飲兵衛とはお酒が好きな人で、己の理性を失うことなく、酒に飲まれることなく、酒を楽しく嗜む人のことを言う。
ヨッパライとはお酒が好きだが、たびたび他人に迷惑をかけ、酒を楽しむというよりは酒に身を委ね溺れてしまう人のことを言う。
これは自慢ではないが、私は50数年に生きてきて、酔っ払ったことがたったの一度しかない。これは高校(某都立大学附属高校)のときのことで、クラスマッチかなにかでバレーボールをやっていて、優勝候補の相手チームから1セット取ったら祝杯しようやぁ、ということでみんなで頑張ったときのことである。そして、その第1セットをなんと取ってしまったのである。しばらくしたら、我々のベンチ横には一升瓶が置かれいるではないか。プレーをしている我々はもう戦意喪失(笑)で、第2・第3セットを軽く捻られてしまった。
その後がいけなかった。運動した後の空きっ腹、ツマミはほとんどないのに、我々は屋上に通じる踊り場で、次に自治会館の部室で、次から次へと一升瓶を空けていってしまった。あとから聴いた話なのだが、結局6本飲んだそうだ。ほぼひとり1本である。もうこうなると、何も憶えていません。私は教頭や教師に説教をたれていたとか、夜の校庭のど真ん中で女の取り合いをしていたとか、我々が知らない話があとからいくつも続出した。私もどうにか家に帰ったようなのだが、どうやって帰れたかも全く覚えていない。
ということで、私が酔っ払っている姿を見たことがある人は、高校のクラスメイトと教師ぐらいである。それ以来、私はお酒で醜態をさらしたことは一度もない。飲んだ勢いで女性を口説いたりはするが、セクハラ行為などはしない。たまにヨッパライを見ると「あ〜、俺もヨッパライになって、誰かに介抱されてみたいもんだ」と思ったりするが、後々のことを考えるとできない。
「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」はもちろんのことであるが、「飲んだら酔っ払うな、酔っ払うなら飲むな」である。飲兵衛は紳士たれ!
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