水曜日, 8月 10, 2011

脱原発以外に道はないのだ

先日、福島県南相馬市が東北電力浪江・小高原発建設計画に伴う交付金の申請を辞退した。当然であろう。南相馬市は今回の東京電力福島第一原発事故で甚大な被害をうけているのだから、いまさら新たな原発建設に協力を意味する交付金をもらうようなことは出来ようもない。そして、昨日9日、長崎市長が「原子力にかわる再生可能エネルギーの開発を進めることが必要」と脱原発宣言を行った。

現在、国内には54基の原発があるが、今後新たに青森県大間(建設中)、上述の福島県浪江・小高(未着工)、山口県上関(未着工)などの建設が予定されている。しかし、福島第一原発事故を受けて、地元では根強い反対が巻き起こって、建設が滞っている。当然であろう。

今後日本で地元の協力を得て、新規に原発を作ることなどはもう不可能ではないだろうか。それならば、日本は脱原発に向かう道しかないはずである。すでに原発が安価な電力発電という経産省のプロパカンダも覆され、原発は最も高価にして最も危険な発電ということが解った。それなのに、今後も原発を建設するという論理が成り立つのだろうか。

そもそも日本の陸地面積は約37万㎢しかなく、世界のわずか0.27%である。そこに全​世界の原発約430基中54基がある。つまり、世界の0.27%の土地に12.5%の原発があるのだ。異常な数字でないだろうか。そして、日本は世界でも名だ​たる地震多発地帯であり、台風などの自然災害もある。加えて、原発のほ​とんどが海に面していてテロ攻撃にも無防備な状態だ。こんな安心安全​からほど遠い原発が日本に必要だろうか。

日本は脱原発以外に選択の道はないのだ。

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