金曜日, 11月 12, 2010

日本は観光立国ニッポンになれる

観光や投資の魅力を反映した国のブランドイメージ調査(↓参照)で日本が6位になった。

国のブランド力調査、日本は6位 首位はカナダ
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010110801000084.html

日本政府は観光立国を推進している。「2016年までに2,500万人、2019年までに2,500万人、将来的には3,000万人」と目標を掲げた。この数字はあまりにも無謀だが、日本は十二分に観光立国になりうる魅力ある国である。そう思っている人は少なくないだろう。

日本を訪れる外国人旅行者数は2008年までは毎年増え続け約835万人となった。しかし、2009年は世界的不況により約679万人と大幅に減らした。しかしながら、今年は円高にもかかわらず回復傾向だと言われている。

日本にはスペクタルな場所はあまりないもの風光明媚な観光名所はあちらこちらにある。もちろん歴史と文化があり、訪れるところに事欠かない。そして、最近は地域おこし村おこしの成果が実を結んできて、誰もが自分の生まれ育った場所に誇りを持つようになってきた。この誇りも観光客を呼び込む上ではとても大切なことである。

そして、日本には四季があり、季節によって違った訪れ方があり、それぞれの魅力によって観光客を呼ぶことができる。外国人にも魅力的なお祭りは星の数ほどある。また、季節ごとのイベントも正月の初詣に始まり、雛祭り、お花見とこれまた毎週のようにある。

日本は安全な国でもある。以前ほどの治安の良さはなくなったにしろ、観光客を狙った置き引きや詐欺は他国に比べればほとんどないといっていい。また、テロ行為が起きる可能性は極めて低い。

食のバラエティさも魅力的である。日本には和食、洋食、中華など世界各地の料理がごった煮のようにある。それでいて、食材の安全性、その美味しさ、そして美しさなど何処の国にも負けない料理文化がある。加えて、料理のあとに出るものの処理も世界に誇るものがある。ウォシュレットだ。今や外国人が訪れそうなホテルやレストランには必ず置かれている。日本ほどトイレが清潔な国は世界にない。

日本の交通網の便利さ、正確さ、安全性は世界でも折り紙付きである。来年には青森から鹿児島まで新幹線で結ばれる。すでに、JRは外国人旅行者(短期滞在者)向けに「ジャパンレールパス」を販売しているが、これをもう少し買い易くするなり、もっと世界各地で大々的に宣伝すればバックパッカーの数は今の倍増するのではないだろうか。するべきであろう。

今後しばらくは中国との関係は冷えきるだろうから、中国からの団体客の増加を望むことは難しいかもしれないが、その分積極的に欧米からの個人旅行者、中国以外のアジア諸国からのツアー客の獲得に力を注ぐべきだと思っている。

今や渋谷のスクランブル交差点や秋葉原のメイドカフェが外国人観光客にとって一大観光スポットになっている時代だ。そのうち「目黒川のお花見」だって「目黒のサンマ祭り」だって外国人に魅力的な観光スポットになる日がきたっておかしくないのである。

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