火曜日, 1月 16, 2007

“記憶に残る”はじめての映画は


Mixiのトピックに「はじめて映画館で観た洋画は?」というのがあった。洋画にしろ邦画にしろ「はじめて映画館で観た映画は?」と聞かれても、正直覚えていない。『これがシネラマだ』だったかそれとも『101匹わんちゃん大行進』か・・・。しかし「映画館で観た“記憶に残る”はじめての映画は?」と聞かれれば、即座に『キングコング対ゴジラ』と答えられる。

私が生まれた1954年は世界に誇る日本映画の傑作が2本誕生した。ひとつは黒沢明監督の『七人の侍』、もうひとつが田中友幸製作、本多猪四郎監督、円谷英二特殊技術、伊福部昭音楽による『ゴジラ』である。この年は数多くの名作が生まれていて、キネマ旬報ベストテン1位は木下恵介監督の『二十四の瞳』で、『七人の侍』は3位にしかなれず、『ゴジラ』は圏外だった。

『キングコング対ゴジラ』はゴジラシリーズ第3弾として作られ1962年夏に公開された。私は当時小学校2年生で、この映画を夏休みで遊びに行っていた静岡で見た。そして、東京への帰り道に東海道線上から、映画のなかでキングコングとゴジラによって壊されたはずの熱海城を見て、子供心に不思議な感覚になったことを覚えてる。また、この映画に出演していて後にボンドガールとなった浜美枝と若林映子が妖艶だったことも覚えている。そしてなにより、キングコングがいる南の島で踊る女性たちの姿に胸がときめいた。小学校2年にして、その道を歩み始めると同時に怪獣映画の虜になってしまった。

『キングコング対ゴジラ』のヒット以降、東宝は怪獣映画を次々と公開していった。『モスラ対ゴジラ』 『 ゴジラ・モスラ・キングギドラ 地球最大の決戦』『怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ』『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』と怪獣映画が私にとっては夏休みや冬休みのお楽しみとなった。

しかし、ゴジラシリーズの第6作『怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ』のときに併映されていた加山雄三主演の『エレキの若大将』を見てからは、『若大将』シリーズや石坂洋次郎シリーズを見るようになり、思春期の少年への道を歩みはじめていった。怪獣映画は私にとって子供映画としての楽しみと同時に、後の映画少年になるためのキッカケでもあった。

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