木曜日, 8月 13, 2009

公共広告機構のCMに疑問あり

このところテレビで頻繁に流れる「オレオレ詐欺さん?」というACジャパン(公共広告機構)のCMが不快でならない。というか疑問でならない。この広告の趣旨は、オレオレ詐欺防止を促すと共に、地方に住む両親に電話などをかけてコミュニケーションをしようと問いかけている。

しかし、である。このCMはどうして「オレオレ」とばかり言うのだろうか。どうして息子は自分の名前を最後まで名乗らないのだろうか。息子は「息子の声を聞いたら、わかるでしょ」と妙なアクセントのある訛り言葉で弁明している。おばあさんは綺麗な標準語なのに。どう見てもおかしい。

私は電話をかけるときに親兄弟だろうが誰だろうが自分の名前を最初に伝える。「オレだけど」とか「オレオレ」とか絶対に言わない。日本は自分の名前を言うことに妙なテレがあるというか、おかしな奥ゆかしさがある。しかしながら、これがオレオレ詐欺の元凶のひとつになっている。それゆえに、このCMは裏を返せばオレオレ詐欺を助長しているようにも思えてしまう。そして、このCMが電話では自分の名前を名乗ろう、という意味まで含まれているとはとても思えない。

したたかおばあさん
http://www.ad-c.or.jp/campaign/self_all/03/index.html

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