火曜日, 6月 14, 2011

マスコミが少しおとなしくなってきたが・・・

先週金曜のNHK「ニュース9」で大越キャスターが「明日で震災からもう3ヶ月。でもまだ3ヶ月なのかもしれない」と少し自戒的なことを言った。私は震災が起きたときから、半年間は政治も経済も協力しあって復旧復興に望むべきだと思ってきて、そうした言動をしてきた。

しかしながら、政局は菅直人首相の指導力無さもあったが、結局自民党および与党内野党である小沢派による菅下ろしに明け暮れ、マスコミもそれに踊らされた。ところが、菅首相が一定のメドがついたら辞任すると表明してからは、マスコミは急に政局への報道をトーンダウンさせた。これは、おそらくマスコミ自体が相当批判されているからであろう。世間一般の人から見れば、あの菅下ろしにマスコミは踊らされたのではなく、加担していたとしか見えなかったからだ。

何度も書くが、震災は天災だから誰の責任でもない。しかし、原発事故は明らかに天災と人災の複合的要因があり、その責任の源は「政官財学マ」の癒着構造にある。そして、この「政官財学マ」はいまだに自己責任を認めない。政界のなかにはある程度それを表明する人がいるにもかかわらず、マスコミで自己責任を認める新聞社やテレビ局はひとつもない。

そんな連中たちの報道というか分析・解説・コメントを誰が信じることができるだろうか。永田町の常識は世間の非常識同様に、マスコミの常識も世間の非常識なのである。私はまだまだマスコミ批判をやめるつもりはない。

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