もしくは大名の名前になるのだろう。

そうなると、公家では五摂家である近衛・九条・二条・一条・鷹司がもっとも良家な名前になり、続いて清華家である久我、三条、西園寺、徳大寺、花山院・大炊御門、今出川、醍醐、広幡の名も良家の名前になるのだろう。そのほかの公家では武者小路、富小路、北小路いった名前もあり、これらも良家の名前になるのかもしれない。

では、武家では徳川、松平、前田、伊達、島津、黒田、鍋島といった大々名の名前が良家となるのだろうが、前田や黒田といった名前はかなりポピュラーであり、残念ながら良家という感じがしない。つまるところ、良家の名前というのはお公家さんの名前となるのかもしれない・・・。

しかし、良家という定義には「家柄」とは別に「暮らし向きが水準以上の家庭や、しつけのいい家庭」というのもあった。つまり、どんな名字であろうと良家になりえるのである。ということで、私の名字も図々しくも良家の名前と言うことになる。(笑)

土曜日, 4月 27, 2013

ゴールデンウィークの過ごし方


ゴールデンウィークが始まった。毎年この時期の過ごし方に悩む。

ゴールデンウィークとなると多くの人々は旅行に出掛けたりする。が、私は昔から盆、暮れ(年末年始)、GWの休み期間に旅行をしない主義でいる。というのも、私のようなフレシキブルに休みを取れる人間が、このようなときに旅行に出掛けるというのは普通の人々に失礼である。まあ、こうした表向きな理由とは別に、人が多いときに旅行などしたくないという本音もある。ということで、今年も旅行へ行く予定はない。

次にコンサートへもほどんど出掛けない。この時期は都会に人が少なくなるという理由からか、オケも演奏会を開かないようにしている。おかげで、食指の動くコンサートはほどんどない。その隙間イベントというか「ラ・フォル・ジュルネ」(熱狂の日)があるが、これはいくら値段が安いとはいえ、会場が会場なので行くつもりは全く起きない。コンサート以外では、今年はオペラの二期会が『マクベス』を東京文化会館で、バレエでは新国立劇場が『ペンギン・カフェ』を催すが、このどちらかには行ってみたいと思っている。

もう1つ、この時期に問題なのが飲み屋である。飲み屋も休みをとるところが案外多い。これもお客さんが少なくなるからという理由からであるが、夜の一杯を愉しみにしているオジさんたちにとっては嬉しくない。

ということで、今年も昨年と同じようにペンキ塗りや大掃除などの自宅のメンテナンスをすることになるのだろうが、他に何か愉しみがないものだろうか。東京競馬場あたりに行くのが一番なのだろうか。それとも、せっせとジムに通って汗を流す健康的な日々を送るのが一番なのだろうか・・・。(苦笑)

月曜日, 4月 22, 2013

美食日記「メゾン エメ・ヴィベール」(恵比寿)


先日、友人と美味しい日本料理を食べに行こうと、あちこちに電話してみたが、どこも休みだったり予約でいっぱい。そこで、なぜか思い出したのが某知人がプッシュしていた恵比寿のグランメゾン系フレンチ・レストラン。で、そこへ電話してみたら「カジュアルな服装(ジャケットは着ていたものの、2人ともジーンズ=デニムとも言う)ですがOKですか」と聞いたら快諾の返事。これが大正解の始まりだった。(^_^)v

「メゾン エメ・ヴィベール」は麹町にある「エメ・ヴィベール」の姉妹店として昨年9月にオープン。シェフはフランスの一流店で修行して「エメ・ヴィベール」ではスー・シェフを務めていた岡田秀俊さん。お店は恵比寿駅から駒沢通りを都立広尾高校方面に行った恵比寿プライム・スクエアビルの横、プラザ棟のなかにある。

1階はゴージャスなウエイティング・ルームなっていて、そこでしばらく待ってから2階のダイニング・ルームに案内される。ダイニングにはチェコ製の白いアンティークなグランドピアノ「ペトロフ」が置いてあり、いかにもグランメゾン風という装飾が施されている。一方で、天井にはプロジェクターが吊るされていて、結婚式などのパーティができる設備も整っている。

テーブルはその日の予約客数に合わせて作られるのだろうが、かなりゆとりのある配置。料理は3つのコース(ランチは2つ)があるようで、我々が選んだのは前菜、メインディッシュ、デザートが好きな料理をチョイスできるというフレシキブルなコース。(※印は私がチョイスしたもの)

・一口のお愉しみ「キビナゴと沢ガニの競争」(写真左上)
※アワビのグリエ 香味野菜のマリネとクレソンのソース
・コキヤージュのクレームスープ
・天然真鯛のポワレ パセリ風味 春キャベツのアンブーレ添え
・シャンパーニュのグラニテ
※国産牛フィレ肉のポワレ “ロッシーニ”(写真右下)
・フロマージュ各種
・一口デザート
※柑橘類とプスタージュのブリュレ オレンジのソルベ(写真左下)
・コーヒーと小菓子

お皿は基本的に白を基調としているものを使用。その上に絵心遊び心に満ちた盛り付けをして、食べる前にしっかりと目で楽しませてくれる。加えて適度に温められていて、細心の気配りも欠かさない。

で、料理であるが、上記の料理はどれもこれも逸品というほどの素晴らしさで、ほとんど非の打ち所がない。ソースはしっかり目でいわゆる古典的だと思うが、食材のいかし方というか下味はどちらかというと現代風で、クラシックとモダンの要素を上手く取り混ぜた感じで、その食感・食覚は絶妙というしかない。特に「国産牛フィレ肉のポワレ “ロッシーニ”」はこれまで食べた牛フィレ肉の料理のなかでは間違いなく最高の柔らかさと味わい。フィレ肉とフォグラのマッチングは見事であり、加えて3種類のポテトが味にいろいろな広がりを与えてくれ、アンビリーバブルな世界だった。

お店の作りおよびサービス係の服装はいわゆるグランメゾン系だが、食べに行った我々の服装がカジュアル系ということもあったのか、その対応はもちろん丁寧ながらも畏まった感じは全くなく、こちらも料理を気軽に愉しむことができた。そのせいもあってか、またもやワインのピッチが早まってしまい、ちょっと余分な一杯やお水(“シャテルドン”など)をサービスするタイミングなども心憎かった。というよりもツボを抑えられていた感じである。(^_^)/~

次に行くときはお洒落をしていきたいと思う反面、やはりカジュアルに愉しみたいという気もある。ただ、今度は直前ではなくちゃんと予約しないと、入れないかもしれない・・・。なにしろ、グランメゾン系レストランにしては良心的な値段だし、ランチはコストパフォーマンスを考えればかなりお得だろう。文句なしにオススメの店である。

メゾン エメ・ヴィベール
http://www.aimeevibert.com/maison/

土曜日, 4月 20, 2013

目黒区議会議員の年収は1,300万円以上 !?

あまり知られていないことで困ったことなのだが、目黒区の財政は良くない。良くないどころか財政指標は23区中最悪である。つまり、完全に財政危機の状態にある。そのために、多くのところで経費削減が行われて、先日も目黒区議機会は区職員の退職金を下げる条例を可決した。

しかしながら、区議会議員の「身を切る改革」は十二分になされているとはいえない。目黒区議の給与は月額598,000円。賞与は約300万円出るという。年収1,000万円である。そして、この他に政務調査費という名目の訳なのわからないお金が年間300万円前後出るという。

それでは区議がどれだけ働いているかというと、いわゆる会期は年に4回しかなく、2013年は第1回は2月18日(月)から3月21日(木曜)までの32日間。第2回は6月17日から28日までの12日間。第3回は9月5日から30日までの26日間。第4回は11月22日から12月5日までの14日間。トータル84日間、実質的にも1年のうちの3ヶ月しか公務がないのである。

あとは自分の票につながる陳情受付、行事巡り、視察という名の旅行などをしているわけである。それだけでなく家業というか賃貸業や土建業など兼業をしている議員も少なくない。

本来議員というのは公僕なのであるから、無給でやるのが本筋である。まあ、それは少し問題があので、日当3万円ぐらいが妥当な金額ではないだろうか。つまり、年収は3万×84日(本当は休日分は除くべきだが)の252万円が妥当ではないだろうか。そして、政務調査費はすべて領収書添付の明瞭会計にして、年間200万円以内にするべきである。

目黒区の人口は約27万人。そんな小さな自治体にもかかわらず区議は36人もいる。そもそもこんなに区議会議員が必要であろうか。このへんの「身を切る改革」もしてもらいたい。

www.city.meguro.tokyo.jp/kugikai/kaigi/teireikaiyotei/index.html


土曜日, 4月 13, 2013

その昔、二重生活を夢見ていたが・・・


バブルのころ、平日は東京に住んで、週末は田舎に住むという二重生活をすることを夢見ていた。そして、実際にその可能性に手が届くかもしれないぐらい仕事をしていた。

しかしながら、当時はまだノート型パソコンはほとんどなく、インターネットも全く普及していなかった。それゆえに、仮に二重生活ができていたとしても、ワープロとパソコンを田舎にも置いてフロッピーディスクを持ち歩くという形を取らざるをえなかっただろう。

あれから20年以上が経ったが、今のような環境ならばそういう暮らしも可能だろう。だが、残念なことにもうそういう歳でもなくなった。時代が追いつかなかったのか、時代より先に生まれてしまったようだ。ただ、今の時代にこのような二重生活に憧れている人はいるのだろうか。

水曜日, 4月 10, 2013

おはようの一皿、365日「スープ・カレンダー」展



 スマホのアプリのひとつに「ミイル」というのがある。これは自分で作った手料理や食べに行ったレストランの料理の写真を投稿するというSNSで、私も昨年の9月にiPhone 5を買ったときから参加している。その「ミイル」の何万といる投稿者のなかで、私がもっともお気に入りなのがkaorun6さんこと有賀薫さんだ。

なぜ彼女の投稿がお気に入りなったかといえば、彼女は毎朝美味しそうなスープを作っては、素人肌とは思えない写真を掲載しているからである。で、その彼女が1年間作り続けたスープ写真を展示する「スープ・カレンダー」なる個展(4月5日〜10日@神楽坂フラスコ)を開いたので、昨日訪れてみた。

会場には12枚の月ごとのその日に作ったスープがプリントされた大きな紙(B全)が張られている。それを4月から3月まで見ていくと、季節の移り変わりがわかると同時に、スープを作っている楽しさやその味の奥深さがなんか解るようになってくる。不思議だ。

有賀さんがスープを作りつづけた理由は、朝が弱かった受験生の息子を起こすために「毎日いろいろなスープで作ったら起きるのでは?」と思ったことからだそうである。そして「継続は力なり」ではないが、毎日作りづけた結果がこうした個展となったわけである。それにしても、このスープを毎日食べることができた息子くんは幸せ者である。

それにしても、これだけのスープ写真を見ると壮観である。そして、食べたくなる。ということで、会場では毎日2種類のスープが提供されていて、私も春野菜のミネストローネを頂いたが、これはもう主婦の味というよりもプロ級の味である。スープの写真を見ても思ったのだが、これは主婦が参考になるばかりでなくプロ料理人でも参考になるものも多かった。それゆえに、もっと多くの人にも知ってもらうべく、出版物になればと思わざるをえなかった。

有賀薫さんホームページ
http://kao-run.com/e4-top.html