木曜日, 3月 04, 2010

情報公開と自己公開を混同している政治家“先生”たち

昨日の参院予算委員会に前原誠司国土交通相、仙谷由人国家戦略担当相、原口一博総務相が遅刻した。事務方のミスとはいえ問題である。それより問題すべきは政治家のツイッター中毒ではないだろうか。

私はかねがね日本の政治家はマスコミへの露出度が念頭にありすぎると思っている。総理大臣の“ぶら下がり”などいうものはその最たるもので、あれはマスコミへのリップサービスと露出度アップによる存在強調以外何ものにでもない。官房長官が毎日会見を行っているのだから、首相は定例会見もしく特別会見だけで十分である。

そして、ツイッター中毒である。朝日新聞によると、原口総務相のツイッター中毒は有名だそうで、チリ地震直後から「一番高い津波が襲う可能性が高い時間になってきた」「津波の到着情報、根室30センチ」などと発信していて、これまでに70件以上の災害情報などを書き込んでいるそうだ。

閣僚がこのような発言(ある意味“情報公開”)を勝手に行っていいものなのだろうか。情報公開は時には情報漏えいにもなりかねないし、それは混乱をもたらす原因にもなりかねない。ツイッターをやる余裕があるならば、もっともっといろいろな案件に対する自分なりの真摯な考察および精査をしてもらいたい。

3人の閣僚が遅刻したときに、自民党の世耕弘成参院議員をはじめ複数の議員が実況中継したそうだ。政治家にとってツイッターは決して情報公開の場ではない。それは単なる自分公開であって、目立ちたがりという政治(選挙)活動の一貫でしかない。

学校の授業中にツイッターをやっていたら、先生に怒られるだろう。しかしながら、国会の場ではツイッターはOKのようである。国会には“先生”はいないようだ。

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